見出し画像

子供の頃の通学路。久し振りに通ってみたんだ

最近アクリル画を始めました。パステルアートも楽しいけれど、やっぱりアートはアクリルじゃね?って思い立って、始めてみたんです。そうしたら、押し入れからアクリルセットがどかっと出てきて、ついこないだメルカリでセットを買ったというのに、全く同じ絵の具が出てくる奇跡。いや、これを奇跡と呼ぶべきか?失態と呼んだ方が僕にとっていい薬になると思うのだが…。

Youtubeで素敵なアーティストさん達の制作動画を見て、必要な道具を一通り揃えたんですが、これがまた懐かしくて!そうそう、子供の頃こうやって美術の授業出てたわってw好きだったんだよな美術ー!!

小学校の図工の時間は、絵が好き過ぎて僕の絵が飾られた事もあるんだよな。もういっその事、体育と美術だけで良いじゃんといつも思ってたくらい(ただ只管奴隷みたいに走らされるマラソンを除いて…)

でね、ちょうど夜に時間が空いていたから、絵をちょこっと描いていたら、何だか懐かしい気持ちになっちゃって。

というのも、今日は用事があって地元へ行ったんです。普段僕が通っていた小学校の近くをいつも通るけど、ちょろっと横目で見るだけで、気にも止めなかった。でも「そうだ!時間があるから敢えて小学校の通学路を通ってみたらどうなのか!?」と思いついたんです!!

ちょうど時間はお昼過ぎ、もう下校している下級生の子供たちが歩いていました。流石に車を降りて歩くのは不審者みたいなのでw車でちょろっと走ってみたら、滅茶苦茶懐かしくて。

通学路を通ると思い出が蘇って来る。よくこの道歩いたっけとか、友達とふざけて遊んだっけとか、学校の近所の友人宅が羨ましかったっけとか、ランドセルを家に置いて、僕の家に遊びに来た友人の姿を思い出したり、友人がちょっかいを出した野良犬に追いかけられて死ぬ思いしたり。

もう死ぬほど懐かしかったなぁ…。もうどのくらい経っただろうな。身体は同級生よりも大きめだったけど、歩いた道はとてつもなく広く見えた。でも、改めて通ると何だか小さな小さな道なんだよね。「改めて自分が大きくなったんだな」って思った。(そこでようやく気がついたのかいって話だよねww)


僕はそういった記憶の断片を拾い集めていくのが好きなんだ。良いことばかりじゃないけど、今自分は此処にいる。紛れもなく生きている。あの時は絶望に打ちのめされたけど、今は違う。自分は一回りも二回りも大きくなれた、それはあの経験を乗り越えて来たからだ。そう強く思えるからだ。

綺麗事の様に聞こえるけど、僕は過去に執着しないと決めてる。だってそれって無駄だもん。

変な絵に仕上がったら、いい線だけを残して上に綺麗な絵の具を塗る。全部は塗らない。あくまでいい線だけは残したい。そうして、どんどん塗り重ねて、最高の一枚に仕上げていく。

そうして何年後、僕はその作品を見返して、気に食わなければ、また同じ手順を繰り返していく。それこそが僕の人生というアートであって、経験は画材。

僕が押し入れから引っ張って来た絵の具セットは、紛れもなく僕のものである。でも僕はその絵の具の使い方を昔に比べれば、幾分理解が出来ている。筆の使い方も絵の具の配色も、今ではお手の物だと思える。


そう僕は僕自身を、自分の経験を使って塗り替えたのだ。


そして今日、僕はあの頃の自分に一度だけ戻った。沢山笑って、沢山遊んで、家に帰る頃には汗だくだったあの頃の自分。

僕は今日だけ、あの頃の自分と今の自分を重ねる事が出来たのだ。


僕は人生をアートだと例えると、僕の絵はまだまだ完成しない。これから何十年、いや何百年?僕の絵は兎に角時間を要するだろう。だからこそ、僕はどっしりと腰を据えてこの作品作りに着手する。一つ一つと筆を動かしては、止めて。


そして時折、香りの良いお茶でも飲んで眺めて見るのも良いだろう。それが僕の人生における、至福の時間になるのなら、僕は喜んでその作品作りに力を入れていきたいと思った。


そして今日は、昔の僕。スペシャルゲストとしてお招きし、一つ二つと線を引いて貰ったというわけ!!


時々そうやって昔の僕にも手伝って貰おうかな?その方が絶対に面白いよね?もっといい作品になれるはずだよね?


今度は何処を走ろうか?何処で思い出を拾って来ようか?僕が散りばめた思い出の断片を回収して歩いてみるのも悪くないかもね!


ああ楽しみがまた一つ増えてしまったな!よし、そうと決まれば今度の機会に行ってみよう。


ふふふ、好奇心旺盛なのはどうやっても変わらないものだな!


それではまた🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝

いいなと思ったら応援しよう!