「怒り」を鎮める方法
大阪の自宅より、、。
昨日の夜、友人と食事に行きました。
1ヶ月前からの大事な約束です。
仕事がちゃんと時間通りに終わるかどうか少しヒヤヒヤしつつ、、。
なんとか間に合い、急いで近鉄難波に向かいました。
無事、友達と落ち合い「山内農場」へ。
前回会ってから昨日までの間にどう過ごしていたのか、旅行に行った話や恋バナ等、色々な話を聞かせてもらったのですが、
その中で最近職場でのストレスがすごい、という話が出てきました。
なんでも、ある上司がものすごく気性が荒く、ちょっとしたことでもすごい剣幕で怒るのだそうです。
その上司が病気で休んだ時には職場の全員が「もう戻って来て欲しくない」と思っていたというのですから深刻です。
怒りはどこからくるのか?
なぜ人は怒るのでしょうか?
みんな、人から怒られると嫌な気分になりますよね。
そしてその嫌な気分は人から人へと媒介していきます。
現に、昨日会った友達は「怒られた」ことにより、その子自身も「怒る人」になっていました。
友達「あんな怒り方をしなくてもいいのに!あいつのせいでみんなストレスがすごい!あれは上司になっちゃいけない人だと思う!」
私「」
怒るって相当なパワーを使います。
でも、パワーを使ってでも「怒らなければならない」事情とはなんなのでしょうか。
怒りは恐怖からくる
私自身も昔はかなり怒りっぽい性格でした。
特に過去お付き合いしていた男性には常に怒ってばかりいた気がする、、(反省)。
そして自分自身がどういう時に怒るかなぁと考えていくと、「自尊心を傷つけられた」と思った時、という結論に至りました。
そしてなぜ自尊心を傷つけられると怒るのかというと、怖いから。
自分の存在に不安や恐怖を感じると、人間は怒りを感じるのだと思います。
怒りっぽい人と仲良くする方法
ここで最初の友達からの相談に戻りますが、
怒りっぽい人と上手くやっていくにはどうすればいいのでしょうか。
おそらく
60%くらいの人はなるべくその人と関わらないようにし、
20%くらいの人はご機嫌とりをし、
残り20%くらいの人は反発して仕返しをする
といった感じなのではないでしょうか。
しかし、これらはどれも根本的な解決にはなりません。
なぜなら怒っている人の「恐怖と不安」を増幅はできても、少なくはできない方法だからです。
私は、これはよりもずっと効果のある方法があることに気付きました。
怒りっぽい相手の怒りを抑える方法
それは「相手を頼り、感謝する」ことです。
怒りっぽい人にめちゃくちゃに怒られた時、ふてくされるのでもなく反省してみせるのでもなく「怒ってくれてありがたい」という態度で接するということです。
間違っても、ご機嫌とりのために相手に何かをやってあげたり、褒めたりしてはいけません。
そんなことをしても、本人はそれがご機嫌とりだと分かっている。
機嫌をとられている自分=ご機嫌をとってもらわないといけない自分、
こんなにカッコ悪いことはありません。
その人はもう子供じゃないのです。
大人に対しては、大人として接する必要があります。
では大人とは何かといえば、私は自分の力を自分以外の人のために使える人のことだと思っています。
自分に自信を持てない人は、自分が「大人になれていない」と感じているから恐怖や不安を感じるのです。
なぜなら子どものままでは生きていけないからです。
これは昔から脈々と受け継がれている生物としての本能だと思います。
誰からも頼られないことは死を意味する
私達人間は、1人では生きていけない生き物です。
そういう生態になってしまっているので、それはもうどうにもなりません。
そんな私達にとって、
誰かの役に立ち、
誰かから助けてもらう、
その相互依存の関係を上手く築けないことは死を意味します。
だから、そこに不安を感じると恐怖が生まれ、その恐怖を解消するために怒りが生まれるのです。
誰からも頼られない恐怖
誰からも助けてもらえない恐怖
それを解消できれば、怒りはおさまります。
そして、「誰からも助けてもらえない恐怖」は、「誰からも頼られない恐怖」を克服すれば自然と克服されます。
なぜなら、誰かから頼られる人は、「返報性の原理」で誰かから助けてもらえる可能性が高いからです。
私達人間はそれを本能的に感じているから、自分の存在や能力への自信=自尊心を非常に重視しているのではないでしょうか。
自分の怒りとも向き合う
そのように考えていくと、自分自身の怒りとの向き合い方も分かってきます。
あ、今自分怒ってるな、と感じたら、それは誰かのために自分の力を使えていない時、もしくは自分の価値を他の人に認めてもらえていないと感じている時です。
そんな時、どうすればうまく怒りを鎮めることができるのでしょうか?
一見効果はありそうだけれども実は怒りを抑えるのには逆効果なものは下記です。
・自分がやってて「楽」だったり「好き」なことで、かつ誰かの役には立たないことをする
・誰かに当たる
・誰かに愚痴を話す
この中でも、実は「誰かに愚痴を話す」というのは1番自尊心を傷つけるのではないかと思っています。
「自分は誰かに認めてもらえていない」ということを「言語化」してしまうことで再認識する上に、
愚痴をきいて「もらう」ことで「人に愚痴を聞いてもらえないといけない自分」という事実に余計に自尊心を傷つけられるからです。
自覚はしていなくても、深層心理でそう感じる。だから人は「ごめんねこんな愚痴を話して」と、愚痴を聞いてくれた相手に謝るわけです。
では嫌な感情は自分の中に押し殺さないといけないのか?というとそうではありません。
人間にはどうしても感情を吐き出したい時というのがあります。
自尊心を傷つけずに不満や怒りをアウトプットする方法
実は、怒りや不安・不満といった感情を、自尊心を傷つけることなく外に向かって発散することのできる方法があります。
それは「自分と同じような怒りや不安を抱えている人たちのために、自分の感情をつかう」というものです。
例えば、私は最近車椅子で街歩きをするイベントに参加し、そのイベントで感じた不満をツイッターで発信しました。
それがこちらです。
見ていただくとお分かりのように、ものすごい数の拡散をされました。
そして、同じような不便さを感じている方々からの共感の声や、「これからは気を付けます」という声、さらには多目的トイレの在り方やデザインの改善案まで、沢山の反応をいただくことができ、最終的には幾つかのメディアで記事にしていただくことができました。
私はこの体験を通りして自尊心を傷つけられたでしょうか?
むしろ、逆です。
情けは人のためならず
とよく言いますが、私は心からそう思います。
誰かのためは全て自分のためになる。
逆に、自分のためも誰かのためになる。
自分の怒りや不安などの負の感情も、誰かのために使うことで前向きなパワーに変わります。
今回は「文章での啓蒙」に感情をつかったわけですが、これが「芸術」や「プロダクト」、または「サービス」となればより大きく、前向きなパワーになるのではないでしょうか。
6秒だけ考えてみよう
もしこれから先、怒りを感じることがあったら、6秒だけ、その怒りをどうやったら誰かのために使えるかを考えてみてください。
怒りのピークは6秒だと言われています。
だから、6秒だけでいいです。
そうすれば、怒りのピークを超えることができる上に、何か良いアイデアが浮かんでくるかもしれません。
是非、試してみてください。
効果は私が保証します(*´v`*)