日本ワイナリー巡り ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー【長野県東御市】
東御市内ワイナリー巡りの続きです。
▼前回の記事はこちら
今回はリュードヴァンだけでなく、もう1ヶ所ワイナリーに行きました。
次のワイナリーへタクシーで向かう途中、集落のなかで運転手さんに「この辺りのお宅は農家さんですかね?」と聞いてみたところ、
「農家が多いね」
「稲作もあるけど、昔は養蚕をやってたところが多かった」
「自分が子どもの頃、家に『お蚕さま』がいて、夜も桑の葉を食べている音が2階からしていた」
「上田には繊維の会社が多かった」
「桑の葉畑だったところが、今はブドウ畑になってる」
「この辺りはフルーツを作るのにいい、クルミもとれる」
「この右側がクルミの樹、次がリンゴで、次がプラム、袋をかぶってるのが生食用のブドウ」
「ブドウには寒暖差と雨が少ない気候が合ってる」
といったお話など、思いがけずガイドしていただきました~😆
地元の風景が桑畑からブドウ畑へ変わっていった…。
運転手さんの話から、この地域は絹(養蚕)からワインに産業が移り変わったエリアであることを実感。
東御市のワイナリー第1号となり、ワインづくりのパイオニアとなったのが、これから向かう「ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー」さん。
ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー
10分程で到着!
ヴィラデストさんは、東御市にとどまらず、長野県内ワイナリーの育ての親と言われる玉村豊男さんによる有名ワイナリーです。
30年ほど前から、苦労して開墾されて少しずつブドウ畑を増やしてこられました。
このご時世なので、リアルなワイン見学はお休み中ですが、レストランは満席、ショップにもお客さんがいてワインやパンなどを購入中、ほどほどに賑わっていました。
ここで試飲しようかどうしようか、様子を見てまわっていると、周辺施設の案内マップを発見。
このあたりの地区は、比較的まとまってワイナリーやワインショップが点在しているようです。
興味がわいて、周辺エリアを歩いてみることに!
ヴィラデストのブドウ畑を横目に見ながら散策開始。
関酒店
ほどよく雲ってきて、風も少しあり、気持ちよくてくてく歩きます。
ヴィラデストさんからGoogle Mapにルート案内してもらって10分ちょっと、集落のなかにある「関酒店」に到着。
こちらは廃業された酒店をリフォームして、ワインショップにされたとのことで、代表はヴィラデストにも関わりのある「アルカンヴィーニュ」の方。
地域をワインで盛り立てようとされているんですね。
女性スタッフの方が色々説明してくれて、興味をもったワインを2本購入!
もう1ヶ所、行ってみたいと思った「湯楽里館」まで歩けそうか質問したところ、親切に「この道を右に行って、そこから~。」とルートを教えてもらって出発!
また集落のなかを歩いていきます。
こういう生活感が感じられるところ好きなんですよね。
なんだか田舎に帰ってきたような気分になりました~。
途中でGoogle Mapが間違った道を示しましたが、ブドウ畑で作業されてる方に、またもや親切に道を教えてもらって軌道修正!
その後は順調に車道に出て、風景が変わり、ブドウ畑のなかを真っ直ぐに続く一本道へ。
湯楽里館
リュックの中にある2本のワインの荷重を感じつつ、湯楽里館に到着~😅
この施設の2階に「ワイン&ビアミュージアム」があります。
このミュージアムは、無料で東御市ワインについての情報が見られます!
ワインに詳しいコンシェルジュさんもいて、複数のワイナリーのワインを試飲したり、購入したりできます!!
早速、試飲開始!(有料100円/杯~)
①はすみふぁーむ シャルドネ2020
当日のラインナップの1番左、リュードヴァンの目の前にあった「はすみふぁーむ」さんからです。
説明は「キリっとした酸とミネラル感を感じる余韻が特徴」とのこと。
これ美味しい!夏にいいですね。
④ぼんじゅーる農園 ねつアリゴテ2020
次は、関酒店で紹介してもらった「ぼんじゅーる農園」さん。
ナチュラルなつくり方と聞きましたが、懸念していた「豆臭」などはなく、むしろキレイな印象。
「新鮮な果実味と酸味、そしてアタックから後味までつづくほのかな苦みがアクセントとなり、豊かな味わいのワイン」とのこと~。
⑥スターダストヴィンヤード Cry For The Moon 2021
関酒店で購入した「スターダストヴィンヤード」さんのピノ・ノワールです。購入したのが白だったので、赤も気になって試飲してみました。
「古樽で7ヶ月熟成させた」とのことで、樽感は強くなく透明感のある酸があり果実味がしっかり感じられます。
リュードヴァンのピノ・ノワールもそうですが、比較的果実味もタンニンもしっかり感じられるのが、東御市産のピノ・ノワールの特徴でしょうか。
ピノ・ノワールは薄めのタイプから濃いタイプまで、産地によって大きな違いがある品種ですが、ほどよく濃いバランス感だと思います。
ラインナップ外 シクロヴィンヤード アマンダ メルロー 2018
私ともう一人の女性が色々試飲していたところ、コンシェルジュさんが「こちらも試飲可能ですよ」と4本ほど違うワインを出してくれました。
その中でメルローが気になり、試飲をお願いしました。
②のソーヴィニョン・ブランと同じワイナリー「シクロヴィンヤード」さんです。
試飲してみると、先ほどのピノ・ノワールよりぐっと果実味もタンニンも濃く感じます。
このメルローすごい!!まるでボルドー右岸のようです。
「シクロヴィンヤード」の説明パネルのところに戻って土壌を確認すると、「粘土」土壌とのこと。ボルドー右岸も粘土ですね。
千曲川の左岸に、元プロサイクリストの方がつくったワイナリーで、「シクロ」はフランス語の「自転車」とのことでした。
また、モルドバ共和国のワインも試飲・販売されていました。
東京オリパラの時に、東御市がモルドバ共和国のホストタウンとなったご縁からのようです。
今年の2月以降、モルドバを応援したくてワインを探していましたが、ここで出会えるとは…。
モルドバワインとシクロさんのメルローの2本を購入しようか悩みましたが、合わせて4本のワインをかついで帰る気力がなく、購入することは断念。
(後でよく考えると、宅急便で送ればよかったなと思いました。暑さで頭が回らなかった~?!)
東御市ワイナリー巡りの感想など
今回のワイナリー巡りでは、パイオニアである「ヴィラデスト」、後に続いた「リュードヴァン」、更に増えている新しいワイナリーに触れることができました。
また、周辺ワイナリーを紹介・応援している湯楽里館や、あの運転手さんのように地元がワイン産地になっていくことを受け入れた地域の方たちも素晴らしいフォロワーです。
想像以上に、東御市は「ワインの街」でした!!
湯楽里館のあとは、しなの鉄道の駅までタクシーで戻り上田駅へ。
上田に来たからには、行かずにすませられない!と往復30分以上歩いて、上田城の様子もチェック。
この日の歩数は1.4万歩、歩行距離10キロ。たっぷり歩きました~。
翌日から3~4日ほど筋肉痛で身体がギシギシしていましたが、東御市にはまた行きたいです🍷
最近、余市の有名ワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」の曽我さんの最大の目標は「余市に100軒のワイナリーをつくること」と知りました。
小規模なワイナリーが多数あり「ワイン文化が根づく街」。
東御市にも、100軒ワイナリーのポテンシャルが大いにありそうですね😋
長くなりましたが、
今回もお読みいただきありがとうございました!!!
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