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エッセイ

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煩先生の脳髄の詩情に富んだエッセイを纏めています。
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記事一覧

「夜の街で翅を休ませて。」

アイフォンの細かい傷が親切で、アンチ・ヒューマンに成りたく成る。今日もテレヴィジョンでは…

「非才故の最低限の一撃。」

ビニール傘は公器では無い。雨が降る度に盗むのが社会ならば、肩書きなんてもう不要に成ってし…

「不滅の恋人は夢の裡。」

此れからも小銭拾いを注視してるみたいな作風で佳いんじゃないかと思っている。口遊むならばイ…

「心に触れる死を冠した天敵。」

兎にも角にも書くなら書くべきだ。取り敢えず完成した作品を時を置いて眺めて恥ずかしさが発症…

「不思議の国のGDP。」

共喰いみたいなアイラヴユー。写真映えバカリ気にする程度には健康で健全だ。気付けば壁には穴…

「人類割る悪魔イコール……。」

取り敢えずダッシュマークを付けて、特別に成ろうとした。どうせなら心の底から天ぷらにして、…

「或いは穴に落ちてる最中。」

発した言葉を所有する事が出来ない様に、ルーベンスの絵の前でも泣く事が出来なかった。躊躇いの無いクシャミでしか軀の愉悦を得る事が出来なかった。義務教育で習ったダンスを駆使して、フィクションでしか認めない存在を抜き取る為の儀式を行なっている。含蓄を保てずにチャットジィーピーティー構文を最適化した様な文章は正直どうかと思っている。梨の礫で含蓄を含ませていたとしても、文章を連ねるのに行間を過剰に開けるのか。束縛の無い言葉なんて弛み切った贅肉に過ぎない。売れたての感受性の新人の時間に対

「セロトニンの敢闘賞。」

蜻蛉ゲームをして、中古の戦車を捜しに往くモチベーションを高めている。だからこそ基督を殺し…

「偏差値みたいな秋の空。」

コンビニエンスストアのラジオで、ニュービートに乗せて流れるのは、意味を持とうとしない、イ…

「紅毛には成れなくて。」

在りと凡ゆる事に対して自己暗示を残しておく性格が災いを起こしてる。シャンプーとリンスの関…

「躾ける喀血に萎えて。」

スポンジの若者が、自分に投影した自己顕示欲と自尊心を擽る物語の主役に取り憑かれない事ばか…

「慕情は濡れたハンケチ。」

タンゴドーランを大量に購入し、切腹の痕にメンソレータムのへパソフトプラスを塗る必要も無く…

「詐称で出来た街。」

酷い扱いや冷たい塩対応を理由に嫌えるのならば、最初から好きになんて成らなかった。確実に最…

「脅して踊る。騙して黙る。」

遥か彼方の地平線は眼に映るが、物質としては存在する事を赦されて居なかった。人を傷付けたい程、物を忘れてしまった時は、何時も其れを糧にして自分を慰めている。本当はモット無神経に成りたかった。人生の三分の一は睡眠だと言うのに、未だ未だ時間の正し方が下手糞で。貝殻みたいな部屋に入ってる時にのみ、呼吸をする事を許可して貰える事に何の問題が有るか。かぷかぷと笑いながら、急に哀しく成って、爪先が痺れるくらい泣きそうに成ってしまうのだ。禁書を書いたネモに名前を与えるとするならば、出来れば「