通信障害と選挙と先週末の競馬の話
マトリックス、自分の進路選択に大きな影響を与えた映画です。
そんなマトリックスの中でも1番好きなキャラクターがメロビンジアンです。
メロビンジアンはマトリックスの仮想世界の中における、プログラムの1つ、主人公達の敵として描かれています。
そんなメロビンジアンの、人間である主人公達と初めて出会う場面での一言。
「この世で普遍的なことが1つだけある。くもりなき真実だ。それは因果関係だ。作用と反作用。理由と結果。」
そして、それに対する主人公達人間側からの一言。
「その前に選択がある。」
このやり取りが、マトリックスシリーズの中でも一番好きだったりします。
さて、auの通信障害。
自分はdocomoユーザなので影響ありませんでしたが、auユーザの友人や親戚が嘆いていたり、仕事でも影響連絡が来ていたりで、改めて通信インフラの重要性を感じました。
そういえばdocomoでも、ここまで影響は大きく無かったけど、去年通信障害があったよな、とか思い出したりして、なんだか最近、通信障害が多いような気がしました。
ここ最近、通信障害が多い理由について考えてみると、通信インフラの巨大化というのも大きな理由だとは思いつつ、携帯料金が安くなったことによる反作用という側面が無いのかが気になりました。
自分も仕事で見積りなどする際に、コストダウンを求められることがあります。コストダウンするとなると、当然、何かを効率化するなどの対応が必要となってきます。
効率化と言えば聞こえはいいですが、効率的な手順に見直すということは、何かを非効率と見なして切捨てるということです。そして、非効率と見なして切捨てたものの中に、副次的に重要なことが隠れていたりして、後々の問題に繋がることがあったりします。
なので、単に効率化と言うのは簡単ですが、非常に難しいということを実体験として感じていたり。
そう考えると、携帯料金の安くなった理由が、最近の通信障害という結果に繋がっていないのか、気になるところです。
今週末は参院選挙の投票日。
色々な所から、携帯料金引き下げのような、短絡的にはもっともらしくも思えるような、政策の話が色々と聞こえてきます。
でも、この世で普遍的なことは、因果関係。作用には反作用が伴い、理由があって結果に繋がる、というのが、自分の好きな考え方です。
なので、耳障りの良い結果だけを訴える政策には、ただただ胡散臭さを感じるだけだったりします。
耳障りの良い結果ではなく、政策達成への過程や、おそらく優秀な政治家の皆様なら認識しているであろう政策のネガティブな側面の部分について、もっと理解した上で、誰に投票するかを選択したいなと思ったりします。
とはいいつつ、忙しい現代社会。
そのあたりを自分で調べていくのは、なかなかに面倒です。
色々なことは思いつつも、結局最後はインスピレーションで投票するしかないのが選挙だよなと思います。
最後に先週末の競馬の話。
CBC賞、今村聖奈騎手騎乗のテイエムスパーダ。軽ハンデを活かした迷いの無い選択。レコードでの逃げ切り勝ち、お見事でした。
そして、レース後のインタビューでの受け答え。
スタートで他の馬の妨害をしてしまったことへの謝罪や、斤量の都合で乗替となった国分恭介騎手への言葉など、広い視野を持った言葉の選択、こちらもお見事でした。
日本の政治にも、今村聖奈騎手のような、わかり易く多様性を体現したような存在がいれば面白いだろうにな、とか思いながら観ていた、そんなCBC賞でした。
ちなみにCBC賞の馬券は、過去好成績な5歳牝馬の穴馬という理由から、タマモティータイムを本命にした短絡的な馬券で、見事に外れ。
他の馬の単勝や、ワイドを押えにいっている辺り、そもそも自信が無かったということです。
理由と結果、外れて当然のレースでした。
人間とは、こういった短絡的な選択による過ちを繰り返しながら、作用と反作用、理由と結果、因果関係を学び、インスピレーションを進化させていくものだと思いたいな。