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「手抜き」が大事な理由

「なんとなく体がだるい」「ぼーっとする」……
というような疲労感を慢性的に感じている人は僕の周囲でも少なくない。

そんな時、栄養をしっかりとってスタミナつけなくては!と…..
「焼肉」「ニンニク料理」をガッツリ食べに行こう!って思いがち。

だけど、ほとんどの場合、それは逆効果になるおそれあり。

現代人の疲労は、筋肉などの体組織の疲れではなく、脳の疲れが原因と言われる。
多少の運動なら”筋肉そのものの疲労”ではなくて….
“脳の自律神経に負荷”がかかっている事が考えられる。
ヒトの身体は運動時に脈拍や体温の安定を保とうと働くから。

また、同じ作業をずっと続けるなどして脳の特定の部位を使い続けたりする場合も同様。そのとき、脳内で活性酸素が発生し、脳細胞の酸化がすすむ。
この状態を、“脳疲労”と呼ぶ。

この「脳疲労」を放置するのはよくない。
今、話題になっている「アミロイドβ」が発生の可能性が心配。

この「アミロイドβ」….脳内にある神経細胞が消滅した際に出る残骸で、
蓄積され、かたまりとなると大変!
多くの神経細胞に毒性をもつことで、アルツハイマー型認知症が起こるとされている。

ある程度の量であれば、睡眠で自然に除去されるが、
年齢とともにその機能が働かなくなり、蓄積されていく。
また、加齢だけでなく、脳のオーバーワークによっても増えてしまうこともある。

40代、50代の女性は、仕事に家事、育児、介護と、毎日とにかく忙しい。
頭の中が『あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ』といっぱいになってしまったり、最近は、スマホやタブレットの普及で、ちょっと時間があればそれを開き、
よけいな情報を大量に取り入れてしまう。
それで脳が疲弊し、神経細胞がやられて、アミロイドβが増えてしまうことに。

脳を若々しく保つには、ゴミをためないのと同時に、脳の機能を錆びつかせないようにすることが大事なってくる。

良質な睡眠は…
疲労物質の代謝や脳細胞の修復、アミロイドβの除去といったメンテナンス作業が行われるし、
単純作業は…..
食器を洗う、靴を磨く、魚の骨を丁寧に取….等々。
リズミカルで単調な行動を続けていると、脳の意識的な活動が低下して、
デフォルトモード・ネットワークにしてくれる。

何よりも、オススメなのが、
「手抜き」する!
脳のことを考えたら、すべてに全力投球して100点を目ざすことはやめたほうが
良いと思う。へとへとになって疲労がたまってしまうのは良くない。
物事の優先順位と重要度を勘案してスケジュールを決め、明日できることなら今日はやらないとか…..

例えば日中にしっかり家の掃除をと決めたなら、それに合わせてペットのシャンプーは必要かもしれない。
だけど、疲れを見越して夕飯は作らず外食にし、洗濯も日中ではなく夜にまわすなど、注力のバランスを決めて。

ほどほどの手抜き生活は自律神経を整えて、脳疲労を防いでくれるかもしれない。


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