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[スイス 子連れ旅行記](5)メゾッコ城 〜カステルグランデ ( 「教育発想源」番外編)
「教育発想源」の番外編としてお届けしている「子連れ旅行記」。今から7年前の2017年、当時6歳だった長男と二人でスイスを車で一周した旅の様子を、「スイス 子連れ旅行記」としてお届けしています。
第1回、第2回、第3回、そして前回の第4回も好評の声を多くいただき、嬉しい限りです。
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ちなみに現在までに連載した内容をスイス全土の地図で簡単に表すと、車で移動した位置は下のような感じになります。
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第1回が緑でチューリッヒ国際空港からシュタイン・アム・ラインまで、第2回が西のライン滝を見て東のザンクト・ガレンへ。第3回は黄色で国境を越えてオーストリアのフエルトキルヒとリヒテンシュタイン公国の首都ファドゥーツ、第4回はオレンジ色でランドヴァッサー橋を見に。
そして今回の第5回は青色のルートで、メゾッコを通り、世界遺産の城が並ぶベリンツォーナへと向かいます。これで全体の3分の1ぐらいですかね……。先は長い。
この記事は、noteマガジンを購読されていない方でもどなた様でも、ほぼ全文を読むことができますので、ぜひ楽しんでいってくださいね。
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■[スイス 子連れ旅行記](5)メゾッコ城 〜カステルグランデ( 「教育発想源」番外編)
●今回のスイス旅行メンバー(2017年9月当時)
・父(筆者)、6歳長男
世界的に有名な鉄道高架橋・ラントヴァッサー橋(Landwasser Viaduct)を見に行き、ザン・ベルナルディーノ(San Bernardino)という小さな街でランチを食べ、再び高速道路13号線に入って南下。とにかくこの13号線の風景の美しいこと。運転中で写真に撮れなかったのが悔やまれます。
さて、高速道路13号線をランチの街から南へと80kmほど走っていると、気になる建物が左手に見えてきました。あれは古城に違いない! メゾッコ南(Mesocco-Sud)というインターチェンジがすぐ近くにあったので、出てみました。スイスの高速道路はレンタカーだと実質無料だから、気軽に出られるのがいいですね。
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メゾッコ南インターチェンジを出るとすぐ西側に、20台ほど停められる無料駐車場がありました。ここに停めて、ちょっと古城まで歩いて行ってみることにします。
ちなみにスイス国内は、スイス警察による違法駐車の取り締まりがめっちゃくちゃ厳しいので、ちょっとの時間だからといって道路に駐停車しないほうが安全です。駐車場はどんどん活用しましょう。
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無料駐車場からランプに沿って歩いて2分ほどで、城への道が始まります。知る人ぞ知る、メゾッコ城(Castello di Mesocco)です。インターチェンジのランプから入れるお城なんて、世界を見てもなかなかないのでは。
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城の手前に、サンタ・マリア・デル・カステッロ教会(Chiesa di Santa Maria del Castello)があります。通路に柵があるため、この教会の敷地を通ってお城へと行く形になっています。教会の壁画も素敵。
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教会から徒歩で1分ほどで、お城の入口に。石塀がカッコいいですね。誰もいないので入場料は無料ですが、ゲートがあるのでオープン時間が決まっているのかもしれない。ここから先の城内にはトイレはありませんが、この写真の背後に公衆トイレが設置されています。
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メゾッコ城に入ってみました。全てが石で作られていて、急峻な渓谷の背景も相まって、とっても幻想的な風景です。この日はとっても快晴で、最高気温も28度ぐらいに上がってとっても快適。
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この時は何かの撮影中の2人組とカップルや家族、数人ぐらいしか訪れている人がおらず、広々のびのびとした空間。渓谷には滝も見えたりして、6歳長男はどんどんカメラに収めていました。
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南側の城壁に上がって見た風景。とても美しい。右側に伸びているのが今走っている高速道路13号線で、この先が目的地のベリンツォーナ(Belinzona)の方向です。
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城内はまるで迷路のように複雑な形をしています。階段もあちこちにあって、『ニーア:オートマタ』か何かゲームの世界に紛れ込んだかのよう。ただ、かなり高い位置にまで登れるので、子どもは落ちないようによく見ておきましょう。あの城壁の向こうも崖ですし。
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あらゆるものが石でできている世界。奥の建造物の上には2本の旗が立っていますが、左の赤い旗がスイス国旗で、右の白い旗がここのグラウビュンデン州(Graubunden)の州旗です。
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遺跡はそのままになっているようなので、城壁の高い位置にも登ろうと思えば登れてしまいます。ここは6歳長男でも大丈夫そうなので一緒に登りましたが、崖の上の城なだけにかなり危険な場所も多いです。気をつけて。で、ここを登り切ってみると……
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城壁の上から北側を見ると、こんな風景。なんという美しさ。このメゾッコという場所が山間にあることが分かりますね。眼下には先ほどの高速道路13号が見えていて、あのトンネルからやってきました。先ほど車を停めた無料駐車場も写っていますね。
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城の端には簡易施設が建てられていたので、週末などには何かイベントをやるのかもしれません。城内の芝生もとても綺麗に管理されていますね。すっごく美しい城内でした。
とにかく圧巻の遺跡ですが、日本の書店で見たスイスのガイドブックにはどれもメゾッコ城は載っていませんでした。知る人ぞ知る、日本人はほとんど知らない名城なのでしょう。とても勇壮な場所なので、レンタカーを使う方はぜひ行ってみてほしいです。
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ということで、駐車場へ戻ることにします。道の途中には手作りのブランコが設置されていました。いやー、メゾッコ城はとても良かった!
