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「つくって終わり」がイヤだったから、「つくって終わり」にならない組織にした話。



「つくって終わり」を、終わりにしたかった。


こんにちは、ホワイトノート宗像です。
2013年に法人化してから、ぼくは5年ほど「一人ホワイトノート」でした。

そもそもホワイトノートって?という方は、よろしければ「White Note's note P.01 / はじめまして、ホワイトノートです。」をお読みください。端的に言いますと、ホワイトノートは言葉の会社です。言葉を起点にしてクライアントに伴走し、ブランディングやコミュニケーションづくりをお手伝いしています。)

ありがたいことに一人の期間もいろいろな方からお声がけいただいて、あるときはブランドの立ち上げに携わったり、あるときは広告やセールスプロモーションのコピーを書いたり、またあるときはWEBサイトのライティングをしたり…。いろいろなクライアントの、いろいろなお仕事を、いろいろな人と一緒になって、とても楽しくお仕事させてもらっていました。

ただ、いつの頃からか「うーん、なんとかならないかなぁ」という想いが、自分のなかでむくむくと湧き上がってきたのです。

「なんとかならないかなぁ」の原因、それは「つくって終わり」でした。

つくることは、楽しい。それはもう間違いありません。課題に向き合い、その解決に向けてみんなで一緒にアイデアを練って、カタチにしていく。その一連のプロセスも楽しいし、アウトプットもいいものができれば楽しい。クライアントの反応が良かったり、求めていた結果を得られたりしたら、最高に楽しい。

もちろん、諸般の事情や自分の力不足により残念な結末になるときもあるけれど、総じて、つくることは楽しいものです。

でも、すべての案件は、残念ながら、「つくったら終わり」になってしまうんですよね。納品したらプロジェクトチームは解散となり、制作物はクライアントの手元に収まり、ぼくらの手から離れて一定の距離が生じてしまう。それは、受注仕事ですから当たり前のことです。いつまでも手離れしない仕事の方が大変だということも、もちろんわかってます。

それでも、「つくって終わり」に対する「なんとかならないかなぁ」は募っていきました。

納品というゴールに向けて、積み重ねてきた時間や思考、そしてクライアントやサービスに対する愛情的な感情。それらを持ってすれば、納品後もより良いコミュニケーションづくりに貢献していけるはずなのに。なんてもったいないんだ。なんてさみしいんだ。納品は通過点に過ぎないはず、いや、むしろ納品は出発点だ、と思うようになっていきました。クライアントが抱える課題も事業環境の動向によって変わっていくし、その変化を一緒に感じ、自分ごととして捉えながら、より良いコミュニケーションをつくっていきたい!と、思うようになりました。

“「つくって終わり」を、終わりにしたい。”という想いを発端にして、ホワイトノートは広告思考×編集思考というスタイルにシフトしていきました。

広告思考×編集思考というスタイル。


ホワイトノートには、コピーライターとエディターが所属しています。

クライアントのまだ言葉になっていない想いや願い、ブランドのまだ見ぬ価値や魅力を、インタビューや対話を通して掘り起こすところからプロジェクトは始まります。そのうえでコピーライターの「広告思考」によりブランドの“らしさ”を言語化して、目指すべき世界観を構築します。さらに、エディターの「編集思考」により中長期にわたって継続的で発展的なコミュニケーションづくりを展開していきます。

コピーライターとエディターの掛け合わせで、どういうコミュニケーションづくりをしているかというと、たとえば、「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を策定したい」というクライアントがいるとします(実際のところ、MVV策定のお仕事はたくさんお声がけいただいています)。

その場合まずはコピーライターが中心となって、MVV完成までプロジェクトを進めます。でも、MVVはつくった後こそが勝負。社内メンバーにしっかり浸透させていかねばなりません。そこでエディターの持つ編集力が活きます。エディターとコピーライターが協力しながら、ブランドブックなどのツールをつくったり、社内報オウンドメディアで記事化して発信したり、社内向けのコミュニケーションを展開していきます。ブランドのコアを言語化したコピーライターが継続して関わり、エディターと力を合わせてプロジェクトを進行していくことで、ズレやブレのないコミュニケーションづくりを実現することが可能になります。
このあたりのくわしいお話は、また別の機会に記事にできればと思います。

ホワイトノートでは、コピーライターとエディターの力をかけ合わせることで、短期的な「つくって終わり」になることのない、中長期的に伴走するスタイルを構築しているのです。

ホワイトノートのA・B・C。


プロジェクトにおけるホワイトノートの主な役割は、3つです。

A:ACCOMPANY=伴走
ホワイトノートにご依頼いただくとき、クライアントさんの中でつくるものが明確に決まっていることもあれば、決まっていないこともあります。「どうしたらいいかわかんないんだけど、ひとまず話を聞いてほしい」という段階からお声がけいただくことも多いです。そこからヒアリングをして、課題を明確にし、その解決策を一緒に考え、一緒につくっていく。ホワイトノートは、寄り添い、伴走して、中長期にわたって一緒にブランドを育てていくことを大切にしています。

