文章を書くことの楽しさ教えてくれる本『「書くのが苦手」な人のための文章術』
この作品は、普段意識的に文章を書かない私のような人に向けて「文章を書くこと」の楽しさを教えてくれます。そして、自分の想いを伝えられる文章を書くためのコツを教えてくれます。実際私はこの本をキッカケに、この文章を書こうと思いました。
1章ではブログやSNSを例に出す事で、文章を書くことが身近である事を読者に伝えています。
2章では「句読点の位置に気をつける」、「スタートとゴールを決める」といった基本的なことから教えてくれます。
自分の好きな物書き(作家など)の表現方法や、特色を分析することでその物書きの「技」を盗む事で、より自分好みの文章を書けるようになると述べています。
3章では、誰かに自分の想いを伝える為に読者を想像することや、文章を推敲することの大切さを教えてくれます。そして自分の想いを伝えられる文章を書くには、日常的に書き続けることで文章力を上げることが、重要と述べています。そこで、毎日書く習慣をつける為の案として、日常にある何気ないものを瞬時にメモる習慣をつけ、寝る前にそれらを繋ぎ合わせて日記を書くことを提案していました。
4章では、文章を書く為に出来るモチベ維持の方法を、筆者の体験談を交えて述べられています。
終章では、筆者が文章を書き続けて感じた自分の変化について述べられていました。
この本を読むことで私は、新たな視点を得ることが出来ました。今まで本を読んだ際に、読みやすいと感じた本は作者の文章力が高いのだと考えていましたが、何故自分がそう感じたのかについては考えたことがありませんでした。それをこの本は文章のリズム感や適切な句読点が読みやすくしているのだと教えてくれました。今後自分が良いなと感じた本や文章に出逢った時は、何故良いと感じたのかを分析しようと思います。そしてその分析が、いつか僕の文章を書く際の引き出しの1つになればいいと願います。
最後にこれはあまりこの本とは関係が深くないのですが、最近読んだ「中高生のための哲学書」という本の中に「哲学は当たり前の事について疑い、考えることが大切」と書いてありました。
この文の「哲学は」という部分を「強力な文章を作り出すには」に変えたような文があり、共通点を発見し嬉しかったです。