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GWにもオススメなイタリアワイン ~日伊の料理とワイン⑧ 打ち上げ幹事録~
4月って歓送迎会や、新年度のプロジェクトのキックオフ、前年度の遅めの打ち上げなどが多いですよね。
こういう時に幹事になると色々と準備・検討が必要になります。
今回、クライアントを含めた打ち上げがあり、久しぶりに外部の方も参加する飲み会の幹事役となりました。
その時に選んだ春のお料理に合うワインなどをご紹介します。
お店選び
クライアントの主担当の方がワインエキスパート資格者で、ワイン系のお店にすることは確定。
会社の周りで12人入れて、ワインのあるお店を探し始めるが、ここ数年は飲み会が減って周辺の飲食店の入れ替わりもあり、候補店は多くない。
その候補店なかでも、10人より多い人数は予約NGなお店や、先に予約されていて「あと4席」と言われたりして、予約がとれず振り出しに戻る。
ここ数年、ランチは会社のデスクで軽く済ませるのが定番化していたが、外にランチに出かけて新しいお店をリサーチすることに。
店のレイアウトが細長くて10人以上だと席の配置がイマイチだったり、ワインリストがカジュアルすぎたりして、なかなか決まらない。
後輩がランチに連れて行ってくれたが、並んでいて入れなかったカジュアルイタリアン店へ、夜に初訪問してみて料理やドリンクを確認。
ちょうど飲み会をしているグループの様子もみて、その場で予約を入れたのが開催日の8日前。
結局10日間くらいリサーチした。
同じように、今年、久しぶりに幹事になって、会場を悩まれた方は多かったのではないだろうか。
春のイタリアンワイン
予約できたイタリアンは、シェフとソムリエの2人でやっているお店。
まず、料理はお任せコースをオーダーしておく。
■料理5000円のお任せコース
1.サラダ
2.前菜の盛合せ5点盛り
3.パンの盛合せ
4.旬鮮魚のカルパッチョ
5.本日の温かいお魚料理
6.本日の牛肉のロースト
7.季節のパスタ
8.本日のデザート&カフェ
また、ドリンクは個別にソムリエに頼むと提供時間がかかることが想定されたため、基本的にワインはボトルで頼むことにする。
ソムリエには「お好みのワインを教えて下さい。できるだけ合わせます。」と言っていただいた。
そこで、コースの料理にある程度合わせて、これまで飲んで美味しかったイタリアワインを事前に伝えた。
これから始まるGWにもオススメできる春向けのワインなので、以下にご紹介。
<春のイタリアワイン>
・参考URLはワインアプリvivinoの公式サイト
1.乾杯
→気軽なスパークリングワイン
→プロセッコ等
2.サラダ、前菜、カルパッチョ
→ミネラル感有、やや軽めの白
→北イタリア産
例: アレグリーニ ルガーナ(ヴェネト、ロンバルディア)
→ヴェルメンティーノ品種
例: パーラ ソプラソーレ(サルディーニャ)
3.魚の温菜、パスタ
→ミネラル感有、厚みがある白など(樽感は強くない方がいい)
→魚介系アヒージョ、パスタ等の場合
南イタリア産の白
例: イ・ファヴァーティ グレコ・ディ・トゥッフォ(カンパーニャ)
→肉系パスタ等の場合
中~南イタリア産のロゼ(もしくは軽めの赤)
例: テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレ エトナ ロザート(シチリア)
4.牛ロースト
→ブルネロ・ディ・モンタルチーノ
例:イル・コッレ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(トスカーナ)
スパークリングで乾杯して、軽めの白から、厚みのある白やロゼ、最後に重すぎない印象的な赤という流れをイメージ。
(なお、白~ロゼの市場価格は2千円後半~3千円台、最後のブルネッロのみ市場価格帯7千円~。)
このリストのうち、アレグリーニとパーラのワイナリーはnoteで紹介済み。
イ・ファヴァーティは、この冬に久しぶりに飲んで、ナッツのような香りがあるコク白がシーフード料理に合ってリピートした。
テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレは、エトナ山麓のワインらしいミネラル感のある質の高いワインの作り手。
まだ肌寒い春は、赤も飲みたいが、重すぎないのがいいとイタリアで最高の赤ワインのひとつブルネッロを挙げた。
これらに合わせて、当日、お店がセレクトしてくれたワインがこちら。
<お店のワインメニュー>
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泡、白2タイプ、赤、計4タイプを料理に合わせてリストアップしてくれていた。
この対応には感謝!!
まず、ビールとは少し趣の違うスパークリングワインで乾杯。
コショウ鯛のグリル バターハーブソースに合わせたヴェルメンティーノが好評。
キリッとした白ワインから、ほどよく樽感のあるシャルドネへ方向性を少し転換。
トスカーナの赤ワインを赤身肉のローストに合わせる。
干しブドウの風味の赤をデザートの盛り合わせに。
幹事冥利に尽きる飲みっぷりに、スパークリング、ガヴィ、ヴェルメンティーノ、シャルドネ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ、アパッシメントや、オーストラリアワインがお好みのクライアントに合わせてバロッサバレーのシラーズもオーダー。
ワイン苦手というメンバーはおらず、ボトルワインを酌み交わし、様々な話をしながら3時間以上の時間があっという間に過ぎた。
お店に対する参加者の評判もよく、会社周りの飲み会の会場として、マイリストの上位に入れることにした。
今回のように、カジュアルな雰囲気でありつつ、好みのワインまで聞いて事前に用意してくれるような飲食店はとても珍しい。
コロナの大変な時期を乗り越えた飲食店。
こういう居心地のよいお店は長く残って欲しいと願う。
🌸 🌸 🌸
今回の打ち上げは、料理の写真を全く撮っていませんでした。
というわけで、トップ画像の左端は乾杯したカヴァ、右端はソムリエさんから入手出来なかったと聞いて持ち込んだブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。
画像の真ん中は、お花見散歩をした世田谷区の北沢川緑道で撮った桜でした。
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なんとなくあわただしく過ぎた4月も、あとわずか。いよいよGWです!
今年初のワイナリー巡りを予定してますので、またリポートしますね。
今回もお読みいただきありがとうございました🍷