2023年の日本ワインふりかえり
今年の日本ワイナリー巡りは、計5回、9箇所でした。
前年は計5回、6箇所で大きな差はありませんが、今年はワイナリーに宿泊するという濃い時間を過ごすこともできましたし、得るものも多かったように思います。
年末に、2023年のワイナリー巡りをふりかえります。
1月 鎌倉ワイナリー(神奈川県)
まず、訪れたのは神奈川県鎌倉市の「鎌倉ワイナリー」。
「鎌倉にワイナリーがあるとは知らなかった」との反響もありました。
秋には、記事を見ていただいた方から、鎌倉ワイナリーを知って「葡萄の収穫のお手伝い」をされ「リピートしたい素敵なワイナリーでした」という嬉しいコメントもいただきました!
日本ワインやワイナリーに興味をもってもらえたら嬉しいなと、noteを書いているので、このようにワイナリーにつながりをもたれて、そのことを教えていただけるととてもありがたいです。
鎌倉ワイナリーで印象に残ったのは、小田原産のデラウェアで作られた微発泡ワイン。
自社醸造を始めたばかりのファーストヴィンテージワインで、鎌倉のブドウ畑から見える海の風景のラベルが印象的でした。
4月 丸藤ルバイヤート、ルミエール、勝沼醸造(山梨県)
ブドウの樹が芽吹く季節となり、待ち望んでいたワイナリー訪問へ!
ブドウ畑を眺めながら、3つのワイナリーを巡りました。
まず、数年ぶりに訪れることができた「ビストロ・ミル・プランタン」で春らしいランチをいただいてから、「丸藤ルバイヤート」こと「丸藤葡萄酒工業」へ。
築約150年の古民家を改装した建物は、レトロな雰囲気があってツボでした。
ブドウ畑の間を散策しながら、次に向かったのが「ルミエールワイナリー」と「勝沼醸造」。
「勝沼醸造」はリニューアル工事中でしたが、古民家を活かした建物になりそうで再訪したいです。
この時、印象に残ったのは「ミル・プランタン」で窓の外に広がるブドウ畑を眺めながらいただいた「丸藤ルバイヤート」のロゼスパークリング。
「ミル・プランタン」=「千の春」を意味するお店でいただいた、苺の香りがする春らしいワインでした。
5月 カーブドッチ、フェルミエ(新潟県)
次に訪れたのは、新潟県新潟市の海沿いにある「新潟ワインコースト」。
「カーブドッチ」を中心に5つのワイナリーが集まり、しかも、ワイナリーに宿泊できて温泉もあるところ。
何ヵ月も前から予約をとって、GWに宿泊してきました。
「新潟ワインコースト」といえば、代表的なのが「アルバリーニョ」というブドウ品種です。
「アルバリーニョ」は、スペインの北西部の海沿いのエリアで多く栽培されており、ミネラル感があって華やかな香りの白ワインになります。
この畑で夕食の食前酒をいただいたり、夜明けから明るくなる様子を部屋から眺めたりして、ワイナリー滞在を満喫しました。
1日目には、すぐ隣にあるワイナリー「フェルミエ」でアルバリーニョのワインを試飲して、気に入ったワインを購入、自宅に送りました。
「カーブドッチ」では、ワインペアリング付き夕食を堪能、2日目には朝食をいただいて見学ツアーにも参加しました。
その様子は、3つの記事に分けてご紹介しています。
現地でいただいたワインもよかったですが、自宅で堪能した「フェルミエ」のアルバリーニョワインが最高でした。
「新潟ワインコースト」のある角田浜の土壌は砂地で水はけがよく、また、海に近くて気候が穏やかです。
このような特徴のエリアに「アルバリーニョ」はとても合ったようで、現地のブドウの樹の健やかな様子や、黄色い果実と華やかな香りがするワインが、とても印象に残りました。
さて、「新潟ワインコースト」には、ご紹介しなかった「ドメーヌ・ショオ」「カンティーナ・ジーオセット」「ルサンクワイナリー」があります。
「ドメーヌ・ショオ」の小林さんは、先々月あたりに知人の同級生であることが判明し、ワインを初購入しました。
「まずは話を聞くことから Some people talk to animals. Not many listen though」というユニークな名前の白ワインが印象的だったので、小林さんのワインはまた試したいです。
「カンティーナ・ジーオセット」の瀬戸さんは、先月、東京都の多摩エリアご出身ということがわかり、イタリア好きということも相まって親近感がぐっと増しました。
*カンティーナ=イタリア語で小さなワイナリー
「ルサンクワイナリー」は、新潟ワインコーストで5番目のワイナリーであるから、ルサンク(Le CINQ)=フランス語の「5」を意味する名称になったようです。
こちらも実力派のようで、試してみたいと思っています。
「新潟ワインコースト」は行ってみてから、その後も興味が増しました。
