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日本ワイナリー巡り Book Road 葡蔵人(ブックロード)【東京都台東区】

Book Road 葡蔵人(ブックロード)は、御徒町から徒歩7分ほどのところにある都市型ワイナリーです。

近くて便利、行こうと思えばいつでも行ける。
そんな身近なワイナリーだからこそ、行くきっかけがつかめませんでした。

先日、ブックロードのインスタグラムで「ワイナリー見学」の案内を見て、2025年のワイナリー巡りはブックロードからスタートしようと決め、見学の申し込みをしました。



ブックロードとの出会い

ブックロードは2017年からワイン造りを始め、今年で9年目となる。
いつ知ったか定かではないが、コロナ前から存在は知っていた。

なんと、ご近所noterのますたやさんが、そのワイナリーで働き始めたのが2023年3月。

まだコロナ禍だった頃のことである。
「ワイナリーで働きはじめるなんてすごい!」と思いつつ、もう少し世の中が落ち着いてから訪れようと考えた。

ただ、私はワイナリーに行くとブドウ畑が見たいタイプだが、ブックロードの周りにブドウ畑はない。
ワイナリーに行ってもブドウの樹が見られないと思うと、足が向かなかった。

それでも、ワインは通販などで購入して数種類味わっている。

また、広報担当のますたやさんが書いたnoteがアップされるようになった。

ワイナリーの楽しみ方やイベント情報、裏話などなど。
都市型ワイナリーの日常ってこんな感じなのかと、知ることも多かった。

例えば、ワインを造るときにブドウを絞る機械である「ブッチャー」を洗浄するということが、いかに大変か。

ワインのラベルを募集するという、楽しい企画もされていた。

これらの記事で、ブックロードにとても親近感をもった。
(若干、行った気になったかもしれない。)

その後、ますたやさんは、なんと六本木にワインバーを開店するまでワインにのめり込まれ、プロになった。
(現在は出産直前でお休み中。)

▼ますたやさんの近況はこちら

いつか、いつか訪れたいと思って、早2年弱。
はじめて、ブックロードへに見学の申込をしたところ、醸造家である須合さんからインスタグラムのメッセージで「お待ちしております。」とお返事をいただいた。


ブックロード見学

休日の朝、いざ、御徒町駅へ。
御徒町駅は休日ならではの穏やかな様子ながら、アメ横あたりに向かうのであろうインバウンド客が見受けられる。

そこから徒歩7分ほどでワイナリーに到着。

Book Road 葡蔵人

すでに見学参加者が数人集まっていた。
土足禁止とのことで靴カバーをつけ、参加費を支払う。

まわりには醸造の設備がずらりと。

あの「ブッチャー」も

醸造家の須合さんもいらっしゃり、参加者が揃ったところで、ワイナリーの説明開始。

須合さんが、明るく落ち着いた口調で「質問があったら何でも聞いてください。」と場を和ませつつ、お話を始められる。

まず、ブックロードでのワインの作り方を説明してもらう。
(以下、メモを取らず記憶に残った内容のため、違っているところがあるかもしれません。悪しからず。)

ブックロードでは、茨城、山梨、長野などの契約農家からブドウを購入してワインを造っている。
ブドウを受け取る日には、朝4時に東京を出発。
収穫されたブドウを受け取るのみのこともあるが、収穫を手伝うこともあるとのこと。

ワイナリーのタンクは、1つ1000リットル。
そのタンクに合わせ、品種に応じて1回あたり1,200〜1,400キログラムのブドウを購入しているという。
ブドウを除梗して絞った果汁で1000リットルのタンクが満タンになる。

タンク1つでワイン1300本ができる。
ワインができるとブドウを栽培してくれた農家さんに、そのワインを届けにいくそうだ。

なお、2年前に栽培を始めたブドウ畑が八王子にある。
品種はソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリが中心とのこと。
ブドウの樹は、植えて5年目くらいからワインが造れるようになる。
自社畑のワインがリリースされるのが楽しみだ。

ワイン造りについて一通り説明してもらった後、試飲タイムに。

デラウェアのスパークリング
甲州醸し(オレンジ)
アジロンダック(赤)

以上3種類を試飲。
いずれもドライに仕上がっていて、フードフレンドリーな印象。

なお、試飲カップの背景になっているステンレスタンクには、甲州のスパークリングが醸造中とのこと。
夜静かになると、タンクの中からプチプチと発酵する音がハッキリ聞こえるそうだ。

