書体

貴方はどちらになさいますか?
ゴシック体と、明朝体

わざわざ元通りに戻すひと
そのまま流れに身を任せるひと
主観でえらぶひと
客観に寄せるひと

気づいたのは
ほんの少しの変化で
印象が大きく変わるということ

私が今まで紡いだ言葉たちが
急に濃く太く丸みを帯びてはっきりとしている

まるでちょっと会わなかったあいだに
別人のようになっていたみたい

可愛らしいゴシックも素敵だけれど
めまいがするようにくらくらして
今までどおりの明朝体を選択する

ほっそりとかそけき、淋しげな風合い
本と似ていてシンプルなうつくしさがある
私の言葉も、そんなふうにあれるのなら

どうか仕様の一変化、とおっしゃらず
貴方はどちらが合うとお思いですか?

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