B:BRIDGE=橋渡し
「伝えたい想いはある。でも、それをどうデザイン会社さんや映像会社さんに伝えればいいのかわからない」
というクライアントさんもいらっしゃいます。そういった場合は、まずはホワイトノートがクライアントさんの想いを言語化します。そしてその内容をもとにデザイン会社さんや映像会社さんにお伝えすることで、制作上のコミュニケーションをスムーズにすることができます。わかりやすい言葉で論理的に想いを整理し、しっかり橋渡しをすることで、クライアントさんとデザイナーさん双方にとって負担の少ない意思疎通をサポートします。

C:CREATE=創造
ホワイトノートはコピーライターとエディターの会社なので、企画や言葉に関することは、基本的に何でもおまかせいただけます。

•ミッション/ビジョン/バリュー構築
•ブランドコミュニケーション戦略
•コンセプトメイキング
•ネーミング
•各種プランニング
•クリエイティブディレクション
•コピーライティング
•編集
•インタビュー
•ライティング など

ただし、ぼくらはぼくらだけではプロジェクトを完結することができません。グラフィック、WEBサイト、映像などの実制作については、その内容や目指す姿に応じて最適なパートナーさんをアサインし、プロジェクトチームを組成。チーム一丸となってプロジェクトを推進していきます。また、クライアントさん社内のデザイナーさんとチームを組んで制作することもあります。

以上、「A・B・C」がホワイトノートの主な役割です。細かく言えばもっとたくさんありますが、あげだすとキリがないので3つにまとめました。これ以外はやらない、これ以外はできない、ということではありませんのでご承知おきください。

すべてのプロジェクトは、聴くこと、言葉にすることからはじまる。


さて、次にお仕事の流れのお話です。ホワイトノートのあらゆるプロジェクトは「聴くこと」から始まります。もちろん、クライアントさんの状況や事情に合わせてケースバイケースで進行していきますが、ここではベーシックな流れを記してみますね。

①概要ヒアリング
どんな課題を感じているのか、どんなコミュニケーションを実現したいと思っているのか、どんなツールを作りたいと思っているのか。アウトプットのイメージがなくても、明確な言葉になっていなくても、大丈夫です。まずは、ざっくばらんに会社やブランドの現状についてお話を聞かせてください

②プロジェクトプランニング
お聞きした内容をもとに、どのようにしてプロジェクトを進めていくか全体像を設計します。プロジェクトの目的やプロセス、体制、スケジュールなどを整理します。

③プロジェクトプランご提示/ご契約
プロジェクトプランをご提示します。内容について承認いただいたらご契約/ご発注となります。

④プランニングリサーチ&プランニング
具体的な制作にあたり、プランニングリサーチを行います。ここで言うリサーチとは、プロジェクト関係者へのデプスインタビュー現地視察などです。まだ言葉になってない想いに耳を傾け、得られた情報を再編集し、そこから企業やブランドのらしさを導き出し、企画を練り上げていきます

⑤ご提案
ブランドのあるべき姿を見据えてコンセプトを言語化し、具体的な施策案をご提案します。実制作に入る前に双方の認識をそろえることがとても重要なので、ホワイトノートではコンセプトやアウトプットに至る思考のプロセスを共有するようにしています。

⑥実制作/納品
打ち合わせを重ね、お互いに進捗を確認しながらプロジェクトを進行します。発注・受注の関係ではありますが、それ以上に同じ方向を目指して一緒に歩みを進めていく伴走者とお考えください。デザイン会社、WEB制作会社、映像制作会社などの協力会社さんと共に制作を進めていきます。

⑦振り返り・契約更新
納品が完了したら、関係者による振り返りを実施します。「良かった点」「改善すべき点」「継続すべき点」など、率直な感想やご意見をいただき、次のより良いプロジェクトづくりへと活かします。


以上、ホワイトノートの仕事のスタイルをお届けしました。

今回はベーシックなお仕事のスタイルや流れについて書かせていただきましたが、お客さまの状況や事情に合わせてフレキシブルに対応しています。「こんな相談できるかな?」「こんなことで困ってるんだけど…」といったふわっとした状態でも大丈夫です。お気軽にお声がけいただけるとうれしいです。

▼ホワイトノートのホームページはこちら。
お時間あるときにのぞいてみてください。
お仕事のご相談もお気軽にどうぞ。


▼協力会社さんを募集しています。

ホワイトノートでは、一緒にプロジェクトに取り組んでいただけるパートナー企業さん(グラフィックデザイン制作/WEB制作/映像制作など)を募集しています。ホワイトノートとのお仕事にご興味を持っていただける方は、以下のメールアドレスからポートフォリオなどをお送りください。内容を拝見した上でこちらからご返信させていただきます。

info@white-note.jp


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