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散歩でリフレッシュ(下)

ー近場も決して悪くない(5)

ゴールデンウィーク(GW)から2週間以上が過ぎた。そのとき、リフレッシュに最適だと、ベタ褒めした東京都練馬区の白子川源流散歩は遠い昔のようだ。興奮が冷めた今、幾らか褒め過ぎだったかもしれないと思う。とはいえ、それは5段階評価の「5」だったところが「4」になったという程度の話。依然として、高いレベルにあることに違いはない。

連載『近場も決して悪くない』シリーズ:「(4)ー散歩でリフレッシュ(上)」「(3)ー眩しすぎるカフェ」「(2)ー掘り出し物」「(1)ー『安・近・単』のGW

変わる状況

GW以降、状況は日々刻々と変わっている。新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるため、政府が不要不急の外出を控えるよう求めた「緊急事態宣言」は、当初5月31日だった期限を6月20日に延長した。これには、もはや驚きはなく諦観しかない。

他方、白子川源流散歩の記憶は日ごとに薄れ、リフレッシュしようとそのとき撮りためた写真や動画を見直しても、決して当時と同じような気持ちになれない。東京23区内で源流が見られること、それ自体には興奮はあるが、幾らかはしゃぎ過ぎたとも感じる。

白子川源流付近で泳ぐカモ

写真、動画にも白子川源流の周辺だからと言える特別なものはない。この川の両岸にある味のある閑静な住宅街、公園や畑の緑、川で泳ぐカモなどは23区のどこかでも見られそうだ。この川に住むというカワセミ(翡翠)が見られれば、また違ったのかもしれない。

評価変わらず

そうであっても、なお、この川の源流散歩が気に入っているのは、どこかの親子が揃って川遊びを楽しむ姿が見られたことが大きい。それも複数。これは水質が良いからこそ、できることに違いない。子どもたちがこうした体験を通じ、自然への意識を高められれば、どこか嬉しい気がする。

キショウブが咲き乱れる白子川源流

この川をより自然に近い姿に戻して次世代につなげようとしているボランティア団体の存在を知っていたこともある。この川のさまざまな場所にその足跡があり、それも気持ちを穏やかにしてくれる。景色そのものよりも、景色から受け取る人のやさしさに触れてリフレッシュしたと、今になって思う。

だから、両親に薦めたい散歩コースという評価は変えない。(続く)

(写真〈上から順に〉:子どもたちが川遊び体験を通じ、自然への意識を高められれば、どこか嬉しい=りす撮影、エサを探して泳ぐカモ=同、キショウブが咲き乱れる白子川源流=同)

関連リンク:

連載『GWプランに秘策あり』シリーズ:


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りす=ハードボイルド
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