東北プロボノ2020 活動記 vol.2
2020年8月下旬にスタートした本プロジェクト。
Vol.1では、『バンザイファクトリー』さんのプロジェクトチームに参画し、顔合わせから紆余曲折を経て1つのチームになっていく様子をお届けしました。
その後私は、イベント企画チームとしてバンザイファクトリーさんの魅力発信を担うこととなります。
Vol.2ではその具体的な内容と、この半年間の活動を通して何を感じ、何を学んだのかをお届けします。
1. イベントを企画しよう
▼魅力を伝えるためにできることは何か
10-11月、キーワードとして「椿茶」を主軸に置くことは決まっていましたが、何を課題とするか、何をやるかは悶々としていました。
”地域とのコラボレーションが面白いかも”
”HPに載っている商品の説明をすっきりさせようか”
様々な意見が飛び交う中で、オンラインイベントの開催案がでました。
では、イベントテーマはどうするか?
例えば
”復興のストーリーとバンザイファクトリーの歩みをテーマにする”
”代表である高橋さんは地域の学校にキャリアに関する講演もされているからキャリア支援イベントはどうか”
”食品を扱っているのでお料理イベントは?”
いくつもの案をみんなで持ち寄り、最終的に高橋さんにとってもプロボノチームにとっても「やりたい」と思える『復興に関連するオンラインイベント』に決まりました。
▼『飲んでエール!椿茶でつながる「復興のはなし」』
震災から10年、節目の年でした。
復興支援に興味関心はあるけれど、コロナの状況もあり現地に行って何か支援することができない。なにかしたいけどできない悶々とした人を対象とし、高橋さんが現地で感じている10年間の復興の歩みであったり、その時感じたことを交えながら、バンザイファクトリーの取り組みと今後についてお話していただくというトークイベントを企画しました。
タイトルは
飲んでエール!椿茶でつながる「復興のはなし」
参加者には実際に椿茶を飲んでいただき、東北に関するちょっとしたクイズも行いました。
▼前提ありきで捉えない
イベントが決まった後、私はタイムスケジュールを作ったり、具体的なプログラムを企画したり、当日はファシリテーターも担ったりと、ウィル・シードで培った経験を積極的に活かすことができたと思います。
でも決して一人だけで作り上げていくものではありません。チームとして取り組む中で大切なことは何か考えた時、
「決めつけないでやろう」
その心持ちは強く持ちながら取り組むようにしました。
ウィル・シードで仕事をするときは、研修のプログラムの素材はこれがあるよね、この研修作るためにはこういう段取りでいくべきだよね、というルールが擦り合っている前提でこちらも話を進めるのですが、そこが全くないんですよね。
今回は、そういうものじゃないよなと思って活動したんです。
そして、自分自身が前提を置かないことで、知らない人とでもこんなに活動できるんだと気づかされました。
2.メンバーを信じることができるチームは強い
定期的にオンラインミーティングは行っていましたが、完全フルリモートのプロジェクトだったので、対面で集ったり常にコミュニケーションが取れるような環境ではありませんでした。ウィル・シードのメンバーのように、チームメンバーのバックグラウンドを詳しく知っているわけでもありません。
そんな中でふと
「このチームって高橋さんに対して魅力を感じている人たちが集まっているんだよな」
という考えが自分の中に降りてきたんです。
それに関しては疑いようもないものだと、ここだけは信じてやろうという風に強く自覚した瞬間でした。
▼色んな人の手を借りると、色んな可能性が生まれる
そうしてメンバーを信じることができるとチームってこんなに強いんだなということをすごく実感しました。
普段仕事をしていると、ついつい自分が持っているリソースで何とかしようと思いがち。さらには自分が思う”当たり前”の進め方やアウトプットでないと違和感を持ってしまう。けれど、そういうことは些細なことで、同じ目標、同じ気持ちを強く持っているメンバーがやることは信じよう。自分も信じてもらえるように一生懸命にやろう、とピュアに思えたのです。そうすると色んな可能性が出てきて色んなことが創れるんだなと強く感じました。
3.私の学びと気づき
たくさんの学びや気づきが生まれたプロジェクトでしたが、高橋さんから刺激を受けたこともたくさんありましたね。
高橋さんって、自分の持っているリソースだけで何とかしようとするのではなく、色んな人の手を借りることがすごくうまくて、それをちゃんと自分の事業に着地させる「経営者」なんですよ。
そこは自分の担当業務だけじゃなくて一つの会社が経営していくというときに、すごく大事な考え方だと思います。
実際に違う組織で仕事をしている人や仕事の仕方というのを肌で感じることが出来たプログラムだったからこそ、その大切さを自ら体験することができました。
参加して、本当に良かったと感じていますし、学んだことをウィル・シードでも感じながらお仕事をしていきたいと思っています。
▼Vol.1はこちら
東北プロボノ2020 活動記 vol.1