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【連載】私の景色を変えていく~第1話〜転職を繰り返して気づく、保育士に戻りたい気持ち

こんにちは、今日も読んでくださりありがとうございます。

新しい企画として、現役保育士さんの生の声をお届けする連載を始めます。書いてくださったのは、WeNeedの転職サービスで保育士に転職したみのるさん。

みのるさんは、ブランクを経て現在二度目の保育士としてのキャリアを歩んでいます。

一度保育士を辞めたものの、ずっと戻ろうかモヤモヤしていたみのるさん。勇気を出して行動することで、自分の景色が変わったと実体験を語ってくれました。

今回は、ブランクの期間に、保育士にまた戻りたい、と思うところまでを振り返ってもらいました。



もう戻らないと思って辞めた、最初の職場

7年前の今頃、わたしは保育士の仕事を年度末で退職しようと、ほぼ決意していた。
そのとき、新卒から3年目に入っていた。
春に体調を崩し、大方元気にはなっていたものの、もう保育士には向いていない、また調子が悪くなって子どもたちの安全を守れなくなるのはいやだ、と考えていた。
そして、私はその保育園を退職した。

しかしわたしは紆余曲折を経て、今年からまた保育士に復帰した。
最初の職場を離れたとき「もう戻らないだろう」と思っていた保育士の仕事に、わたしはどうしてまた復帰することにしたのか。

海外での経験で得た自信

保育士を辞めたわたしは、以前からずっと気になっていたワーキングホリデーに向かった。
いろんな人に出会い、多様な価値観に触れ、やってみたいことにチャレンジしてから、次にやりたいことを見つけようと思っていた。
実際ワーキングホリデーはとても楽しかった。
様々な国の知り合いができ、バイトをしては旅をして過ごした。
だが、肝心のこれからやりたいことについては、空白のままだった。

でも、農業の仕事をする、英語環境で仕事をする、キャンピングカーで旅をする、外国人の友達を作る、など出国前に作っていたやりたいことリストの中身はほぼ網羅できた。
だからわたしは、帰国してもやろうと思えば何だってやれるはず、という小さな自信を得ていた。

コロナ渦に帰国。繰り返す転職。

そしてコロナ禍のはじまりと共に帰国。地元を出ようと思っていたものの、心配性を発揮していたわたしは「今はその時ではない」と思い、コロナが落ち着くまで実家に住むことにした。

正社員になってしまうと、辞めにくくなり地元を離れるのに時間がかかると感じていた。
なので、スーパーの品出しのアルバイト、小学校の学習指導員、ホテルの夕食スタッフなど、非正規での仕事を1年ほど渡り歩いた。
当時28歳。
なんだってできると感じていた自信は徐々に薄れていった。
ずっと正社員の仕事を続けていたり、家庭を築いている友達と自分を比べては、わたしは何をやっているんだろうと思うことも多くなっていた。

その時働いていた小学校の仕事の契約期間が終わる頃、コロナも少し落ち着き、隣の地方都市で仕事を探すことにした。
このときもまだ、保育士に戻る気持ちを持つことはなく、派遣で事務の仕事についた。事務の仕事が今後の自分のスキルになると考えたからだ。
その職場は多国籍な環境で、英語でコミュニケーションをとる機会があるのも魅力的に思えた。

転職を繰り返して思い出した、保育士という仕事のやりがい

派遣先は在宅ワークやフレックス制度を取り入れている新しい会社だった。上司や同僚との会話はチャットが基本。
電話をすることもあったが、基本的には文章でのやり取りであった。
慣れないパソコン仕事に悪戦苦闘しながら、気軽に質問できない在宅ワークは、わたしにとっては想像以上に大変なものだった。
上司や同僚はいい人だったが、期待していた英語を使う機会もほぼなく、大変さの方が勝っていた。
なんとか1年勤めたころから真剣に転職を考えるようになった。
そして、仕事をしながら、不思議と保育士をしていた頃と比較している自分がいた。

事務の仕事は8時間座りっぱなし。

保育士の時はよく動いていたな。

お散歩も一緒に行けて楽しかった。

事務の仕事は他の人との会話がほぼない。

保育士の時は、子ども、同僚、保護者とコミュニケーションがあった。

それが大変なときもあったけれど、いろいろな人と毎日話せて楽しかったな。

毎日決まったタスクをこなす日々だけれど、保育士の時は毎日同じ日はなかったな。

臨機応変な対応を求められ慌てることもあったけれど、子どもの成長を見たりやりがいを感じることも多かったな。

離れてみて、全く違う仕事をして、保育士の仕事にやりがいを感じていた自分に気づいていった。


数年離れたことによって、気づいた保育士という仕事のやりがい。
もう戻らないと思っていたところから、少し気持ちが傾いてきたみのるさんがこの後どのように行動するのか、続きをお楽しみに!