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ストーリー作り|学びの記録

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小説の執筆に入る前に、ストーリー作りの勉強を始めました。 しばらくこのnoteで、学んだことをアウトプットしていこうと思います。 正直「早く執筆に取りかかりたい」と思っていたが、…
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ストーリー作り|学びの記録.01 読者を引き込む

小説の執筆に入る前に、ストーリー作りの勉強を始めました。 しばらくこのnoteで、学んだことをアウトプットしていこうと思います。 物語とは物語とは、①ゴールに向かおうとする②誰かに対して、③起きた出来事がどのように影響し、④その誰かがどのように変化するかを描いたものです。 これをより分かりやすく言うと、以下のようになります。 ①ゴール:物語の中で解決すべき問題 ②誰か:主人公 ③起きた出来事:プロット ④その誰かがどう変わるか:何についての物語なのか 読者を冒頭から惹き

ストーリー作り|学びの記録.02 焦点を絞る

人間の脳は、何かに集中しているときに、不要な情報を無意識にふるい落とします。ですので、読者の注意を引きつけるためには、物語から不要な情報を排除し、焦点を明確にすることが大切です。 今回は、物語の焦点を保つための方法を勉強しました。 物語は、最初から最後まで、その物語を貫く1つの答えに到達するために作られます。 読者が知る必要のない情報で溢れている物語は、もはや物語ではなく、単なる出来事の寄せ集めに過ぎません。 焦点が定まらない物語は、結局何も伝えられずに終わってしまいま

ストーリー作り|学びの記録.03 感情を書く

すべての物語の根幹は感情です。読者が感情を感じなければ、読んでいないのと同じことになります。 読者が「何が重要で何がそうでないか」を感じ取れない場合、物語の結末を含め、すべての要素が無意味になってしまいます。だからこそ、作者にとって大切なのは、感情がどこから生まれるのかを理解することです。 答えは簡単です。それは主人公から生まれます。 小説では、主人公がどのように出来事に影響を受け、その出来事をどう受け止めているのかを、直接的に書く必要があります。登場人物の考えや感じて

ストーリー作り|学びの記録.04 主人公のゴールを定める

小説を書く上で、主人公に「明確なゴール」を設定することが、物語全体を動かす鍵となります。主人公が何を求めているのか、そのゴールが明確であればあるほど、読者は物語に深く没入し、感情移入しやすくなります。 興味深いのは、脳科学の観点からもこの現象が裏付けられているという点です。研究によれば、人間が小説を読んでいるとき、実際にその行動を経験しているかのように脳が反応することが分かっています。つまり、読者が物語を読んでいるときは、実際に主人公の内面に入り込み、その感情や経験を共有し

ストーリー作り|学びの記録.05 主人公の内面的問題を深掘りする

読者の感情移入を得るためには、主人公の「内面的問題」を軸に物語を展開させると効果的です。そもそも、物語というのは、主人公が「自分が信じていたもの」に疑問を抱き、その信念とどう向き合っていくかの過程を描くことです。これは、単に外的な障害を乗り越えるだけでなく、内面で抱える問題や信念に立ち向かい、過去の出来事を再評価するという内面的な闘いを通じて成長していく姿です。 物語の進行において、プロットが主人公を追い詰め、逃げるか立ち向かうかを選択する状況を作り出します。そして、それま

ストーリー作り|学びの記録.06 読者の心を動かす具体性と物語性

概念的、抽象的、一般的な物事を扱う際、それを具体的なものにしなければなりません。それが、読者を引き込む鍵となります。人は視覚的なイメージに強く感情を動かされるため、物語が感動を与えるには、まずテーマを視覚化し、感覚的に「見える」形に落とし込むことが必要です。 視覚化するためには、個別のシーンや出来事に置き換えて具体的にすることで、読者は物語に込められたメッセージを感情的に体感できます。 今回は、物語の力であり、共感や想像を引き出す重要な技術である「視覚化」を学びました。

ストーリー作り|学びの記録.07 物語を動かす「対立」と「種明かし」

物語の本質は「変化」にあります。そして、その変化を生み出す源泉が「対立」です。 現実の世界では、私たちは対立を避けるように生きています。関係が壊れることを恐れ、争いを回避する選択をとるのが普通です。しかし、読者は物語において現実では体験できない「対立の真っただ中」を求めています。それは、感情的な犠牲や葛藤を疑似的に体験し、現実では味わえない緊張感を楽しむためです。 日常生活では避けがちな対立も、物語の中では大歓迎され、むしろその長引く緊張感が読者を引きつける重要な要素とな