須合さんの言葉の中で印象に残ったのは、

「ワインは楽しいもの」

ということ。
私もワインは楽しく飲みたいと思うので、大いに賛同する。

須合さんは、気軽にワインを飲んで欲しい、料理はこれじゃなきゃということはなく、何にでも合わせてみて欲しいとおっしゃる。
夏には、ワインにアイスクリームのせてみたら美味しかったという話も。

夏にはアイスをよく食べるという須合さん

また、「近くにあるワイナリーなので、何度も足を運んで欲しい。」とおっしゃるのが、都市型ワイナリーならではと感じた。

実際に見学会を実施している間も、通行人が「何やっているの?」と興味深そうにのぞき込んでいく。
お客さんとの距離感がとても近いワイナリーである。

40分程でワイナリー見学は終了。

ペアリングランチ

ブックロードには系列レストランがある。
見学後に、そのお店でのペアリングランチを依頼してあった。

ワイナリーから徒歩6分程でビストロに到着。

逆光で見えにくいが、お店の正面にはブックロードのワインボトルがずらりと並ぶ

店内に案内してもらい、カウンター席に座る。

ペアリングランチメニュー

メニューを見ると、前菜に合わせるワインの組み合わせが意外で面白い。

みかん愛鯛の昆布締め
ベーリーAスパークリング

→鯛の昆布締めに、赤のスパークリング?

炙り鴨寿司 わさび菜ソース
BLANC BLANC(ブランブラン)

→鴨に白?
 シャルドネとソーヴィニヨン・ブランの白ブドウ2種をブレンドしてある

鴨せせりアーモンドトマト煮込み
メルロー

→この組み合わせは順当そうだが、鴨のせせり肉は珍しくて興味がひかれる
 なお、ここは愛知の鴨を取り扱うお店である

ほどなく、前菜とペアリングワインが到着。

みかん愛鯛の昆布締め、炙り鴨寿司 わさび菜ソース、鴨せせりアーモンドトマト煮込み
グラスは右から、ベーリーAスパークリング、BLANC BLANC、メルロー

早速いただいてみると、鯛にベーリーA、鴨寿司に白、それぞれの料理とワインの風味が確かにリンクする。

ベーリーAのラベルは金目鯛
ブランブランのラベルはわさび
メルローのラベルはアーモンド

続く料理は、生ポルチーニのクリームパスタ。
この料理には、富士の夢というワインが合うとのことで追加オーダー。

生ポルチーニのクリームパスタ
富士の夢のラベルはカヌレ

コクのあるクリームに負けない、飲み応えのある赤ワイン。
ここまで、試飲から7種類のワインを飲んで、昼からいい気分に。
楽しい見学&ランチだった。

ブックロードでいただいた案内には「今日の楽しみは 今日のうちに」とある。

「今日行こう」と思い立ったらすぐに行けるワイナリーとビストロ。
この身近さ、間口の広さ、ハードルの低さ、カジュアルさで、ワイン好きを増やしてくれそうである。


おまけのアンテナショップ巡り

酔い冷ましに、青空と寒風のなかを散歩することに。
まず、上野広小路から三越前まで地下鉄で移動し、日本橋方面へ向かう。

日本橋

久しぶりに富山県のアンテナショップに立ち寄り。

富山県のアンテナショップ 日本橋とやま館

更に、東京駅前まで足を延ばして石川県のアンテナショップへ。

石川県アンテナショップ 八重洲いしかわテラス

石川県のアンテナショップについては、先日、とこらぼさんの記事で知って行きたいと思った。

アンテナショップにあった、輪島のハイディワイナリーの赤を購入。

相承 Sojo Cuvée Memorial 2020

他に、能登で作られているイカの「いしる」や、ぶった農産の「かぶら寿し」なども購入。
石川・能登を食べて飲んで応援。

石川県アンテナショップで購入したもの
富山県のアンテナショップで購入したもの

美味しかったものは、後日「おうちビストロ」の記事でご紹介予定。


🍇      🍇      🍇


今年の初巡り、いかがでしたか。
ずっと気になっていたブックロードさんにようやく行きました。

さすがの都市型ワイナリー。
ついでにアンテナショップ巡りもできました。

お近くの方、是非、気軽に行ってみてください。

今回もお読みいただきありがとうございました🍷


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