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呼吸の主役は「Co2 」。

地球温暖化、気候変動…..何かと話題になっているCo2(二酸化炭素)。

だけど人間の身体にとっては主役になることもある。

空気中から”酸素”を体内に取り入れて、体内で発生した”二酸化炭素”を
体外に排出すること。これは呼吸器の役割。

でも、意外かもしれないが、正しい呼吸をするのに大切なのは、二酸化炭素の方。
これが呼吸のペースと量を決めている

その仕組みは、脳の中にあるサーモスタットのような機能があり、
ここで酸素と二酸化炭素の量と血液の酸性度(PH値)を常に監視している。

そして、血中の二酸化炭素濃度がある一定の値を超えると、
脳の受容体が余分な二酸化炭素を排出しなさいと指令を出す…..つまり呼吸をしなさい!と。
言い方を変えれば、「息を吸いたい」と感じるのは、この指令のおかげ。
少し極端に言うと….
呼吸の1番の目的は、体内にある余分な二酸化炭素を排出すること。

肺の中に適度な二酸化炭素が残っていることによって、効率の良い呼吸ができる。

だけど、過呼吸、過度な深呼吸を繰り返していると、息を吐き過ぎて、それと同時に
必要な二酸化炭素も排出し過ぎてしまうことにも。
二酸化炭素濃度が下がり過ぎてしまうと….呼吸をしたいと感じなくなってしまう。

その結果、慢性的な呼吸過多の状態になり、血中の酸素が体内にうまく放出されない
血液はアルカリ性に傾き、血管が収縮し、手足の痺れや痙攣がおきる。
このような症状になると、パニックになり、ますます過呼吸にはまってしまうという悪循環が。

慢性的な呼吸過多の怖いところは、血中の酸素が体内にうまく排出されず、酸素が筋肉や組織に行き届かなくなることだ。
これは、日々の生活の倦怠感、運動時の息切れにつながる。

そこでまず大事なことは鼻呼吸をすること。
まずは「口呼吸」。
口呼吸で大きく息を吸ったり、吐いたりすると、疲労感、集中力・生産性の低下につながる。

それと、ゆっくりな呼吸。
特に息を吐き出すとき、なるべくゆっくり、長く。

これを意識するだけで、呼吸の仕方が変わっていく。
「正しい呼吸」は一生の財産だと思う。

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