最新版!国内モバイルゲーム大手の潮流! あの会社が盛り返してきているぞ!!
ポップカルチャーを会計の視点で斬る!の第2回です!!
前回は国内ゲーム業界を牽引するSONYと任天堂の10年間の売上を振り返ってみました!
前回記事
「SONY vs 任天堂、ゲーム業界を牽引し続ける両雄の10年分の会計データを並べてみたら面白いグラフが出来上がった」
さて、今回はモバイルゲームに焦点を当ててみてみたいと思います!
モバイルゲームは10年前くらいから一気に市場が大きくなったのですが、
市場を作った有名な3社、ガンホー、コロプラ、ミクシィを比較してみたいと思います!
早速3社の売上をグラフにしてみましたので見てみましょう!!
ものすごい勢いで成長した3社
前回、「売上」は会社の規模を表しますよ、という話をしました。
この3社はたった1年間で会社の規模がものすごく大きくなりました。
ガンホーは売上成長率652%
コロプラは売上成長率411%
ミクシィは売上成長率880%
これがどれほどすごいものかと
内閣府が発表している日本の上場企業の平均成長率はこの10年くらいはずっと1.0%~1.5%くらいをウロウロしています。
そんな中この3社は数百%の成長率なので、これがとんでもないことはよくわかると思います。
このとんでもない成長率の理由は明らかで、モバイルゲームタイトルの大ヒットです。
言わずと知れたタイトルですが、ガンホーは「パズル&ドラゴンズ」、コロプラは「黒猫」「白猫PJ」、ミクシィは「モンスターストライク」
ゲームがヒットしたとき、従業員の方々はこんな感じで喜んだことでしょう。
日本中にiPhoneを始めとしたスマホが普及した流れの中で、スマホゲームも一気に日本中に浸透しました。
この数年の状況は?
残念ながら3社とも売上、利益ともに下落傾向にあります。
少数のタイトルで急激な成長を遂げた3社、これらのタイトルが稼げなくなってくると、会社の業績も合わせて下落していきました。
ピーク時に比べると
ミクシィは売上成長率マイナス140%
ガンホーは売上成長率マイナス187%
コロプラは売上成長率マイナス185%
回復の兆し
これまでは、数年単位での大きなトレンドを見てみした
ここからは、超短期視点で直近6カ月を前半3か月vs 後半3か月で見てみましょう!
下のグラフは、2018年10月~12月の3か月と2019年1月~3月の3か月を比べたグラフです。
それぞれ順番に見ていきましょう
ガンホー
『Ragnarok M』が中韓で好調。日本版もこの春にリリースされています。
さらにあの『パズドラ』もプロモーションがうまくいってユーザーが戻ってきました。
一旦離れたユーザーを引き戻す、その運営側の手腕が光りました
昨年末からアクティブユーザーが増えていることがよくわかります
コロプラ
2013年にリリースした『黒猫』の売上が回復しています。
プロモーションのコストを抑えて前半3か月の赤字から一気に黒字に転換しています
次リリースの『最果てのバベル』がどこまで伸びるか注目です
mixi
『モンスト』のプロモーションのコストを抑えたことにより、
コストの負担が減り利益が増加しています。
他の2社に比べると明るいニュースは無いようですが今後に期待です。
ゲーム業界の世界市場
順調に伸びており、今後も伸びるとの予測が多いです。
GoogleのStadiaや、MicrosoftのxCloud、TencentのStartなどクラウドゲームの台頭により業界の流れが大きく変わる予兆が満載です
業界が変わる中、日本のモバイルゲーム3社がどのように活躍するか、今後も目が離せません!!
まとめ
・モバイルゲーム会社の成長はゲームタイトルに大きく依存
・ゲームがヒットすればとんでもない成長を実現しますが、ゲームが売れなくなると厳しい状況に
・過去リリースしたタイトルの運用がキモ
・新しいタイトルをヒットさせることができるか
・国内のモバイルゲーム市場は減少傾向が続きましたが、回復の兆しもあるので今後も注目です。