初めて「星の王子さま」を読んだ二人
「星の王子さま」という話はご存知ですか?
私は内容は全く知らなかったけど、今まで生きてきた中で何度も聞いた言葉でした。
あるときはテレビで
あるときはマンガの中の会話で
あるときは仕事で行った箱根のミュージアムで
あるときは教科書で
あるときは誰かの会話で
あるときは礼儀作法の先生がブローチをつけていた
そんなに有名な話なのに「内容」に関してはあまり出てこないのが不思議で、でもなんとなく過ごしていたら、内職をしていた時に「しくじり先生の中田先生の授業」で星の王子さまが出ていたのでながらみしていたのです。
さすが、中田先生、最後は自分の目で読んで感じてくださいとのことでとても気になって図書館に行くと、ちょうど80周年記念・愛蔵版が新刊で紹介されていたのですぐ借りました。
しかし、なかなかまとまった時間が取れずにいたら、長女が先に読んだのです。
娘も名前は聞いたことあるけど、内容は知らないといった感じなのでどんな感想が出るかとても興味がありました。
じっと本を読み、「大切なものは目に見えないんだよかぁ~」と納得したような、なんか感じたような一言を発して何度か読み返しておりました。
言語化できないまでも、娘の中でなにか感じるものがあったようでいつかそのことでおしゃべり出来たら良いなと思っています。
そして私も先ほど読んだのですが、前情報で中田先生の物語紹介があったのでなんとなくわかるかなと思って読んだのですが、全然紹介とは違う!というか省いている箇所が多いんだなと思いました。
読む人の環境・状況で引っかかる場所は違うことはなんとなくわかりました。
私が一番響いたのがキツネとの話。
「大切なものは目に見えない」とこではなくて、私なりに解釈したことはそれまでは「知らない男性」というその他大勢の中の一人が、接することで名前を知り、人生を知り、その人となりがわかることでもうその他大勢には帰れないということ。
マンションの隣人の物音がうるさくて悩んでたとして、その人の顔も名前も知らなかったらイライラしただけだけど、その人の名前を知り、顔を知り、どうして物音を出すのか背景を知り、もしかしたら赤ちゃんの顔を見るのかもしれない、そうすると「あぁ、だから今音出しちゃったのかな」とその人に寄り添って想像ができる。
そんな感じなのかなと思いました。
私は今、もっといろんな人と関わりたい、知りたい、リアルで会いたい、繋がりたいと思っているのでそこの話が響いたのかもしれません。
たしかに、人に説明するのは難しいなと思いました。
物語のようで物語でもなく、主人公も星の王子さまから見るか、パイロットから見るかで変わっていきます。
何度も読み込んでも自分のその時の状況で感じ方が変わってくるとも思いました。
今まで読まなかったのですが、今このタイミングで読むことができてよかったと思います。
ほかの人がどんな感想を持っているか、どの話が響いたのかぜひ教えてほしいです。