”果たして退職メールって見るのか？”退職メールでマーケティング調査してみた。
実験系一般人である私は、
“退職挨拶のメールはマーケティング効果があるのではないか”という長年抱いていた仮説をこの度実証してみることにした。
(背景は追記のnoteで)
背景
元々、退職メールには大いなる可能性を感じていた。
誰からの挨拶メールが来ても絶対見る。
ここに何か記載したら100%見てもらえるよな〜〜〜〜〜、チャンス。
という思いしかなかった。
そしてついにこの度私が退職をし、挨拶のメールを送る立場になったため、
仮説検証に挑むことにした。
ただ、実際にメールを送るとなると、
これまでの会社への感謝の気持ち・寂しさが全面に出る。本当に良い方ばかりでとても素晴らしい会社だった。
このまま拙い文章で思いの丈を綴ろうか。実験欲が細く弱っていったが
「一時の感情に流されまい！！」理性を取り戻し、実験の好奇心を取り戻すことに成功した。
ただし、本当に退職挨拶メールってみんな見ているのか。
退職メールを見る人の割合！なんてググっても出てこない。
もっと視点を広げてみることにした。英語・中国語・アラビア語でも検索してみた。
結果、求めているデータは何も出てこなかった。
翻訳が合っているかはGoogle翻訳の中の人を信じたい。
全世界的にも初めての調査かもしれない。
調査1
“退職メール、みなさん見ていますか？”調査(n=84)
ちなみに詳細は以下の通り。
個人情報を一切取得しないアンケートで回答を依頼した。
年度末の忙しい日、それも金曜日にも関わらず、こんなに多くの方が協力してくださった、、本当に感謝いっぱいである。
その結果、以下の通りになった。
80％以上の人がどんな人の退職メールでも確認するとの回答があったのだ。
年齢・職種との相関関係はなかった。
いよいよ結果を元に実験に進むことにする。
調査2
あらすじとしては退職メールを2度送信する。
内容は心からの感謝を伝えるメッセージだ。
加えて、メールに私が関わっている
クリエイターと共創するブランド“One Drop”の紹介をし効果を見る。
(ちなみに一連のメールに関しては人事・上司に相談了承済)
インスタのストーリーでいうところの1は全員に、2は親しい友達に送るようにメールを送った。時系列としては①を送信し、その30分後②を送った。
いずれも購買やHPアクセスを強いるものではなく、
あくまでも紹介として記載したまでである。
99％は感謝のメールであり、1％の紹介実験を挟んだ。
2つのメールから以下を測定した。
結果
まずはHPアクセス数。
送信前・後の時間においてHPへのアクセスは160％増という結果を得た！
すごい。。みなさんみなさん見てくださる。
夕方は見られやすいこともあるため同曜日の別日程でも比較したが、その時と比較しても40％増の効果が発揮された。
そして購入率。
（クーポン使用をカウント対象にしたため、使ってない場合は未反映）
一般的なECのCVRが1％前後のため4倍の効果を発揮！！！！！！
再度お伝えするが、購入の依頼は一切行っていない。
「クーポン発行したので記載します」のみである。
ちなみにどのような服があるかというと
（最近では浜辺美波さんや佐藤栞さんなども着用してくださっている）
今回の調査に限っての可能性もあるが、
退職メールはマーケティング効果があることが明らかになった。
特に高いアクセス数は調査で明らかになった退職メールへの注目度の高さを実際に表しているように思う。
・純粋にブランドに興味を持った
・この人は何をしているのか知りたくなった
・退職メール×ブランドのURLの組み合わせの意外性に興味を持った
・最後なので見てあげようという優しさ
・指が当たった
何がトリガーになったか分からないが、上記の理由が主にアクセス数が増えた要因だろう。
ただしこれは私の退職の話、であり今後も更に調査をしていきたいと思う。
今後の展望
これを機に退職メールをその人らしくユニークに出来ないか退職メールコンサルティングもやってみようと思う。ふざけたものからしっかりしたものまで要望があればなんでも★
退職予定の皆様、コンサルティング依頼や、そしてマーケティング調査協力しても良いという方いましたら何卒声をおかけください！！
(謝辞)
そして何よりも調査・実験に協力いただいた皆様誠にありがとうございました。
今まで会社で放ったどんなコンテンツやメッセージよりも反響が高く、ちょっと笑いましたが優しい皆様のご協力のおかげで、前職最後の実験を完遂することが出来ました。ありがとうございました。
そしてどなたか3名程アンケートでメール面白かった・過去一の退職メールと褒めてくださったのですが個人情報を取得してないのでどなたか分かりません。
今度お会いした時こっそり教えてください♡
（最後に番外編）
どんな退職メールは読まれやすいか自由記載調査の結果（上位をまとめました）
・退職後の活動や転職先の会社の紹介（84人中10人が回答。最多）
・これまでの経歴や実績
・「今の環境に甘えていないか」などちょっと啓発的？なメール
参考にしてみてください★ 私はそれどころではなく書きませんでしたが！笑