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歴史本19:天才を打ち負かす者には、どのような試練が待っているのか [歴史本の棚]

歴史こそ、史上最大の財産!

人類が長きにわたって紡いできた歴史そのものこそ、今に生きる私たちが学ぶべきことができる最も大きな参考資料です。

過去の大勢の人が必死に考え、真剣に実行してきたこと、そして成功し、失敗してきたこと、それらの経験を学べる位置に、私たちはいます。

国家経営、流通貿易、芸術創作などあらゆる歴史は、現代の経営者やクリエイターたちにたくさんのことを教えてくれます。

「歴史本の棚」は、大の読書嫌いの主宰・弘中勝でも読むことができた歴史本の中から、皆さんにお勧めする1冊とそのポイントについて述べるコーナーです。

皆さんにとって一つでも参考になる内容であれば嬉しいです。


■第19回:天才を打ち負かす者には、どのような試練が待っているのか

昨年からTBSで『消えた天才』という番組がレギュラー化され、人気を集めています。

現在各競技で世界トップクラスにいるアスリートたちが、幼少時代や下積み時代の時に全く歯が立たなかったのに、いつしかその競技から消え去ったという「過去の天才」を追跡する、という番組です。

あの野球選手がかつて唯一負けを認めた、あの柔道選手がかつて勝てなかった、あの陸上選手をかつて圧倒した…といった、表舞台から消えていった天才の現在と消えた理由を追っていくもの。

やはり「あの人を負かした」「あの人が勝てなかった」という、最強の人を打ち負かした人の話は、それがたとえ1回限りのことであっても、注目したくなるものです。

真田幸村や真田昌幸が歴史ファンに人気なのも、天下人となる徳川家康が勝てなかったから。クイズで安藝ノ海(あきのうみ)がベタ問として出題されるのも、無敵の双葉山の連勝記録を69連勝でストップさせたから。

そんな、無敵の人間に一度でも土をつけた人間はとても興味深いものですが、そんな人物を主人公にした、古代ヨーロッパを舞台にした漫画があります。

それが、こちら。

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