ハンドブレンダー

ー使途不明に走る戦慄

ハンドブレンダーが欲しいー。やにわに、奥さんがそう言いだした。快諾した後、何に使うかを尋ねたところ、下を向いて笑うだけで教えてくれない。ハンドブレンダーは軸が回転することで撹拌できるハンディタイプのキッチン家電。先端のアタッチメントを付け替えることでいろんな使い方ができる。主に「混ぜる」「刻む」「潰す」「泡立てる」といった調理に使うという。はてさて、奥さんは何に使うというのやら。

発想が独特な奥さん。調理以外にも使うかもしれない。恐い。

ー楽しみな答え合わせ

調理に使うということを前提に、奥さんがハンドブレンダーを何に使おうとしているのか予想した。強い味方は料理レシピのコミュニティウェブサイト「クックパッド」だ。人気のレシピを調べたところ、野菜や果物を組み合わせてつくる飲み物「スムージー」が目に付いた。

あのトロリとした状態を生みだすには、ミキサーあるいはハンドブレンダーが必要になりそう。手でかき混ぜたところで、あんな感じにはできない。そこで思い出したのは、先日の奥さんの「もう使えなさそうだったのでミキサーを処分したよ」という言葉。スムージーをつくりたいに違いない。

我ながら名推理。「見た目は大人、頭脳も大人」。答え合わせが楽しみだ。

（写真〈上から順に〉：『りすの独り言』トップ画像＝フリー素材を基にりす作成、スムージーづくりに必要なハンドブレンダー＝フリー素材）