朝熊参り
「お伊勢参らば朝熊(あさま)をかけよ、朝熊かけねば片参り。」と謡われる、朝熊岳 金剛證寺(こんごうしょうじ)は、伊勢神宮の鬼門を守るパワースポットとして、知る人ぞ知るお寺です。
石段を上がって山門をくぐり、振り返ったところ、木々の緑が山門の額縁に切り取られ、美しく収まっていました。
私が生まれる時、
「朝熊という名前はどうか?」と三重県出身の母方祖父が提案していたと聞いて、一度お参りに訪れたかった所です。
女児だったため母に却下されましたが、もし、私が"朝熊ちゃん"だったら、どんな風に育ったかしら? 名は体を表す、と言います。男まさりの女傑?柔道とか剣道を習ったかな?何かやらかした時には、駄洒落好きの父から「アサマちゃん、それは浅ましいよ」と注意されたかな?
朝熊岳の由来ですが、空海が、♬ある朝、山の中、熊さんに、出会った♬ からという説があります。空海が"虚空蔵求聞持法"という超人的能力を得た所です。徳川幕府が長きにわたり保護してきた古刹です。蓮池が綺麗です。奥の院は幽玄感満載です。
お伊勢参りを計画していらっしゃる方は、是非、足を運んでみてください。伊勢神宮で「陽」の気を得たら、ここで「陰」のパワーチャージをすると良いのだそうです。何ごともバランスなんですね。
黒い額縁の中の祖父と父も、苦笑いです。