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完璧主義をやめたい人へ ~逆算して物事を考えよう~
何事も完璧にしなければいけないと思って、かえって自分を追い込んでしまった、そんな経験はありませんか?そんな完璧主義をやめたいと思っている人は何事も逆算して物事を考えてみましょう。
1.完璧主義の人は積み上げて考えがち
自分は完璧主義だなと思っている人や、いろいろ考えているうちにあれもこれも完璧に仕上げなきゃということを考えたことがある人もいるのではないかと思います。
ちなみに完璧主義はネットではこう定義されています。
心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと。定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のこと
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そんな完璧主義の人の多くは物事を積み上げて考えがちです。
例えば何らかの資料を作るときには
・まずAの項目を仕上げよう
↓
・次にB、C…が必要だろう
↓
・その項目が満たせないと完璧とは言えず、上司、先輩には見せられない!
という感じで考えていることが多く、考えた項目全部考えないといけない、と考えた結果完成が遅くなって資料を待っている人に迷惑をかけてしまうといったことがあり得ます。
他にも趣味や運動、あるいは何らかのテストでも
・完璧じゃないと参加できない
・まだまだ○○の項目をクリアできないと完璧じゃない
といったような思考になっているのではないでしょうか。
このような考え方の特徴としてはとにかくゴール、目標を後ろに置いていることです。様々な項目を積み上げたその先にゴールがあるという考え方をしています。
ただ、その結果項目が増えすぎてゴールが見えなくなったり、時間がかかりすぎてしまう、他人に迷惑をかけてしまうといったことが発生してしまいます。
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2.ゴールから逆算してみよう
もし、そんな完璧主義で他人に迷惑をかけてしまったこと、自分が苦しい思いをしたという経験からその完璧主義をやめたいと考えていた場合、ゴールから逆算して考える方法をお勧めします。
そのためにはとにかく最初に考えるべきことを「必要な項目」から「ゴールは何だ?」に変える必要があります。
「いつまでに、どんな状態になっていればよいか」
これを考えるべきです。
例えば資料であれば最初に考えるべきは
「○日後までに取引先(上司)に見せること」、「○日で書き終えること」
といったゴールです。
また、そのゴールを考えるときに項目をなるべく考えないようにしましょう。例えば「○日後までにAとBとCが入った資料を作ること」といったようにA、B、Cといったような項目をゴールに入れてしまっては意味がありません。
ゴールから考えることができれば
・まずゴールは○日後までには上司に見せることだ。
↓
・するとAは確実に仕上げられるがB、Cは書き終われるかわからないな
↓
・ただ、ゴールは○日後までに見せることだから、完璧じゃなくても問題ない!
といったような考え方ができるようになります。
そうなれば誰かに迷惑をかけてしまうことや自分が苦しんでしまうことを減らせるでしょう。
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3.最後に
Wikipediaでも完璧主義の人のことを痛烈な表現をしている部分があります。
他のもっとおおらかな人たちが、たとえ質が低くても気にせず気軽に第一歩を踏み出し、失敗することすら楽しみながら経験を重ねて、結果として無事に技量を上げてゆくのを、完璧主義者は指をくわえて眺めつづけて、自分自身を責めることになることも多い
この文を読んでドキッとした人もいるのではないでしょうか。
そしてそのドキッとした人こそ自分の完璧主義的な考え方を変えたいと思っている人なのではないでしょうか。
もし心当たりがあるという人はぜひゴールを最初に考えるようにしてみてください。なかなか簡単なことではないですが、練習をすればいつかはゴールから考える思考が身についているようになると思います。