新潟に行かれることがあったら、是非「新潟ワインコースト」に立ち寄ってみてください。
5つの個性的なワイナリーだけでなく、レストラン、カフェ、温泉などもあり、充実した「道の駅」のようなスポットで、楽しく気持ちの良いところです。
▼番外編でご紹介した温泉施設のブックラウンジもオススメ
9月 五一わいん(長野県)
収穫前のブドウ畑が見たくて、9月上旬に訪れたのが、長野県塩尻市にある「五一わいん」こと「株式会社林農園」。
こちらは老舗ワイナリーで、収穫期も自由にブドウ畑が見学できます。
日本ならではの棚栽培の畑にブドウがたわわに実る様子は、豊かな気持ちにしてくれました。
「五一わいん」は、1951年に初めて塩尻市で「メルロー」を植えました。
それがきっかけで、ワイナリーのある塩尻市桔梗ヶ原のメルローワインは国際的に評価されるようになります。
現在、桔梗ヶ原に限らず、長野県ではメルローワインが多く作られており、長野県の代表的な品種となっています。
事前の情報収集から、帰宅後のワイン購入、自宅で五一わいんを堪能した一連の様子を3回に分けてご紹介しました。
そして、五一わいんで印象に残ったのは、やはりメルローでした。
五一わいんを訪れる前日、蓼科高原のオーベルジュでいただいたヴォータノワインのメルローも印象的でした。
この9月の長野旅行は、台風で出発が遅れたりしましたが、決行してよかったです。
▼五一わいん訪問までの長野旅行の様子はこちら
現地に行ってみて、盆地ならではの夏の暑さなどの風土、ワインをとりまく方々の底力を感じ、なかでも「桔梗ヶ原メルロー」が、私のなかで印象深い存在になった旅でした。
これで長野県の4大ワイン産地のうち、前年は「千曲川ワインバレー」、今年は「桔梗ヶ原ワインバレー」を訪れました。
あとは「日本アルプスワインバレー」と「天竜川ワインバレー」です。
残り2つのエリアも、是非行ってみたいです。
12月 甲斐ワイナリー、マンズワイン勝沼ワイナリー(山梨県)
マンズワインの「ソラリス」というプレミアワインの栽培・醸造責任者である西畑さんについて書かれた記事を読んで、ワイナリーへ行ってみることにしました。
今年2度目の山梨ですが、4月は勝沼エリア、12月は塩山エリアを中心に巡りました。
結果的に、マンズワインへ向かう途中で立ち寄った「甲斐ワイナリー」に心惹かれるものがありました。
「マンズワイン勝沼ワイナリー」の施設は充実していましたが、ブドウの樹や畑が感じられず、私のなかでは物足りなさがありました。
現地に行ったら、ブドウ畑も見て「土地の個性を感じたい」という、ワイナリー巡りの目的を再認識しました。
さて、この時に印象に残ったのは、甲斐ワイナリーでおまけとして試飲させてもらった「かざま甲州辛口 2023新酒」でしょうか。
今年、出来がよくて早く収穫された「甲州」は、新酒と思えないくらい果実味がしっかりしていて美味しかったです。
オンラインでは在庫切れとなっていますが、ワイナリーにはまだ10数本くらいあるようでした。
現地で購入してきた「かざま甲州SurLie 2022」と「キュベかざまファミリーリザーブ 2019」も、年末年始に開けようかと思っています。
以上、今年のワイナリー巡りを振り返りました。
ちなみに、記事タイトルの写真は、左からヴォータノワインのメルロー、真ん中が五一わいんのメルローのグラス、右がフェルミエのアルバリーニョです。
2023年 noteまとめ
今年よく読まれた記事は「9月長野旅行」の3連作でした。
2023年に、私がよく読んだクリエイターは「るもわ脛」さん。
毎日、シーフードとワインの組み合わせをアップされています。
私も、青魚とサルディーニャワインなどの組み合わせを楽しませてもらいました。
そして、今年フォローいただいた方も多くいらっしゃいます。
ありがとうございました。
例えば、「桔梗ヶ原メルロー」の記事をご紹介いただいたSawamatsuさんも、今年つながったnoterさんのお一人です。
(年始からnoteを凍結されますが、再開されることを願います。)
Sawamatsuさんをきっかけに多方面の方とつながり、色々教えていただきつつあります。
Ryé(リエ)さん には、様々な言語や文学について
のんてりさんには、縄文時代について
chiro_sumyさんには、美味しい家庭料理などについて
今回もお読みいただきありがとうございました🍷
そして、
今年も本当にありがとうございました
2024年もどうぞよろしくお願いします
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