治療家の心得43【模型をながめる重要性】
2Dより3D
私たちが勉強をする際に、最も活用するのが「書籍・電子データ」ですが、これらはいずれも2Dの情報です。
もちろん、データの中には3Dで情報提供されているものもありますが、肉眼上は2Dに変わりないので、カイロプラクティックなどのボディケア系の業務では情報不足に陥ることも珍しくありません。
そこで活躍するのが、骨格模型です。
私は全身模型と脊柱模型を所有していて、書籍を読みながら、同時に3Dで理解していくようにしています。
生身の人間では、皮ふや筋肉で骨格が見えませんが、これなら
・どの角度なら、関節に負担がないか?
・どこにアプローチするのが有効か?
・関節面の形状は?
・起始停止の位置や形状は?
・この筋肉が収縮したらどう動く?
・患者はなぜ問題を抱えているのか?
・患者はどこに問題を抱えているのか?
・一般的な形状(模型)と患者との違い
などが分かりやすくなります。
模型ならOKということではない
骨格模型には、グレードが存在します。
多くは大きさ(小型/等身大)、関節形状(正確/不正確)などにより異なります。
店のオブジェや、ザックリとした患者教育用なら、小型や不正確なものでOKだと思います。
しかし、患者にシッカリとした説明をしたり、スキルアップの勉強用であるなら、関節形状が正確で等身大のもの一択ですが、クオリティと価格は比例するので、予算に合わせた選択が必要です。
予算があるなら
私のおすすめは、全身模型業界で定評のあるソムソ社のものです⇩。
ネッターや解剖学のテキストと骨形状が近いため、筋の起始停止部や関節面の勉強になります。
追加で、脊柱模型を購入する際は、3B社のものがオススメです⇩。
3Bはソムソに比べ形状が粗く不正確ですが、他社製品よりはマシであることと安価なので、グニャグニャ動かして潰れたとしても、財布へのダメージが少なくて済みます。
じっさい私も、この2セットで10年以上やってきましたが、不満なくやってこれました。
ちなみに一度、中の銅棒を折ったことがありましたが、簡単にリペアできました。
中予算なら
予算の都合で「脊柱模型だけ」で済ましたい方は、ソムソの胸郭付きが良いと思います。胸郭の有無は患者の理解に大きく影響しますので、少し高価ですが検討の価値はあります⇩。
低予算なら
どうしても予算がないという方は、3B社の全身模型が妥当なところだと思います⇩。
安価で人気のようですが、病院には置いていないクオリティなので、そこは価格なりというところです。
いかがでしたか?
今日は、「おすすめ模型と、その活用」についてシェアしました。
来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた
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