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2023ヌーボーの記録

先日、ボジョレー・ヌーボーが発売されました。
「ワインの新酒」って、ボジョレー・ヌーボーだけじゃないこと、ご存知でしょうか。
以前、妹に各地の新酒ワインの話をしたら、新酒って色々あるんだと驚いていました。

それぞれの解禁日と、ここ1ヶ月間の新酒の記録です。


10月30日 ヴィーノ・ノヴェッロ

まず、解禁されるのがイタリアの新酒、「ヴィーノ・ノヴェッロ」。
単に「ノヴェッロ」=「新しい」と言われることも。

今年採れたイタリア産のブドウで作られたワインであれば「ノヴェッロ」とすることができ、品種は限定されていない。

昨年はイタリアン店で赤のノヴェッロをグラスで注文したが、今年はまだ試していない。

今年、イタリアでブドウの収穫量が減ったとの報道もあり、ノヴェッロの販売量も減ったのかもしれない。

11月3日 山梨ヌーボー

山梨県内で栽培された「甲州」か「マスカット・ベーリーA」でつくられたのが「山梨ヌーボー」。
今年は仕事の打ち上げで、飲む機会をいただいた。

勝沼醸造 ジャパン・ヌーボー 2023 白

甲州100%。
和柑橘の香り、フレッシュでドライ。
残糖感もなく、キリっとクリアな印象。
想像以上に美味しい。

周りのゲストやメンバーも、これ日本のワイン?新酒なの?と驚いていた。
季節野菜の前菜や刺身によく合った。

作り手は、春に行った勝沼醸造。さすが本格的。

▼春に立ち寄った勝沼醸造

11月11日 ホイリゲ

「ホイリゲ」=「今年の」を意味する、オーストリアの新酒。
例年、なじみのワインバーで「ホイリゲ」をいただく。

ツァーヘル ウィーナー・ホイリゲ グリィンツィング・ヌスベルグ 2023

ブドウ品種は、シャルドネ、グリュナー・フェルトリナー、ノイブルガー、リースリング。

ウィーン郊外にあるワイナリー「ツァーへル」の畑には、複数の品種のブドウが畑に植えられており、ブドウを同時収穫して醸造した「混植混醸」のワイン。
これは「ゲミシュター・サッツ」と言われる伝統的な栽培・醸造方法のワインで、ウィーンで作られるため「ウィーナー・ゲミシュター・サッツ」とも呼ばれる。

ちなみに、北海道で複数品種を畑で栽培するところが増えているそう。
単一品種だけの畑より、ブドウが病気にかかりにくいらしい。

さて、今年のホイリゲは、柑橘類、洋なし、青リンゴの香り、キリっとした酸味にジューシーな果実味を感じる。余韻にやや甘いニュアンス。
複数品種でつくられた複雑さもある。
例年より、甘味がやや強いか。

合わせて注文したのは、柿とモッツァレラの前菜。

柿とモッツァレラ

柿を小さめにカットして、バルサミコ酢で和え、モッツァレラとクレソンが添えられている。

柿の甘さやバルサミコ酢のコクのある酸味とモッツァレラのミルク感が、ホイリゲのジューシーでやや甘味のあるニュアンスとよく合った。

11月16日 ボジョレー・ヌーボー

ボジョレー・ヌーボーの解禁日は11月の第3木曜、今年は16日。
居酒屋で、古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)のヌーボーを扱っていた。

グラスで注文すると、よく冷えた状態で提供される。
しばらく室温においてから、ポークのグリルBBQソースといただく。

今年は天候がよかったとのことで、例年より果実味がやや濃い。
とはいえ、ボジョレー・ヌーボーは赤ワインとしてはややライト。
グリルした香ばしいポークにもよく合った。
(ワインと料理の写真は撮り忘れ)

番外編 オーストラリアのヌーボー

駅ナカのスーパーで、ボジョレー・ヌーボーの売り場の近くにセール品になっているオーストラリアの新酒を発見。

クアリサ ヌーヴォー リースリング 2023

オーストラリアは南半球のため、新酒は5月に解禁となる。
ボジョレー・ヌーボーより、ずっと早く新酒を味わえる。

ただ、日本では知名度が低いせいかあまり見かけず、気づくとセール品になっていた。
価格は1500円程。

リースリング100%で、酸味はあるが、想像したより果実味がある。
北半球の夏にリリースされることを意図してか、涼し気なラベルで、フレッシュで爽やか。

合わせる料理も幅広い食中酒で、スーパーの「シール付」惣菜と気軽に楽しんだ。


🍇  🍇  🍇


というわけで、日本、オーストリア、フランスの新酒は飲食店でいただき、家に買って帰った新酒はオーストラリアのワインでした。

10年程前は、ボジョレー・ヌーボーを予約して購入していましたが、当日にタイミングが合わずに受け取れなかったり、合わせて料理を作れなかったりすることもあり、結局、扱っている飲食店で先に飲んだことも。

新酒は「今年もワインができた!よかった!よかった!」と、賑やかに飲むのがいいと思います。

ご紹介したように、新酒は色々あるのでタイミングよくお店にあった時に、試してみられてはどうでしょうか。

新米のように、いつまで新米?いつまで新酒?と話題になったりしますが、数ヶ月はフレッシュ感を楽しめると思います。

今回もお読みいただきありがとうございました🍷

<おまけ:ここ数年のヌーボー記録>

2022年
①練馬ヌーボーをボトル購入
▼東京ワイナリーの記事

②ボジョレー・ヌーボーをボトル購入
▼最後にボジョレー・ヌーボーの記録メモ

2021年
ボジョレーのオレンジ・ヌーボーのハーフボトルを購入
▼後半にオレンジ・ヌーボーの記録メモ

2020年
▼ノヴェッロ、山梨ヌーボー、ボジョレー・ヌーボーの記事


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