再びメゾッコ城から高速道路13号を南下し、グラウビュンデン州(Graubunden)からティチーノ州(Ticino)へと入り、州都であるベリンツォーナ(Bellinzona)にやってきましたよ。ここは3つのお城が世界遺産に登録されている世界的に有名な街。今回のスイス旅行で最初から決めていた目的地の一つであり、今日の宿もこの街の近くのホテルを予約しています。
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メゾッコから30分ほど高速道路を走り、ベリンツォーナという名のインターチェンジで降りて数分。街の中央にあるお城、カステルグランデの城下に大きな地下駐車場があります。
地下駐車場から階段を上がるとこのソーレ広場に出てきて、このすぐ右側にカステルグランデ(Castelgrande)の内部へと上がれるエレベーターがあります。
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世界遺産3城のうち、最も大きく市街地中心にあるカステルグランデ。エレベーターから上がると、城門への石畳の通路があります。この日は多くの中国人ツアー観光客が来ていました。
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城外に出られる門があったのでちょっと出てみると、城外の景色はこんな感じ。残り2つの世界遺産のお城がどちらも見えているのが分かりますか? 手前の中腹にあるモンテ・ベッロ城(Castello di Montebello)と、右側の上のほうに小さく見えるサッソ・コルバロ城(Castello di Sasso Corbaro)ですね。あとで2城とも行けたらいいな。
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北側の風景。ベリンツォーナがアルプス山脈の山間にあるという地形がよく分かりますね。
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中庭に入ってきました。芝生の広場がとっても広くて、市民たちの憩いの場所になっているようです。長男も思わず駆けていますね。この後、いつの間にか現地の家族の遊びに混ぜてもらってました。城壁の向こうには、残る2つの世界遺産のお城がどちらも見えてます。
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中庭を囲む城壁の隅には、塔が建てられています。マンションで言えば6階建てぐらいの高さでしょうか。城壁から中に入ることができます。
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鉄骨の螺旋階段を登っていきます。これ、登り用と下り用が別になっているので、対向者とぶつかることがありません。
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塔の上部から見るベリンツォーナの旧市街の風景は、とても美しくて時間を忘れてしまいます。カステルグランデの城内、さらにはこの塔なども入場料などがないというのが凄い。
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塔から下りて、カステルグランデの中を散策します。城壁は階段などが複雑で迷路のようになっていて、6歳長男は登ったり下りたりと楽しそう。まるでRPGの世界に迷い込んだかのようです。
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万里の長城のように、西に向かってcity wallと呼ばれる城壁が伸びています。あの上部の通路は先まで行くことができ、かなり有名な撮影スポットらしいです。行ってみましょう。
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city wallを歩いてみました。写真で見るよりも広く感じますね。長男もたくさん写真を撮っております。
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岩が剥き出しになっています。このお城が岩の上に建っているということがよく分かりますね。どこを撮っても絵になります。
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城壁は迷路のようで、「こんな通路見つけた」「あんな階段がある」と長男はいろいろと見つけては通りまくっていました。ドラクエ世代の私も、こういうお城はとってもワクワクします。
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ということで、カステルグランデを出ることにします。さすがは世界遺産、さらにヨーロッパ100名城にも選定されている名城。見どころがたくさんでした。
今回は世界遺産の3城全てを回る予定だったのが、メゾッコ城という楽しすぎるお城を見つけてたっぷり散策したので、残る2城に行けるかどうか。ホテルに先に寄って明日の朝に行ってもいいけれど、とりあえず行けるだけ行ってみようと決めました。
ということで、残る2城は次回の第6回で。
そしてこの先。下のスイスの地図を見て、あなただったら、ベリンツォーナからどこへ向かいたいですか?
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* *
さて、今回はベリンツォーナという街に行っていますが、これはスイスに行くと決めた時から、必ず寄りたいと決めていた場所でした。
それは、ベリンツォーナの3つの城が「ヨーロッパ100名城」に選定されているからです。
財団法人日本城郭協会が「日本100名城」「続日本100名城」というものを定めていますが、何の権限があってなのか「ヨーロッパ100名城」というものも選定しているんですね。
で、世界遺産54城を含む35ヶ国のお城が選ばれているわけですが、ヨーロッパを旅行する時はかなり参考にしています。
スイス国内から選ばれているのは、ベリンツォーナ3城とシヨン城の2つ。で、長男と一緒にネットで見たら「どちらも行ってみたい」と思い、スイスの東と西にあるから、「じゃあスイスを一周するか」という旅行が決まったのです。
ちなみに私個人はヨーロッパ100名城のうち、訪れたのは現在24城です。
でも、行くとしたらこのヨーロッパ100名城に入っていないお城にも行く、と決めておくと、かなり世界が広がります。
例えば今回出てきた「メゾッコ城」は、通るルート城にちょうどあったから行きましたが、長男が今でもとても印象に残っていると言うほどに素晴らしい場所でした。しかも日本のガイドブックにはほとんど載っていない。
ガイドブックに載っていない場所は、ガイドブックを使って話ができないから、そこで撮った写真や覚えていることなどで語るしかありません。だから一緒に行った子どもと話をする時は、コミュニケーション量が増えます。
そういう、「定番ではない意外に良い場所」を子どもと一緒に見つけるのが、海外旅行では一番楽しいことのように私は思います。
ということで、「スイス子連れ旅行記」、第6回へと続きます。次はいよいよ、アルプス越えです。お楽しみに!
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