【ガーデニング】食糧危機っぽいものに備えるならコレ
2022年4月現在。もうどこで何が起こってもびっくりしないわという状況で、プレッパー(備える人)な私は、あらゆる方面のリスクを脳内でリストアップしてしまう。
カナメ「オレって楽観主義者というか、だいたい何事をやっても『うまいこといくわ』としか考えへんけどな。」
そうなんか。でもそれって、常に万全に備えて見えないところで対処してきた(自称)優秀な嫁はんが隣にいたからでは?w
私はポジティブ思考に見られるタイプで、実際、何かが心配で考えすぎで何も手につかないということは、ほとんどない。
が!
だからといって楽観主義者というわけでもない。とにかくIT系の人は、常にリスクヘッジやバックアップシステムを考えてしまう。いわば職業病なのかもしれない。
何事か脳内に想起されると、その最悪パターンを想定するので、常に現実は「想定したよりも相当にマシ=あー良かった!」ということになる。だから私はあまり悩んだりオロオロしたりイジイジすることがない。
と同時に、私程度の足りない頭で思いつくレベルのリスクは、できる限り潰しておくに限るとも考えている。見えていないリスクも世の中には存在するが、それは自分には分からないことだから備えようがない。見えているレベルだけでも備えておけば、実際にオロオロする確率が減るだろうと思っているのだ。
カナメとバトることがあるのは、楽観主義者というよりも現実主義者である彼と、見えているリスクは徹底的に潰したい私との考え方の違いに起因することが多い。
すべてに備えることは不可能なので、その現実的な落とし所を探るのだが、カナメと私でそのラインに大きな差があるのだ。
その際に、お互いの落とし所を探るのではなく、自説を熱弁する二人がいるだけで、結果的に平行線を辿るパターンもある(汗)。最終的には、それは経済的価値(要するにいくらまでなら出せるのか)という話に帰結する。
「リスクは、その分析とそれに基づく判断が肝で、つまりリスクとは管理するものである」を熱弁するカナメと、「現時点で見えているリスクについては一旦備えきってしまいたい」私とで朝っぱらからバトったのだが、いざ文字にして書くと、誰がみてもカナメが言っていることの方が正しく見えてしまう(汗)。
なんか予算の枠内に収めることに命を賭けるリスク管理のマネジャーと、ただただ真面目なIT部門の一介のエンジニアとのバトルみたいで、割と不毛(滝汗)。
カナメ「でさ、まぁ言っていることは分かるけど、例えば(予想最大レベルの)南海トラフが来たら、まぁ死ぬしかないから備えるって無理やん。円安については多少物価が上がるくらいでモノがなくなるわけでもなし。食糧危機っていっても、そんなのどのくらいのレンジ(例えば20年以内とか)で、どのレベルかも分からないやん。そんなことよりも成長しないこの国でどうやって生き残るか、つまり日本に投資しないでおくとか、円を現金で持たないとか、そっちの方が大枠で大事やん。まぁ(食糧危機に)備えるのはいいんだけど、じゃぁそれにいくらまでならかけられるかだよね。」
一介のエンジニア風でしかない私、どうしてもミクロでモノを見てしまう。
私「では自然災害があって、インフラが止まったとするやん。それに備えるのは有益だよね。」
カナメ「それは否定しない。ってかもう既に倉庫にいっぱいあるやん。バンリちゃん、ため込んだよねw」
デュラム麦製品は確保済み。オリーブオイルと胡麻油、その他諸々、ローリングストックの手は緩めていない。
違う。食糧の話じゃない。備えたいのは電力。
私としては、ポータブルバッテリーとソーラーパネルとかも欲しいので、BLUETTIの商品ページをブラウザに表示させていたりするのだが、それを彼に見つかってしまった。
カナメ「やめてやめて。もうそんなの必要ないから。」
私「いやね、結局家庭用のポータブル電源なんか買っても、スマホやラップトップを数時間使える程度なら、気休めにしかならへんやん。だからもういっそのこと、屋上のソーラーパネル置いて蓄電したものを日常生活に使って電気代を安くするという現実的な選択肢もあるかなと。」
