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『ホモ・デウス』感想

しばらく前に『サピエンス全史』を面白がっていたら
旦那が図書館で続編『ホモ・デウス』を借りてきてくれていました。

寝る前にちまちま読んだり読まなかったりして、やっと読み終わりました。


やっぱり面白かった。

面白ポイント
・一個人の鬱なんて霞んでどうでも良く思える壮大なスケールの分析
・人間が作ってきた仕組み(資本主義等)が人間に合わなくなって来ていることに対する確信が持てる
・現代では人間至上主義が唱えられているにも関わらず、なぜ上記の仕組みは人間至上主義に沿っていないのか?が分かる


難し過ぎて一気に全部は飲み込めないし、最後に提示されてる問いも誰か天才さん考えてくれ~って感じでしたが、今まで読んだ本で一番印象深い4冊(サピ全含む)でした。
同じ本を何回も読みたいと思った事無かったんですが、この4冊はまた読んで理解を深めたい。


感想
・「個人の経験に絶対的な価値がある」「各個人は平等であるべき」等の価値観に疑問を抱きつつあったので、これらの根本にある人間至上主義という考え方が現代に合わなくなってきているという説明に納得した
・データ主義の下、ホモ・サピエンスが不要になっても何も問題ないと思う。ホモ・サピエンスが幸せに生き残る事を絶対と考える人達がいるのであれば、人間至上主義に基づく新しい共同主観的な仕組みを作れば出来るかも?
・個人的に「責任」という言葉の意味が昔からしっくりこなかったが、これも人間が作り出した共同主観的な虚構だからかと納得した。個人を不可分と捉えなくなった場合、「責任」という概念無しで人間社会を回す事は出来るのか?



終わり📖


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