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「心に触れる死を冠した天敵。」

兎にも角にも書くなら書くべきだ。取り敢えず完成した作品を時を置いて眺めて恥ずかしさが発症しなく成るまでは。其れからは精度の高い首肯を期待しておく。アレルギーを持っているので相応しい位置に配した言葉でしか濡れない。レゾンデートルが何かは置いといても無能な歯車こそ詩情の地獄に堕ちた方が佳いのだ。泣けない詩篇に誇りを持っている。特別なんて簡単に書けるから如何に続けて命を消費するかと言う視点だけが確かなモノで。憧れは創作に於いて最も邪魔に成る感情だと思っている。自分が一番じゃ無い理由なんて考えてもしようが無いしそんな事に現を抜かすくらいならもう一篇書けば佳いのだ。誰も彼も土着ヤプーには成りたくない筈だから。遮二無二で心によく研いだナイフを一本忍ばせるのだ。只々哀しく成る様な認知の歪みを書き殴ってきた大量の断片文節で染め直したい。少なくともあの人が友情を僅かでも可視化し了解して呉れるなら。特技の気を遣える事は実は短所だったと言う現実に気付くのが遅過ぎたのかも知れない。悪い人じゃなくて弱い人こそが何よりも不作な存在だと言う真実も含めて。どうやら救いは現れないらしいし誰も選んで呉れないみたいだからコッチの方がから救って選んでみせると決意してみた。軀と言葉の重さで世界は色を失ったり鮮やかに成ったりしているから。親しい人の責めの文句が未だに想い出の中で針として刺さった儘なのだ。モノを憶えられないと言うのは絶望して善い程のハンディキャップだし弱者に陥る何より効果の有る症状なので。言語をサラダにしてインドカレー屋さんによく有るオレンジ色のドレッシングを掛けて喰べたい。でも何時だって斬り方が悪いのか完全に分断はしてないし関連して繋がっていたりもしている。アイノーユーの大きさの格差で傷付いたり傷付けたり無邪気な顔を閉ざされたりで。冷えると泣きたく成るのは夏が誠に偉大だったからだろうか。招いて貰っても結局は他人をしながら木偶の坊に成るだけなのに。愉しんでいる誰かに作詩として言いたいのは全く諦めては居ない傷塗れの執着だ。作品を書く上で伝わる事も届ける事も求めてはいけない気がしている。今日の詩篇は納得されてはいけないし共感されてはいけないし追憶されてはいけないのだ。さて貴方はこの文章を読む為に何分くらい無駄にしたか。僕はこの文章を書く為に一時間程を棒に振ったぞ。待ち合わせをするならコレで丁度佳い。

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