カナメ「それ、いくらすると思うてんねん。出た、防災オタク。」
防災オタクではない。プレッパーと呼んでよ。リスクヘッジしてるだけなのさ。
さて、楽観主義者のカナメくんの考えは分かったが、私はプレッパーなので、ある程度は備えないと気が済まない。なぜかというと一旦備えると、日々の生活から「その件は解決済み」になり意識を向ける必要がないからだ。備えてもう忘れたいのだ。
色々なシナリオが考えられるが、とりあえずこのラインを想定してみた。
私は地方小都市に住んでいるので、地元でどういうモノが栽培されているかは分かる。かなりの野菜はカバーできていて、燃料や肥料が入らなくなるとコスト高にはなるので価格高騰はするが、ある程度のモノはあるという状況になる。
輸入が止まるとどうなるか。
なんか………大丈夫そうw
ペスカタリアンの私、今の食事とあんまり変わらないwww
ちょっと野菜が足りないなということで、この状況を想定した上で、自宅で育てるべき野菜をセレクトしてみたよ。
プレッパーな私が、輸入が止まったニッポンに住むおばさんとして「食糧危機に備えて育てるべきたった一つのモノ」を見出したので、それをご紹介したいと思う。
まず、セレクトの基準は以下の通り。
1、育てるのが容易
2、可食部の栄養価が高い
3、(捨てる部分が少なく)利用価値が高い
それは、ブロッコリーである!!!
まず、これを一袋だけ購入しておくことをオススメしたい。一袋だけでいいよ。
このタネは、ジャー(または水切りの容易な他の容器)と水さえあれば、ブロッコリースプラウトとして食べることができる。
詳細はこちらに書いた通り。食糧危機の真っ只中であると想定すると、シャキシャキの生野菜を食べられるというのは、実にいいものである。
このスプラウトの一部(ちょっとだけで良い)をそのまま育てると(水耕でも土耕でも)、ブロッコリーができる。それも一つだけではなく、メイン(頂花蕾)の収穫後も横から小さな脇芽(側花蕾)がどんどんと生えてきて、それももちろんブロッコリーとして食べられるのだ。
そして、その大きな葉も、実は食べられる!!!
以前、間引き後のブロッコリーを食べてみたら、意外と茎部分に繊維が多くて食べにくかったので、その時に茎を食べることは諦めてしまったのだが、試しにスロージューサーでジュースにしてみたら、驚きの飲みやすさでびっくり!
「ブロッコリーの葉のジュース素材としての可能性」を大きく感じてしまったのだ。クセが全くないのだ!なのに栄養価はブロッコリーと同じ。いやいや生で搾っているので、加熱によるビタミン類の破壊もなく、めちゃ良しである。
これで終わらない。
ブロッコリーの収穫をやめると、それは程なく花と化す。
ベランダに盛大な黄色い花が満開になる姿は、食糧危機で乾いた心にちょっとしたリラックスをもたらすに違いない。
そして!
これらの小さな花一つ一つに鞘ができて、その鞘一つから複数のタネが採れてしまうのだ!
そしてそのタネで、またまたブロッコリースプラウトを育てて、またまたその一部を植えて………
エンドレスやんか!!!
すごくない?
私が最初に「ブロッコリースプラウトのタネは一袋だけ買えばいい」と書いた理由がお分かり頂けたかと。
つまり、ブロッコリーのタネがあれば、ブロッコリースプラウトを食べて、ブロッコリーの蕾を食べ、葉や茎をジュースにして飲めて、そして、そのどれも栄養価がめちゃ高いわけよ。
育ててみたくなるよね!!
ただし、一点だけデメリットがある。それは花びらが大量に周囲に落ちて、その掃除がちょっとだけ大変(汗)。イメージとしては、桜並木の道に落ちた桜の花びらを掃除するような感じ。つまり大量に落ちるのだ。そして周囲のプランターにも散りまくる。
ということで、今年はブロッコリーを育ててみてね。
ブロッコリーを育てるだけなら、スプラウトを買ってきて植えるのもいいよ。
お役に立てば!