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自分の決断が正しいかどうかで判断せず、どうすればこの選択をより良いものにできるかを考える

 先日、次女の保育園の内定をいただきました。4月から、長女と同じ保育園に通います。

 姉妹で同じ園に通える——。待機児童が問題になっていたひと昔前と比べると、それだけでも、とても有難いことだと思います。

 しかし今、私は自分の決断に自信が持てず、複雑な思いを抱えています。

 というのも、内定をいただくと同時に発表になった自治体の中での順位が、私の想像よりもはるかに高く、おそらくは自宅の目の前の、園庭もあってきれいで新しい園に長女を転園させ、そこに次女を入園させることも十分可能だったことがわかってしまったからです。

 いまお世話になっている園には大好きなお友達やそのママさんパパさん、先生方がいて、特に何か不満があるわけではありません。しいて言えば教室がやや狭く、園庭がないことが気になってはいますが、荒天でないかぎり、先生方が園周辺や近隣の公園に積極的に連れ出してくださっているので、絶対に転園させたい!とは思っていませんでした。

 贅沢な悩みだという自覚はあります。ただ、選択肢が多くなると、どうしても迷いや後悔が生じてしまうのが人間の性だと思います。

 これまで自分自身の進路についてはあまり悩まずサクサク決めてきた私ですが、こと娘たちに関することとなると、途端に優柔不断になってしまいます。娘たちのために少しでも良い選択をしたいという思いがどうしても頭をもたげてきて、必要以上に考えてしまう自分——。それは、母親になって初めて気づいた自分の一面でした。

 そもそも、二人同時にその保育園に入園できるほど我が家の優先順位が高いことは、蓋を開けてみて初めてわかったことだったのです。結果論といえばそれまでなのですが、転園のリスク慣れ親しんだ環境を変えることを恐れ、転園のチャレンジをしなかったことを、悔やんでしまう気持ちがありました。

 気持ちを切り替えるために、私はここ数日たくさん考えて、ひとつの答えを導き出しました。自分の決断が正しかったかどうかで判断するのではなく、どうすればこの選択をより良いものにできるかということを考えることにしたのです。

 いまから保育園の希望を出しなおすことはできません。結果を変えることはできなくても、現状にまずは感謝し、デメリットの数を数え上げるのではなく、ひとつひとつのメリットにきちんと目を向けて、与えられた環境の中での最善を尽くせる人でありたいと思います。

 言うは易く行うは難しで、これを完璧に実行するのは難しいはずです。それでも、自分の決断に自信が持てず前に進めなくなりそうなときには、ここに書いたことを思い出し、一歩一歩進んでいこうと思います。


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寺内温子 / 育休中のママ編集者
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