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2015年7月3日 21:57
均質な光のもとには影がないのでなにも立ち上がらない白くすみずみまでのっぺりと冴えわたってとても清潔だ青ざめた紙の上でわたしたちは愛し合うそこに謎はないぎりぎり光を強めてじりじり目をこらして明日のための紙のしみをみつけなければことばがうしなわれてしまうまぶたのうらに過去の光の強弱が埃のように沈んでいくことばとは強弱であり差異であり生をひきのばすための静寂と喧噪の波をまるごと受け入れる