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明日への不安、これから先の不安で苦しんでいる方へ。「今日一日」と言う考えが気持ちを楽にしてくれます。

●不安や恐れとはどのようなものでしょう?

 不安や恐れは、まだ実際に起きていないことに対して生じます。失敗したらどうしよう、孤立したらどうしよう、怒られたりしたらどうしよう、全て「~したら」から生じるもので現実には起きていないことなのです。
 そして、その不安や恐れは過去の体験の記憶からくるものかもしれません。その記憶がトラウマのようにインプットされていて同じような状況が想定される時に自動再生されるのです。繰り返しになりますがそれは亡霊のようなもので、未来に何が起こるかは誰にもわからないのです。

●不安や恐れを取り除こうとしない。

 不安や恐れを取り除こうとすればするほど、意識はそこに向いて強化されていきます。失敗しないように準備することは大切ですが、心身が疲弊するまで完璧に準備しようとするのであればそれは本末転倒と言うものです。不安症の一つである強迫性障害の方に良く見られる症状です。それでは、どのような対処の方法があるのでしょうか?

●「今日一日」と言う考え方。

 そこで一つ提案したいのが「今日一日」と言う考え方です。アルコール依存症の回復プログラムの一つに「今日一日」という考え方があります。アルコール依存症は、一度その病気に罹患すると一生安全にお酒を摂取することが出来なくなる病気です。何年断酒していても一度再飲酒(スリップ)すると、また症状が再発してしまうのです。回復には生涯にわたっての断酒しかありません。しかし、「一生お酒を口にすることは出来ない」との気の遠くなるような考えでは到底断酒は続けられるものではありません。そこで、「今日一日だけ」お酒を口にするのはやめよう、との考えをコツコツと日々続けていくのです。その積み重ねがやがて飲酒欲求を低くしていく事につながっていくのです。
 この考え方はアルコール依存症の方だけでなく、「明日への不安や未来に対しての不安」が強い、不安症の方にも有効な考え方なのです。

●今日一日の事に集中し、明日の事は明日考える。

 具体的にはどのようにすると良いでしょうか?まず朝起きて今日一日のことだけ考えます。そしてやるべきことを紙に書き出してみましょう。欲張らないでこれだけは今日優先してやろう、など第一にすべきことを書き出してみてください。そして、そのことだけに集中してみてください。最初はうまくできなくても、コツコツと継続していくうちに段々と出来るようになっていきます。気が付くと今日だけの事に集中して、明日から先のことはあまり考えていない自分に気づくはず。そうなると疲れにくくなっていきます。メンタル的なストレスは何にもましてとても疲れを感じるものなのですから。

●お正月などの特別な日も「今日一日」に過ぎない。

 お正月などは「一年の計は元旦にあり」などと特別に考えるのも日本の文化的に見ると仕方のないことなのかもしれませんが、元旦さえも特別視するのではなく「365日の中の1日に過ぎない」との考えであれば特別に力を入れて、「お正月らしく過ごさなくては」などのストレスからも解放されます。日本人は特に同調意識が強いので、「~であらねば」の考え方で自分を苦しめている方もいらっしゃるのです。

●カウンセリングでは自分を楽にする方法を一緒に考えていきます。

 カウンセリングではカウンセラーが様々なストレスコーピング(対処法)を提案して、クライエントの方と一緒になってご自身が楽になる方法を考えて取り組んでまいります。カウンセリングにご関心を抱いたり、生きづらさを感じている方がいらっしゃいましたら、お一人で悩まずにまずは一度ご相談いただけると幸いです。あなたの心が少しでも癒されることを願って。

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