SQL 挿入する際に既存のレコードがある場合は更新する「upsert」の使い方と注意点
SQLでは「upsert」を使うことで、データを挿入(insert)する際に既存のレコードがある場合は更新(update)することができます。
この操作はMySQLの「MERGE」文や「INSERT ... ON DUPLICATE KEY UPDATE」やPostgreSQLの「INSERT ... ON CONFLICT」などの構文に使われることが多いです。
upsertの使い方
PostgreSQL
INSERT INTO employees (id, name, salary)
VALUES (1, 'John Doe', 50000)
ON CONFLICT (id)
DO UPDATE SET salary = EXCLUDED.salary;
この例では、dがプライマリキーまたは一意制約で、すでに同じidを持つレコードが存在する場合、salaryを新しい値に更新します。
MySQL
INSERT INTO employees (id, name, salary)
VALUES (1, 'John Doe', 50000)
ON DUPLICATE KEY UPDATE salary = VALUES(salary);
idがプライマリキーまたはユニークキーで、同じidを持つレコードが存在する場合、salaryを新しい値に更新します。
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注意点
一意性制約
Upsert操作を使用する場合、対象のカラムにプライマリキーまたはユニーク制約が設定されている必要があります。
パフォーマンス
大量のデータを扱う場合、upsert操作は高コストになることがあります。特に、大規模なトランザクションの中で頻繁にupsertを行うと、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
トランザクションとの統合
複数のupsert操作を一つのトランザクション内で実行する際は、ロールバックが適切に機能するように注意が必要です。
データの整合性
upsert操作では、挿入と更新が密接に連携して行われるため、データの整合性に特に注意が必要です。例えば、複数のフィールドを更新する場合、それらが相互に矛盾しないようにする必要があります。
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