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脳の疲れと自律神経

若い時は、老化による体力の低下は緩やかに起こるのかとなんとなく思っていました。しかし、そうではなくて、実際は何かあるごとに、がくん、がくん、とイラストのように落ちていくんですね。

45歳以降、50歳前後でそれを顕著に感じ始めました。がくん、と一段落ちると、元の状態に戻すのがすごく大変。

「え?こんな下まで落ちちゃうの?」と上を見上げるレベル。

それに伴い身体もどんどん固まっていきます。

私のこの「がくん」イベントはアトピーの悪化。日本帰国後に再発したアトピーの悪化が起こるたびに大きく体力が奪われ、身体も固まっていきます。しまいには去年、北海道で湯治中に湯あたりで倒れて足首を骨折して、動けなくなり。ここ2年ほどはアトピーが両手に出るので、その時は手も足も動かせなくなりました。
一時期動けなくなった分、さらに体力が低下しました。

ただでさえ、体力低下で湯あたりしてるのに、そのせいでさらに体力低下するという悪循環。

そもそも、寛解していたアトピーの再発は、しばらく触れていなかったアレルゲンに急激に触れたことがきっかけでした。まぁ、食事やサプリなどは専門なので、それらの調整に加え、北海道の豊富温泉に助けてもらいながら、毎回治るのですが、「さて体力つけよう」と動き始めるものの、引っ越しや肌に合わないクリームの使用などきっかけが加わるとすぐにぶり返す。体力とホルモンの低下の調整にとまどいながら、さらには、仕事をすればするほどぶり返しやすくなる土台ができる。いろいろな要因が絡んでいます。

そんな諸々を30代から自覚したので、ストレスの多いサラリーマン生活から大きく方向転換をし、自分が自分らしく生きられる仕事に変えて、今は全くストレスなしの日々。仕事もセーブし、時間的にはサラリーマン時代の1/4も働いてないです。

なのに、まだ手にアトピーが出ます。都度きっかけはあれど、出方がすごい。手が動かせなくなる=仕事ができなくなる、ので、さすがの私も「これは仕事で無理をするな、のサインだな」とはわかります。

一方で全身が凝り固まり、それが影響して血行やリンパの流れが滞っているのも実感していて、どうにかせねばと思っていました。

そんな折に、元同僚でアメリカのナチュロパシックドクター兼鍼灸師のミミさんから横浜のセリエ鍼灸室の小井戸先生を紹介していただき、去年の12月から鍼に通っています。

小井戸先生がさっと体を見て、さくっと「頭使いすぎ〜、熱い、熱い、使いすぎですよ〜。これだと頭が詰まっちゃって流れないですね〜」とこの数年の不調を引き起こしている土台を指摘してくださいました。

自覚、あります。脳疲労ぎりぎりで、特に去年はほんとうに脳と目の疲れを感じていて、一時期コンサル後の処方箋を書くのがキツく感じていた時期があったのです。

「時間は関係ないですね、短い時間でもものすごく集中しちゃって、熱持っちゃってひどくむくんでいるんですね。とにかく、頭休めないと。できるからやっちゃってるけど、普通だとここまで集中できないから。だから、自分で意識して頭休めないとだめですね」と、頭のむくみを取り、足の方に気が流れるように鍼を打ってくださいました。

鍼はすこぶる調子がよく、凝り固まって石のようになっていた体が少し緩み始めたようです。鍼の話は書きたいことがたくさんあるのでまた今度。

鍼をきっかけに生活を見直すと、コンサルでは処方箋を書く時も相当頭を使うのですが、それよりもコンサル時にものすごい頭を使っているのに気づきました。こまめに休憩を取って、頭を休める、ことはしていたつもりだったのですが、足りないのでしょう。処方箋の書き方や上手に気を抜く仕事の仕方を工夫したり、あとはまたは自律神経を整えることをしないといけません。

脳は脳髄液の中に浮かんでいて、骨髄も髄液に囲まれていています。イラストの水色の液です。

脳が疲労で浮腫んで髄液を圧迫すると、脊髄から出る神経を圧迫し、神経の流れが乱れます。身体が固まっていてただでさえ血流やリンパの流れが阻害されているのに加え、この髄液の圧迫からもさらに血液・リンパ・神経の流れが滞ります。自分でそれが「悪いストレス」だと感じていなくても、自律神経は乱れて行きます。

血行が悪いと皮膚に栄養が行き渡らなくなり、リンパの流れが滞ると皮膚の表面に大量に発生しているサイトカインも流れて行きにくくなり、停滞して炎症を継続させます。

仕組みはわかってはいたものの、自分の頭の状態がそこまで酷いとは自覚できていませんでした。何故手がひどいのか、どうして上半身ばかりなのか説明がつきます。こうして、人に診てもらうってとても重要。

骨折も、折った当初は「なんてこった。手も足も!もしや今年は何か運が悪いのか?」と思いましたが、プライベートと仕事はほんとうにうまくいっていたので、「なぜ?」でした。今思うと、仕事を1日1件のみと制限をし始めたのは骨折がきっかけだったので、身体のためだったのかもしれません。

必要にかられるとそれで回るように仕事も整えるもので、仕事を制限していても収入は増えています。不思議なものです。

年が明けてから「この固まりすぎた身体にはまずはストレッチだろう」と始めたYoutubeのオガトレ。すごくいいです。理学療法士さんが、超硬い人向け、超超硬い人向け、さらには超超超硬い人向けに効果の高いストレッチを紹介してくれています。

この方すでに大人気なんですね。自律神経を整えるものや、背中や肩甲骨や首周りを緩める基本のストレッチがすごくよいです。他の動画のストレッチやヨガは自分の身体の硬さからなのかいまいち伸ばしきれないものが多いのですが、オガトレさんのは丁寧にしっかり伸ばせて、で、ほんとうに自律神経に効果があります。酸素を取り入れようと反応するのか、ストレッチ中、あくびがとまりません。

自律神経は上述通り脳から骨髄の流れを整えるのが必須なので、背骨周りに固まったこりを上手に剥がしていく必要があります。

脳の疲れって、私だけでなく、今時の人、特にパソコンに向かって働いている人たち皆が抱えている問題ではないかなと思います。処理すべき情報量は昭和の時代の何十倍。頭を使うのはゲーム的な面白さもあるので、はまるとはまります。効率を求められる企業の仕事の場ではさらに複雑なゲームとなり、ストレスさえなければ、結構楽しいものです。で、やりすぎちゃうのね。

皆様もぜひ夜寝る前、電気を暗くして、アロマを焚きながら、オガトレストレッチやってみてください。

アロマはリラックスしたい方はラベンダー、脳の血流を促すにはローズマリー・カンファー、気分が沈みこみやすい場合はベルガモットやネロリなどがいいかもですね。アロマを目の前で焚き、芳香成分を深呼吸で鼻から脳に取り入れながらストレッチすると効果倍増です。





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