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「新しい景色」
ーサッカーW杯カタール大会
サッカーW杯カタール大会はいよいよ決勝トーナメントに入り、日本代表は6日にクロアチア代表と対戦する。ビッグクラブに所属するスター選手を中盤にズラリ並べた強敵だが、見事撃破し、これまで日本が経験していないベスト8以上の「新たな景色」を見せてもらえるよう期待したい。
連載「サッカーW杯カタール大会」シリーズ:「『ドーハの奇跡』再びー日本代表、スペイン代表を撃破」「日本代表、手痛い黒星」「ケガ人続出に三方痛し」「日本が勝利で得たもの」「強国倒して"台風の目"にー日本代表、きょう初陣」「大波乱に膨らむ期待」「強豪国登場に興奮」「開会式と開幕戦に驚き」
次戦の焦点
日本がベスト8を賭けて対戦するクロアチアは強い。中盤を構成するデヤン・ブロゾビッチ、ルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチは、いずれも欧州のビッグクラブに属し、「世界最高と言っても過言ではないクオリティー」(サッカー専門チャンネル『フットボールチャンネル』)がある。
ドイツ、スペインを破った戦略がクロアチアにハマるかも未知数だ。前半を守りに徹し、後半に一気に前掛かりになって攻め、ドイツ、スペインにジャイアントキリングを成し遂げたが、それをクロアチアは知っている。得点を挙げた堂安律、三苫薫、浅野拓磨、田中碧はきっとマークされるだろう。
カギを握るのは鎌田大地だ。従前から国内からは期待、海外からは警戒されてきたものの、今のところ、パッとした活躍はできていない。堂安、三苫、浅野、田中にマークが集まったところに、うまく鎌田がフリーになるシーンができるかどうか。当日の鎌田のパフォーマンスから目が離せない。
もう一つ。前半の守備を日本が1点以内で凌ぎきれるかも焦点になりそうだ。後半の巻き返しを支えたのは「1点取れば同点」という気持ちだろう。2点以上先行され、より重いプレッシャーを背負うのはどうにか避けたい。吉田麻也、冨安健洋ら最終ラインを守る選手には奮闘を期待したい。
RT:🐿サッカー日本代表、W杯ベスト8という「新しい景色」を見るべく、12月6日にクロアチア代表に挑む。最終ラインの要、冨安健洋が力強いコメント「100%の力を出せれば目標は達成できる」。サッカーW杯カタール大会。頑張れ!ニッポン。#サッカーW杯 #サッカー日本代表 https://t.co/Av0jRZO6o0 pic.twitter.com/SnNGgMlNOB
— りす=ハードボイルド (@white55fox_tw) December 3, 2022
膨らむ期待
インターネットメディア・AMPによると、報道ベンチャー・JX通信社の人工知能(AI)シミュレーターが試算した日本がクロアチアに勝つ割合は32.3%と、やや日本が不利だと分析したという。もっとも、ドイツやスペインに対する勝率はもっと低かったことを考えると、一つの目安と捉える程度で良さそうだ。日本がこれまで到達できなかったベスト8に進出すれば、国内だけでなく世界の日本サッカーへの見方がガラリと変わる。そこから見える景色はどんなものか。ワクワクする。
12月6日、日本サッカーはきっと新しい時代に入る。
(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)
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