ホラーゲームをつくったら、まさかの怪談師さんのコンテンツとコラボすることになったよ。
はじめてつくった無料のホラーゲームをきっかけにコラボコンテンツの制作も行うことになりました!すごい!
はじめてホラーゲームをつくっただけでもけっこう劇的な出来事だったのにこんな面白い展開が続いていったことに毎日ドキドキしています。
どうしてこんなことになったのか、どんな思いで取り組んできたのか、無事リリースできたこのタイミングで改めて振り返っておきたいと思いました。
ゲームはこちら。コワーキングスペース~Coworking Space~というゲームです。
どんなコラボ?どうしたらプレイできるの?というところは下記サイトをご覧ください。
簡単にいうと、私たちの拙いゲーム制作スキルを駆使して、あたかもアドベンチャーゲームをしているような感覚で、プロの怪談師さんである佐伯つばささんの怪談音源を楽しめる、怪談体験コンテンツをつくりました。
Kikizteのカセットテープを買うか、私たちのゲームをTRUE ENDまでプレイすると手に入るパスワードを使ってゲームに挑戦できるようになっています。
怪談コンテンツがもっとライトに楽しめる世界になったらなぁ
詳細は下記noteに詳しいのですが、フリーホラーコンテンツが有名実況者たちによってある程度広く市民権を得ているのに対し、怪談師とか怪談ライブとなると、一気に敷居が高い印象を持たれてしまうことが体感的に多いのが、もともともったいないなぁと思っていました。
私がそう思いすぎているところはあるかもしれません…。
怪談ライブにちょっと行ってみて楽しかったな、くらいで「好き」っていうのは怪談師界隈に深くかかわっている方やオカルト好きな方々からお叱りを受けかねないような、勝手に引け目を感じてしまっている自分がまだいるのです。
でも、やっぱりイベントに行くと面白いし、ムーブメントの中に渦巻くエネルギーみたいなものにいつも圧倒されて、何かできることないのかな?とずっと思っていました。
怪談×音楽×クラフトコーラが楽しめるイベント「Kikizte Label Showcase」からの!
そもそもこのゲームが、そしてそれをつくるユニットであるぽんのうずが生まれるきっかけとなったイベントに「怖い感じの交流会」があるのですが、そのスピンオフイベントの「Kikizte Label Showcase」にて私たちはブースを出してゲームを発表しました。
怪談がライトに楽しめるという意味では、おいしいコーラが飲める雰囲気のいい都心のバーで、まったりと怪談をきくのが、そうそうこういうの!と思える内容だったのですが。
そこで、主催者であり、ホラー・クリエイティブレーベル「kikizte」を運営するヤナギサワさんより、今回のコラボを持ち掛けていただきました。
ゲームみたいなフレンドリーさでプロの怪談がきけるってこと、実はあまりないかも?
怪談界隈に明るくはないザ・ライト層な立場ながら、それゆえに怪談師さんの生み出すコンテンツへの入口や架け橋がつくれないかなと思っていた私にとっては(そしておそらく相方ぽんすけさんにとっても)とても素敵なお話でした。
ただ、コラボを持ち掛けていただいた怪談カセットテープの発売まではあまり時間がなかったことから、クイックにできて楽しそうなことをぽんのうずとして考えました。
声の入っていないホラーノベルゲームを読み上げるタイプのゲーム実況ってけっこう世の中にあり、人気のものも多いのですが、怪談を話すのがプロの怪談師さんの声が聞けるゲームってそういえば、私の知る限りではほぼ見たことがないなと思いました。
怪談師さんもYoutube活動されている方はけっこういるのですが、意外とゲームコンテンツそのものを提供していることはあまりないんですよね。(知らないだけだったらすみません。ゲーム実況する怪談師さんはいるし、ホラー小説に携わる方は多い印象です!)
そこで、アドベンチャーゲーム風の体裁で怪談をきくコンテンツがつくれないかなと思いました。
というわけで、チャレンジしてみたのですが。
怪談師さんって本当に話し上手。
一度聞くと、これは落語や歌舞伎にも匹敵するような、聞き手が思わず夢中になるような様式美があるなぁといつも思います。
また、同じ怪談でも誰が話すかによって編集の仕方や表現の仕方が変わって全然違った趣になるのも奥が深いのです。
なので、その声をそのままぎゅぎゅっと詰めこんで、その良さを怪談を知らない人にも届けてみたい!と思いました。
企画をまとめてご提案をしたら、「ぜひやってみたい」と快諾いただくことができました。
それが今回のボーナスコンテンツです。
ボーナスコンテンツで使用した「猿地蔵」という怪談も初めてきいたときに「めっちゃいい!」と思わず連絡してしまうくらいには心動かされる、いい意味でぞっとする感のある内容でした。
チャレンジする中で一番悩ましかったのが、場面の切り替えのためにそのいいリズムで語られる怪談師さんの音声を途中で切るということでした。
今でもそこは申し訳ないなぁと思っているのですが、仕上がりを見てみると、音声の合間は気になるものの、実際に怪談師さんを目の前にしてきくのとも、音声だけできくのとも違ったポップさがあるというか。
一般の人が怪談に対してもっていそうなおどろおどろしいイメージを少しだけ払拭するような雰囲気がつくれているような気がしました。自画自賛ながら。
というか私は企画に携わっていただけで、オリジナルの立ち絵を含めてほとんどのコンテンツをつくったのは相方のぽんすけさんです。
ぜひ新感覚の怪談コンテンツをお楽しみください。
というわけで、ぜひ怪談が好きな方にもフリーホラーが好きな方にもこのボーナスコンテンツを楽しんでいただきたい!と思っています。
繰り返しになりますが、クローズドなコンテンツながら割と簡単にプレイすることができますので下記より詳細ご覧ください。
私たちのつくったゲームについての経緯などはこちら
コラボの前に、どうしてホラーゲームを突然につくることになったのかの経緯はこちらの記事からどうぞ。
そもそも「コワーキングスペース~Coworking Space~」ってどういうゲーム?どんな思いで?というところはこちらをご覧ください。