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介護士は、自分が映る仕事。~凛として働く派遣介護士~みよしさんインタビュー前編【転職】

こんにちは、今日も読んでくださりありがとうございます。

我々WeNeedはケアワーカー向けの転職サポートとして、介護業界への転職サポートも行っています!

今回は、WeNeedを通じて派遣介護士として転職をしたみよしさんの転職体験記をご紹介します。
まずは前編から。
介護士として強い信念を持ったみよしさんの熱の入ったインタビュー、ぜひご一読ください!
(話を聞いた人:松原)

みよしさんの基本情報

専門学校卒業後、老人保健施設にて新規オープン準備から携わる。その後デイケア担当職員として働いた後も、各所施設を巡り、ヘルパー事業、ショートステイなど様々な形態で介護の現場に携る。
20年介護職で正社員を続けたが、夫の転勤に伴い転居。少しブランクを挟みつつ、パート社員として介護士の仕事を続ける。
現在はWeNeedからの派遣社員として、介護施設にて勤務。


専門学校で掴んだ、未来の介護業界への思い

ー高校卒業から専門学校に行かれたということですが、もともと介護の道に進もうという思いがあったのですか?

高校生の頃はリハビリの道に進みたいと思っていました。ですが学校の選択肢が少なく、当時県外に出ることは両親にも反対されていたので進めなくて。
ただ、両親からは資格を取ることを進められていたのと、人のお世話をする仕事には就きたいと思っていました。
そこで、高校の先生から介護の専門学校を勧められて進学しました。

ー実際に専門学校に進学されていがかでしたか?

そこで出会った先生たちが素晴らしくて、介護への熱い思いをその先生たちから受け継ぎました。
知識や技術だけでなく、介護への思いを伝えてくれる学校でした。
当時はまだ介護保険制度が導入される前で、これから介護業界を担っていく、発展させていく、その中心になるんだ、という前提での教育だったんだと思います。
人生で初めて勉強が楽しいと思えた時間でした。

ー卒業後は新規立ち上げの事業所で就職されたとのことですが、最初の職場はいかがでしたか?

自分たちで介護の世界を作っていく、という気概で就職をしました。
最初はデイケアの担当になり、立ち上げ直後のマニュアルがない状況は、初めての職場としては大変なところもありました。
でも、学校卒業後のとてもピュアな気持ちのまま働けて、介護への自分の思いを形にできたので楽しんで働くことができましたよ。

ー自分の思い、というのはどういったものなのでしょう?

学校で学んでいく中で、人は自分で死に場所が選べるのがいいなと思いました。自分の祖父母を見ていても、実習先の方を見ていても、その思いが強くなったんです。
なので、最後に在宅で看取れる環境を日本の中に作っていきたい、と思うようになりました。

自らが描く理想の介護に向けて、経験を積む日々

ーなるほど。その強い思いがあったからこそ、経験を積むため、様々な職場に動かれたのですか?

そうですね。最初の職場はデイケアでしたが、色々と広く知識や技術を学べるという点で施設勤務がしたくて施設へ移りました。

施設で2年ほど勤務してから、そろそろ在宅に目を向けたい、と思いヘルパーの仕事を探したり、ヘルパーとして働いたその事業所内でも転々として管理者になることもありました。その後も、自分で次はこうしたい、と思ったり、知人から声がかかったタイミングで職場を動きました。

初めて、理想に一番近いと思えた場所に転職も、ご主人の転勤により退職

ー様々な施設で働かれる中で、ご自身の理想に近い職場はありましたか?

はい、いろいろと転々とした後に働いたデイケア施設が、まさに自分の理想形に近くて素晴らしい職場でした。

早期退職した大学病院の救急医が設立したクリニックで、病院で命が助かっても、元通りの生活ができない人たちのその後をケアをしたい、という思いから始まったものでした。
大病を患った患者さんの退院後の生活をサポートするために、往診専門のクリニックとして始まり、在宅リハビリやデイサービスも立ち上げられ、わたしはそのデイサービスで働き始めました。

ーどのような点で理想に近づけたのでしょうか?

まず、デイサービスのスタッフとして、患者さんの、人と関わりたい、という希望を叶えることができたこと。
家以外の自分の居場所作りってとても大切なことなんです。

そして、デイサービスの枠を超えて、家で最後を迎えたい人たちのサポートをすることができました。

たとえば、デイサービスには来ていなくて在宅リハビリを受けていた患者さんが、「野球の試合を見に行きたい」と言ったら、スタッフ全員に声がかかるんです。
そして完全にボランティアで、わたしが車で送迎をしたり他のスタッフも付き添いとしてサポートしてくれたり。

その人の夢をスタッフ全員が全力で叶えにいく、という姿勢がまさに自分の理想で、とてもやりがいを感じて働いていました。

ー素晴らしい職場ですね。そんな場所をご主人の転勤で離れてしまったときは、葛藤があったのではないかと思います。

これまでの職場は、自分で次のステージに行こう、とか知人からいいお話を受けて転職していたのに対して、今回は強制終了、という感じでした。

でも、もうこれは、一度この仕事を手放しなさい、というどこかからのメッセージだったのかな、と思い込むことにしました(笑)。

ーお引越しされてからも介護の仕事は続けられたのでしょうか?

一度介護からは離れて事務のパートを始めました。でも、やはり介護職への思いが強くて、パートとして介護職に戻りました。
今後も急な転勤があると思うと、正社員に戻ることは難しいと感じていて、その時が初めてパートという形態での就職でした。

ーパートとして働かれてなにかギャップはありましたか?

それはものすごくありました。施設に対して思うところは多々あったのですが、パート社員だから意見できない、という理不尽な思いをたびたびしましたね。

やはり、一度理想に近い職場にいた過去が忘れられないのもあって、一旦介護の仕事はもういいかなとまた思っていたところ、WeNeedの佐々木さんに出会いました。


次回、後編に続く