ワイン発祥の国!?「アルメニア」ワインってどんなワイン??≪前編≫
去年の8月に弊社ポートフォリオに仲間入りした・・・
Yacoubian-Hobbsというワイン。
ヤクービアン・ホブス。
ホブス・・・
と聞いてもしや??と思ったそこのアナタ。
大正解!w
あのフライングワインメーカー「ポール・ホブス」がアルメニアでワインを造ってるのです。
そんな訳で弊社が輸入している訳ですが、アルメニアって何やねん!!
と誰も知らない訳でして、アルメニアに詳しい人に聞いてみよう!
と思い立ったが吉日の、ワイン・イン・スタイル切り込み隊長Eが、アルメニアの第一人者に突撃!?取材をした模様をFBに投稿しました。
非常に興味深いですので是非お読みください。
アメリカのイメージが強いワイン・イン・スタイル・・・
ですが、実は他国もやっているんです。
2020年春、コロナ禍の混乱の中、ひっそりと上陸したヤクービアン・ホブス。
そう、10年以上前にアルメニアでスタートした今世紀最高の天才醸造家ポール・ホブスとヤクービアン兄弟のコラボレーション・ワイナリーです。
私達が取り扱う初めてのワイン生産国、アルメニア。
味がマジで美味しいという理由だけで、取り扱いを決めたヤクービアン・ホブスですが、正直、我々にはアルメニアの知識も縁もなく・・・
ということで日本におけるアルメニアワインの第一人者、エインシャントワールドの代表である田村公祐さんに会いに行ってみました!
ヤクービアン・ホブスを引っ提げてほぼ電撃訪問状態!!!
※画像右が田村公祐さん
エインシャントワールドは中近東・オリエントをテーマにしたインポーター、荻窪の駅から5分ほどにワインショップがあります。
ここではアルメニアだけでなくレバノン、トルコのワインも多く販売しています。
もともとバックパッカーで世界を旅し、その中でも特に中近東の文化や民族に惹かれてスタートしたワインビジネス。そんな田村さんからアルメニアについて、とても貴重な情報をいただきました!
ワインテイスティングも含めギューッと盛りだくさんな情報、とても1度でお伝え出来ないので、2回に分けてお届けしたいと思います。
今日は前編、アルメニアという国や文化に触れた「アルメニアとワイン」
次回は後編、アルメニアでのワイン造りやヤクービアン・ホブスを語る「アルメニアのワイン」
※旧約聖書の創世記に記された「ノアの方舟」
旧ソ連だったアルメニアは黒海とカスピ海の間に広がる、コーカサス山脈の南側に位置する内陸国です。この国は301年に世界ではじめてキリスト教を国教化したことで有名です。
日本人が富士山を日本の象徴とするかの如く、アルメニア人の象徴はアララート山(見出し画像の山です)
ここにノアの方舟がたどり着いとされ、この船から降り立ったノアがブドウ栽培、ワイン造りを伝えたと・・アルメニアの人々は自らをノアの直系子孫と信じているそうです。
アララート山はアルメニアの象徴ですが、今は完全にトルコ領、ちょうど北方領土を日本人が見ている感じですね。
そしてその地上にノアが初めてもたらせたブドウこそが黒ブドウ「アレニ」と言われています。
※Areni Noir
近年、6100 年前のワイン醸造施設がアルメニアで発見されたことで、ワイン発祥の地として知られているものの、長い歴史の中で栽培と醸造の伝統は幾度も絶えます。
その後、19世紀末に起こったオスマントルコによるアルメニア人に対する弾圧・虐殺から逃れ、世界各国に散らばった難民たちの子孫(ディアスポラ)が1991年のソ連からの独立後、アルメニアに帰国し、広大な荒れ地をブドウ畑に変え、ワイン産地としての現在の「アルメニア」の形を作り上げます。
後編でがっつりお伝えいたしますが、そんな歴史的背景により古く新しいアルメニアワインの品質は驚くほど素晴らしく、味わいもかなり完成されている驚きモノです!
特にエンシェントワールドさん輸入のワインは仲介業者を挟むことをせずしっかり田村さんご本人が現地に赴いて選定されているので、アルメニアワインの素晴らしさがギュッと詰まったポートフォリオばかりです。
けれども、現地アルメニア人はワインをあまり消費しておらず、ソ連の時代の影響からウォッカやブランデー、ビールを嗜むことから「アルメニアワイン」というアイデンティティが現在でも、はっきりしていない様子。
消費の部分では、ワインは若い人々がカッコをつけて飲むアルコールというイメージが強く、瓶に詰められているワインは、現地の人からすると相当な高級品。
平均年収 GTP3000ドル 日本の1/10 現地1500円→日本だと7500円のワイン飲んでる感じです。
そんな中、現地のワインバーで地産のグラスワインを飲むと、酸化してたり、イッちゃってるワインが出てくるので、グラスワインを販売する文化がまだまだ発展途上だということは否めないよう。ボトルワインじゃないと信用ならぬのが実情・・・
アルメニアでは資金繰りの面もありワインを寝かせる文化は無いのですが、近いレバノンはフランスの影響を受けて熟成してから提供する文化がある為、こうした歴史的な背景が、今後のアルメニアワイン産業の発展に与える影響は大きいと予想できます。
お隣ジョージアはワイン発祥のもう一つの地として、ナチュラルワインの分野でもメジャーになって観光も盛んですが、アルメニアはそこまでナチュラルワインの文化が発展しているわけではなく、いたってマイペース。品質を最優先としている生産者達が原点回帰を意識しながら、少しずつカラス(アンフォラ、クヴェヴリをアルメニアではカラスKarasと言う)を使ったワイン造りに戻っているとか。
アルメニア人は時計作りやIT系のような、勤勉で精密な作業が得意。
ユダヤ人やレバノン人と似ていて、商人気質の人が多いそう。
格闘技も大好き。
ジョージアのようにアルメニア出身の力士が日本の大相撲で優勝する日がくれば、アルメニア産ワインも脚光を浴びる日がくるかもしれませんね。
後編は「アルメニアのワイン」について語りつくします!!
マジで驚きの品質、出会ったことのない味わい、
こうご期待
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ヤクービアン・ホブス Yacoubian-Hobbs
http://www.wineinstyle.co.jp/winery/winery_detail.cfm...