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ヨガは最高の「心へのご馳走」だった
数年ぶりに再開したホットヨガ。
今年のやりたいことリストの中に「ヨガ」があった。
久しぶりに定期的な運動を始めようと思ったから。
でも、ふと迷った。ピラティスか、ヨガか。
ピラティスもヨガもどちらも流行り出したころに近所にできて速攻入会。
マシーンピラティスとホットヨガをやっていたことがある。どちらも初心者だけど、心地よい運動量と達成感があり継続しやすい。
体幹を鍛え、しなやかで引き締まった体をつくるピラティス。一方、深い呼吸とともに心も整えるヨガ。今回悩んだ結果、やっぱりヨガを選んだ。今の私に必要なのは「強い体」ではなく「強く穏やかな心」。そんな気がした。
初めて(というか再開)のレッスンの日。ヨガマットの上に座り、両手を合わせて挨拶。
先生の言葉に耳を澄ませる。「まずは、自分の呼吸を観察してみましょう」
呼吸を観察する?そんなこと、これまで考えたこともなかった。けれど、目を閉じて静かに息を吸い、吐いてみると、不思議と心が落ち着いていくのを感じた。
それから、ゆっくりとポーズをとる。最初は体の硬さが気になったけれど、続けているうちに、少しずつ動きに慣れ、呼吸と動作が心地よく調和していくのがわかった。
ヨガとは、きれいにポーズを決めることが大事なのではなく体を動かしながら「体」を観察し、呼吸をしながら「呼吸」を観察する。自分を観察することが大事なのだ。
ヨガをしている間、スマホはロッカーに入れたまま。画面を見ない時間がこんなにも解放感をもたらすとは思わなかった。普段、いかに情報に囲まれ、心がせわしなく動いていたのか。ヨガの時間は、そんな自分をそっとリセットしてくれる時間になった。
やがて、じんわりと汗がにじむ。ゆっくりとした動きなのに、いつの間にか体の芯から温まっている。終わるころには、滝のような汗とともに心のざわつきまで流れ落ち、すっきりとした気持ちになっていた。
そして気づく。ヨガは単なる運動ではなく、心への「ご馳走」だったのだ、と。
「鍛える」のではなく「整える」。そのアプローチが、今の私にはちょうどよかった。
あの日、ヨガを選んでよかったと思う。
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ヨガの最後は、リラクゼーションポーズと言われているシャヴァーサナ。
マットの上に仰向けに横たわり、それが屍のように見える事から
「屍のポーズ」と呼ばれている。体の力を抜き目を閉じ、ゆっくり呼吸を続けながら緊張から解放していく。5分間ほど瞑想のような時間を作る。
この時間が、まさに多幸感を生み出す究極なリラクゼーション。呼吸をしているから生きている。体が動けているから仕事ができている。そんな当たり前なことに、改めて気づき、そして心から感謝できるようになった。
歳を重ねたからこその、心境の変化ともいえる。
ヨガを通じて、数年前には気づけなかったココロと向き合えることができた。
もし、心のざわつきを少しだけ手放したいと思うことがあったら、目を閉じて深呼吸をしてほしい。深く息を吸って、ゆっくり吐く。たったそれだけで、心がふわりと軽くなることがあるから。
Thank you for reading. May your heart be light and your mind at peace.
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