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はばにされた息子

「はば」って方言かな?と調べたら愛知県の方言でした。
「仲間外れ」のこと。

小学三年生の次女は近所の公園で一個下の男子を数人引き連れてよく遊ぶようになりました。
時には家にも連れてきて、みんなでスイッチをやったり、庭で鬼ごっこやサッカー(と言えないくらいのボール蹴り)などやっているので自然と5歳の息子が嬉しくて仲間に入っていきます。

うちの近所はどちらかというと兄弟が多い子が多いので年上、年下と関係なく遊んでくれるので安心していたのですが、その時は起きたのです。

ある日、いつものように、学校から帰って数十分後、近所の少年たちが娘を迎えに来たので息子のついていきました。

ゆっくり内職をふふん♪としていたら、外の方から騒がしい声が聞こえてきたので、「もしかしてけが?!」と思って出てみると、娘と息子と少年たちがみんなできたので「どうしたの?」と聞くと、
「弟がいると楽しんで遊べない!」と言ってふてくされた弟をポイっと玄関に置いて娘と少年たちは公園にまた走っていきました。

そのときの息子の悔しいような悲しいような、涙をこらえている姿がまるで30年以上前の自分を見ているようでとても胸が締め付けられました。

「おうちに入る?」→首をいやいやとふる

「お母さんと公園で遊ぶ?」→首でいや以下略

何を言ってもうずくまっていやいやするので、しばらく息子の隣で背中をなでてあげていました。
「お母さんも妹だったら今の息子の気持ちよくわかるなぁ」と言ってしばらくすると、本人が納得したのか、寒くなったのか家に入り、一緒に私とスイッチで遊んでゲームで勝ったから少し機嫌が直ったようでした。

その後、娘が帰ってくる15分前に「公園行ってみようか?」と聞くと、小さく「うん」とうなずくので一緒に公園に行くことに。

公園に近づくにつれてやっぱり嫌な思いがよみがえったのか「お母さん先に行って」と言うので先に行くことに。

公園では娘と少年たち、またその姉や赤ちゃんたちが遊んでいて、少年たちが私に気づくと「どうしたの?」と聞いてきました。

「息子と来たの」

息子はもう公園の目の前まで来てるけど、隠れていました。
私の視線に気づいた少年が息子に気づき、なにも声掛けなどなかったけど、息子は少年を見て公園に入って楽しそうに遊びだしました。

最後はみんな仲良く暗くなるまで遊んで笑顔で帰ることができてよかったです。

帰り際、息子が先に走っていったので娘に「どうして息子を置いてったの?」と聞くと

「だって、急にいやいや言ったり、みんなが息子が小さいから気を遣うし嫌だったもん」との一言


まぁ、わからんでもないな。と苦笑しつつも娘には「お母さんも妹だったからよくお姉ちゃんにおんなじことされてたよ」と言うと

「私はお姉ちゃんでもあり、妹でもあるからね」

とよくわからん返しがきて、三人で家に帰りお風呂に入りました。


こういう状況になったとき、親としてどこまで手出しをしてよいのか悩みます。もし、お礼法の先生だったら40年以上の実績と何千人以上みた親子や兄弟の経験から素敵な言葉がけができるのかもしれません。

まだまだ学ぶことは多いなぁと思う一日でした。

経験に勝るものはない。そんな先生と生で会って刺激を受けてみませんか?


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