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WimHofMethod 公式本の要約 Part7 先祖の重荷から自分を解き放つ
ホルミシスHormesisとは、大量に摂取すると有害とされる物質や環境物質が、少量の摂取で生体に刺激的で有益な作用を及ぼす現象のことです。
訳者注)例えば、果物や野菜の多くは少量であれば有益なのはホルミシスによります。意外なものでは、月1回の喫煙は健康に良い事が100歳以上の長寿者の疫学調査で明らかとなっています。
参考文献 鈴木祐 著 不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる
生きている細胞は、克服出来る程度の物質やストレスに適応し、その状態や機能を改善していきます。
ユトレヒト大学名誉教授(免疫学)であるピエール・カペル博士の、DNA、細胞構造、DNAと病気の生化学的関係の研究は、人間の身体が、環境からのストレス要因に、どのように反応し、適応していくのかについて科学的理解を深めるために役立っています。
自律神経系、細胞、DNA、遺伝子発現に対して、意識的に影響を与えられるというヴィムの主張を、カペル博士が検証した結果、ヴィムの主張は妥当と言えるそうです。
遺伝子発現とは、私たちのDNAの命令が、タンパク質などの機能的産物に変換される仕組みを指します。
このプロセスは、これまで不随意的なものだと考えられていました。
しかし、もし私たちが現在の遺伝子発現に意識的に影響を与えることができれば、祖先のDNAを通じて私たちに受け継がれた遺伝子の発現に影響を与えることができる可能性があるのです。
さらなる研究が必要ですが、前の世代から受け継いだDNA情報を発現させるかどうか意識的に変えることができれば、遺伝子は運命でなく、編集・介入できるものという事になります。