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3歳の誕生日

次男が3歳になりました。
小さな3段重ねのケーキを作り、飾り付け用のフルーツを切って、プレゼントの絵本を準備して。
ケーキ!ケーキ!と連呼する子どもたちに応えて冷蔵庫からケーキを出した時の歓声。
不格好なケーキをキラキラした瞳で見つめながら、「おいしそう!」と喜ぶ子どもたち。
キャッキャとフルーツを飾り付けながら、こっそり口にメロンを運ぶ長男をマネする次男。
家族でハッピーバースデイを歌って、ロウソクを吹き消せない次男に加勢する長男。
ささやかだけど、とても幸せな時間を過ごしました。
ありがとう、次男。


誕生日を迎える2日前まで、次男は6日間に渡って謎の発熱に付きまとわれていました。熱が出る以外、何も症状が無いのです。
6日前の夕方に微熱を確認した後、あれよあれよと熱が上がって、38~39度をうろうろ。本人は元気でいつも通りの調子だったのですが、4日前には39度を超え続けてぐったり。あまりに辛そうなので解熱剤を使うも、なかなか下がらず。
やっと解熱剤が効いて平熱になってからも、ずっとぐったりしていて言動がおかしい。
翌日はまた微熱になり、午前中は元気だったのに午後からまた38度を超えてぐったり。
2日前には微熱と高熱を行ったり来たり。夕方、眠りから覚めてからやっと体温が落ち着き、普段の様子に戻りました。

その1週間前には熱は無いけど下痢嘔吐、そのまた1週間前にも無症状の発熱がありました。

幼児は熱を出しやすいとはいえ、長男の時はこんなに頻繁に発熱しなかったので、看病しながらどうしても不安になってしまいます。
熱以外の症状が無いので風邪なのか他の病気なのか分からず、自宅で様子を見るだけで良いのか悩み、でも病院行っても症状無いと対処しようが無いのではと思うと、小さな身体で必死に耐えている子を無理に連れて行く意味があるのかと葛藤します。
よっぽど様子がおかしいのでなければ、自己免疫で自然に治るのは分かっている。でも、自分の力で子の苦しみを解消できない無力さがとても辛い。何かしたいけど何もできなくて、ぐるぐる考えてしまう。

4日前に解熱剤で熱が下がった夜、次男がうつ伏せでぐったりしながら窓から空を見て「おつきさまいる?」と訊いてきました。
「いると思うよ」と返すと、「みんな、まってるねー」と言う次男。
保育園のことかな?と思い、「どこで待ってるの?」と尋ねると、「そらだよ」。
「お空でみんなが次男のこと待ってるの?」と訊くと、ボーっとしながら「うん」と。

今思い返すと可愛い話ですが、その瞬間の私にとっては最恐のホラーでした。

「お空に行ったらだめ」と言いながら手を握ると、次男が「だめ?」と返すので、強く「だめ」と繰り返しました。
きっと次男は適当に言葉を発しただけで、大した意味はないのだと思います。でも、どうしても嫌なことを連想してしまい、「この子を失ったらどうしよう」と考えてしまいました。怖かった。本当に怖かった。


無事に治って良かった。
3歳の誕生日を迎えられて、良かった。

産まれてきてくれてありがとう。元気に3歳になってくれてありがとう。
愛してるよ。


来月は長男の誕生日。
プレゼントを悩む幸せ再び。

ここまでお付き合いいただいて、ありがとうございました!あなたにいい事が起こりますように。 何かにもがいて苦しい人へ。その苦しみを、ちゃんと吐き出してください。ここで待っています。 https://www.lively-talk.com/service