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本とワインと傘を巡る旅~ポルト~①

7月4日はアメリカでは独立記念日のため、この週はビジネスがスローダウンする。私もボスが休むというのでここぞとばかりに休暇を取り、コロナ直前に断念したポルトへの旅行を敢行することにした。(とはいうものの、実のところUnited Airlineのtravel creditが7月初旬に期限を迎えるため、無理やり使うことにしたところが大きい。。。)

ポルトガルは過去に一度リスボンへ行ったことがきっかけで、旅行をするなれば再訪したいと思うようになった国の一つである。理由は比較的治安が良いこと、歩いていて日本と大きく風景が異なるため楽しいこと、そしてご飯が美味しいことである。

なぜ今回はリスボンではなくポルトに訪れてみたかったかというと、タイトルにも記載したが、世界で最も美しい本屋(まぁ、これも選者によって複数ノミネートされていたりもするのだが。。)と言われているLivraria Lelloを訪問し、ついでにポートワインを少し嗜み、そして丁度この時期にポルトから少し離れた街で傘祭りこと、"Águeda Umbrella Sky Project"を訪れてみたかったからだ。

ポルトはポルトガルにおいて二番目に大きな都市で、人口は大体20万人弱。丁度東京の渋谷区の人口と同じ位らしい。街の中央を流れるドウロ川は街の産業の柱の一つであるポートワインの運搬に重要な役目を果たす。

米国東海岸からだと直行便では約7時間程度。ただ今回の私の旅はUnited(とスターアライアンス提携航空会社)縛りのため、フランクフルトで乗り継いで約13時間の長旅であった。この時期の気温は本格的な夏に入る前で、朝晩は15~20度前後と涼しい事が多い。ただし日中の日差しは強いため、サングラスと日焼け止めは必須だ。欧米の本格的なsummer vacation season前のためか、比較的観光客も多くはなく、街を歩くには悪く無い時期だと感じる。

ポルトの風景で有名なのは、街の建物を覆うアズレージョと呼ばれるタイルだ。アズレージョの語源はペルシャ語で「青」を意味する"LAZULI"(ラピス・ラズリのラズリの部分)から来ているとの事。確かに、特に古い建物には青を基調としたタイルが多く使われているような気がする。

スターバックスが入っている建物もこの通り。
教会の内装にも荘厳な絵の描かれたタイルが貼り付けられている。@ポルト大聖堂
窓から市街を覗く。@クレリゴス教会

そしてもう一つ、実際にポルトを歩いて感じたのは坂がとても多い事だ。下も石畳である事が多いため、歩きやすい靴で行くことは大切だ(あとは坂道をものともしない体力があるうちに行った方が良いかもしれない。。)。ちなみにポルトガルといえば、何となく箱型の路面電車をイメージする人もいるかもしれないが、実はリスボンとは違い、ポルトでは市中は今や殆ど走っていない。観光客向けにドウロ川の北岸を走っているのを時たま見かけたぐらいだ。

細長い路地が多いため、写真を撮る際も自然と縦構図になる事が多い。ふらりと入り込んだ路地に思わぬアートが描かれていることもあり、街の散策は楽しい。
唯一見かけた路面電車。Cais da Ribeira近くにて。

前述のようにsummer vacation season前のために比較的どの観光名所も混雑はしていなかったが、有名なレストランなどは予約をした方が良い。また次回記載するLivraria Lelloに入るにも、1~2週間前からの予約は必須だ。(続く)

猫だ!

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