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2025.02.12 おすすめのダイバーシティ推進系マンガ 〜部長と社畜の恋はもどかしい〜

オトナになってから、というか40代になってから私はマンガを読むようになったのですが、最近読み終えたマンガでダイバーシティがテーマになっているなと思ったものがありました。『部長と社畜の恋はもどかしい』(ぶんか社)は、仕事に対する価値観が異なる二人の恋を描きながら、多様な働き方や生き方を社内推進していく中で抵抗勢力もいてなかなかうまくいかない、が表現されている作品です。

私も最初は単なる上司部下の恋愛ものかなと思って読み始めたのですが、徐々にダイバーシティ推進のような話も入ってくるじゃないか!と特に後半おもしろく読みましたので、気になる方がいたらぜひ読んでほしいです。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

この作品は、残業や休日出勤をいとわないいわゆる「社畜」と、プライベートを重視する「定時退社派」の対照的な二人が、お互いの価値観を尊重しながら、それぞれの生き方を見つけていく過程を描いており、恋愛を通して、多様な働き方や生き方を認め合うことの大切さを教えてくれます。

単純なオフィスラブではなく、会社という舞台だからこそ存在する、人それぞれ異なる仕事への考え方が描かれています。

【登場人物①独身でバリキャリな女性上司】
結婚する部下へ偏見は持っていないものの自身は結婚しないでバリバリ働き続けたいと思っている。が、実際自分でひょんなことから社内の部下と男女の関係に足を突っ込む(という言い方はどうかと思いますが)ことになり、悩んでいく。まだまだ女性がキャリアアップをしていくのが珍しい会社なので、対女性への風当たりが強い(と感じている)。でもそこを何とかしないと今後、他の女性がキャリアアップをしにくくなってしまう。自分には何ができるのか。

【登場人物②職場恋愛で結婚まで至った女性】
いずれ子どもが欲しい、でも妊娠して仕事ができなくなったら周りは困るだろうなぁ、どうしよう・・・と悩む。うちの会社の制度ってどうなってるんだっけ?妊娠中にもし何かあったら私の仕事で周りに迷惑かかるよね?ライフイベントが来ても大丈夫なようにチーム制にしていった方がいいのではないか。でもそれってどうやるの?

人事制度や会社のありかたって、外から見ているとわかっているようでわかっていないことがよくあります。当事者になって初めて考えることは、全然ありますよね。このマンガでは、だんだんと変わる自分の状況・立場によって、今後登場人物たちが各々どう行動していけばいいのか考えながら、悩み、変化していく様子がわかります。

というように、このマンガは、恋愛だけでなく、仕事、ジェンダー、ジェネレーションギャップなど、現代社会が抱える様々なテーマを扱っています。この作品は、多様な働き方や生き方を認め、尊重することの大切さを教えてくれます。

働き手がどんどん減っている今、人類の約半数が女性なので、その女性が職場でもっと活躍できるような場を整えるのは急務です。だからこそ研修を提供している会社で働いている私に、刺さったのかもしれません。

ちなみに、ちょっと調べてみたら、どうやらテレ東でドラマにもなっていたようですね(2022年)。ドラマは最近ほぼ見ていないので、ノーチェックでした。

1-11巻まである中の、女性だけの唯一の表紙の第9巻↓


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