【旅の記憶】フランダースの犬・ネロがどうしても見たかったルーベンスの絵を見て感じたこと
知ってはいるけれど、それって全く想像上のものなのか、それとも何かを元にした話や、伝説から発展したことなのかで、少し捉えた方が違ってくる。
特に伝統ある、一般的になっていること、その多くは「何かを元に」なって発展してきていていることが多い。ルーツというやつです。
そのルーツも、「本当のことだったのかどうか」はもちろん重要だし、究明されるべきことだとは思う。だけど仮にルーツが「嘘」であったっとしても、当時の人たちが「どうして嘘までついて、後世に残そうとしたのか」を研究するのは、興味深いです。
例えば、タイトルに挙げられている、フランダースの犬。ご存じですか?
子供の頃に絵本で読んだと言う人も多くいるのではないかと思います。わたしも話は知っている。
これも、もう元になった話があったのかもしれない。そして舞台になっているところがあったのかもしれない。むしろ、元になった話、場所があったからこそ、こう言う話が作られたのではなかろうか?です。
最後のシーンを覚えているでしょうか。
主人公の男の子が、死ぬまでに「一度は見てみたい」と思っていた、とある教会に掲げられている「絵」を見て、最期を迎える。そんな感じだったと思います。
本当にこう言う話があったのかどうかはさておき、「死ぬまでに、一度は見てみたい絵」というのは、どういう絵なのか?興味、ありませんか?
では、ちょっとだけ。
最後の教会の舞台は?
実は、「フランダースの犬」が舞台になった教会というのは、実在していて、今もその姿を残しています。
舞台、どこだったか覚えていますか?
この教会があるのは、🇧🇪ベルギーという国です。ベルギーは西欧に属し、🇩🇪ドイツから見ると、西隣にあります。南にフランス、北にオランダ、東にドイツとルクセンブルクと接しています。
そして絵が設置されているのは「アントワープ」という、ベルギー第2の都市にあります。アントワープはベルギーの北部に位置し、オランダの影響を良く受けているようです。
さて、アントワープにある「聖母大聖堂」にその絵は存在しています。
街を訪れての感想ですが、古き良きヨーロッパの街並み、玉石混交の人たち、そして比較的大きな街。時間の関係で、じっくりみて回ることはできなかったけど、住むには大きすぎず、小さすぎず、適度な大きさがあって、インフラも整っている。
アントワープは住みやすい街のような気がしました。
なんの誰の絵が飾ってあるの?
フランダースの犬の舞台となった、アントワープの聖母大聖堂。「どうしても死ぬまでに見たかった絵」に迫っていきたいと思います。
見たかった絵と言うのは、この教会に飾られている「ルーベンスの絵」のことです。ルーベンスという人は実在の人物で、16世紀頃に画家として活躍し、現在でも多くの絵を残しています。
ルーベンスの絵は、このアントワープの聖母大聖堂にいくつか設置されています。上の絵は「キリスト降架」というタイトルが作られています。この教会には、この他にもいろいろな絵が飾られています。
わたし、絵は全くの素人で、いい悪いも判断できないし、専門家でもないから、この絵を見て、的確な感想を述べることはできません。あくまでも素人目線で「どう思うか?」を述べるくらいです。
それでもちょっと感想を書いていきたいと思います。
ルーベンスの絵、圧巻。
他にも、「ルーベンスの絵」が教会の中に設置されていて、教会訪問者は自由に見学することができます。入館には入場料がかかります。
いろいろ写真は撮ったんですが、あまり腕がよろしくないので、うまく撮れませんでした。まぁ、写真をお見せするのもいいんですけど、もし、行く機会が得られたなら、その場で、絵を見て、感じてほしいんです。
わたしの感想は「ルーベンス、圧巻。」
文化的、宗教的な背景はいろいろあるけれど、絵を見て感じる、躍動感というか、色の使い方というか、専門的なことはわからないまでも「凄さ」を感じます。
そこから「圧巻」という言葉を想像しました。
絵のサイズもかなり大きく、これを制作するには一体どれくらいの時間がかかったんだろうか?と想像すると、想像を絶します。
画家を目指したことはないわたしでも、「見てよかった」と思えるくらいの迫力がありました。フランダースの犬に出てくる少年が、どうしても見たかった絵というのが、これか!これだったのか!
素人ながらも「わかる、共感できる」絵でした。
教会は豪華
アントワープの聖母大聖堂、この建物は街中にあり、シンボリックな感じがします。教会の周りは普通にレストランや、ショップが立ち並びますが、教会だから特別ということはない。
まぁ、それはアントワープに限らず、ヨーロッパの国々を見てきて感じることですが、ここも、同じような感想を受けます。
教会の印象ですが、わたしが見てきた中でも「かなり豪華」でした。ルーベンスの絵が飾られているというのもありますけど、全体的に手入れがしっかりしているし、装飾も豪華。
建物の大きさもかなりのもの。
フランダースの犬→ルーベンスの絵→大聖堂に行くというパターンでこの教会に来るという人、これは日本人が多いと聞きます。わたしも、このパターンに乗ってここへ来ました。
それがいいか、悪いかは別として、地元ベルギーの人たちや、諸外国の人たちは、わたし達の動機とは違うと聞いています。
実際に聞いた話ではないけれども、フランダースの犬の話はそこまで有名じゃない、といわれていたりするそうです。
別にこの話を聞いたことなくても「教会に行く」ということは、普通のことのようなので、大きな教会がある→行ってみる→豪華な教会と、有名な絵がある、興味を持つ。というパターンが想像できます。
でもそれでもいいです。
どっちが正解でもないし、どちらが間違っているもない。むしろわたしたちの方が、動機としては正統ではないのかもしれない。それでも「足を運んで、味わう」ということが、尊いことではないでしょうか。
まとめ
「一生のうちに一度は見ておきたい絵」いろいろあると思いますが、物語にもなった「ルーベンスの絵」を見てきました。
素人のわたしでも「見ておいてよかったな」と思ったし、大聖堂の豪華さ、荘厳な感じに感銘を受けたものです。
もし、ベルギー、アントワープ、大聖堂を訪れることがあったなら、ルーベンスの絵を見ながら、思いを馳せてみるのもときには良いかもですね。
それでは、また。