人生2回転目の私の推しキャラ
警告:人生2回転目(1回転=50年)であるが故の加齢臭が全体にあふれています。2回転目の人に興味があるとか、加齢フェチであるとか、物好きであるとかでない場合は読まないことをお勧めします。
推しという言葉
「推し」という言葉がありますよね。例えばツイッターでは、ログインしないまま「#話題を検索」を見ると、特定のタイプのアニメ絵(呼び方はアニメ絵でいいですか?違ってたらごめんなさい)のイラストが並びます。そのタイプのイラストがツイッターでは特に推されているようです。
とまあ客観的にはわかるのですが、そもそも「推し」という言葉を最近まで知らなかったこともあって、SNSを眺めてて一番違和感があるものの一つが「推し」だったりします。
もしかして推しという言葉は、私が高校生のころ、そう、昭和末期のふわふわした空気が世間に満ち溢れていたころ、からあるのかもしれません。
当時は「おニャン子クラブ」(念のために検索したので表記は正しいはず)が流行っていたようです。「ようです」というのは、彼女たちに全く興味がなく、よく知らなかったから。昼休みに同級生たちが「○○がいい」と騒いでいるのを「ふーん」とぼんやりと眺め、世間のいい歳をした大人たちがセーラー服の例の歌詞(繰り返し繰り返し、まるで呪文のようにテレビから流れ出てくる)にわいわいしているのを「バカじゃないの?」と思っていたひねくれた私には、その言葉を知るすべもなかったのでしょう。きっと。
書いているうちに思い出しましたが、当時、クリスマスケーキに女性を喩えることが世間一般にごく普通で(要するに24歳までに結婚しろという圧力)、これについても「バカじゃねえの」と思っていました。女性の採用は従業員男性の結婚相手を補充するためで、そのための人間に育てるために華道部や茶道部などが企業に残っていた時代。今の時代になっても、例えば私よりも10歳上の世代とはおそろしいほどの世代ギャップを感じるのは、こういう価値観を世間が持っていたからだと思います。
いずれにせよ、好きな人やキャラクターは惹きつけられるものであって推すものではないという感じなのですが、これも世代ギャップですよね。
予告のとおり、加齢臭を感じる内容となっております。はい。
私の推しキャラ
前置きは置いといて、惹きつけられるという感覚を推すという方向に反転させて、ひねり出してきた私の推しキャラです。2回転目が始まったところにして初めて公表する推しキャラとなります。
この人です。
ドラマ「窓際のスパイ」に登場するキャサリン・スタンディッシュ(演じている役者はサスキア・リーブス)。MI5の分室(というか落伍者収容所)であるスラウハウス(スラウとは泥沼の意味)の室長ラム(ゲイリー・オールドマン)の秘書です。
見ているだけで惹きつけれられてやみません。ネットを検索しても、とりわけ惹かれる後ろ姿(後ろ髪)の画像が出てこないのが残念です。
格好良すぎて震える感覚
この人のためなら死んでもいいなという感覚
できるのであればこういう人になりたいという感覚
こういう理由のわからないどこか奥深く不思議な感覚が「推し」ということでいいのでしょうか?
そういえば
大学のころ、彼女が病気をして高熱が出たりとあたふたしたことがあります。ある日の夜中に症状が酷くなり、タクシーを呼んで病院に向かったのですが、診てくれたお医者さんが本当に格好良かった。頭がボサボサの声の低い女性(サッカー選手みたいなイメージだった)で、夜中にもかかわらず面倒臭がることもなく、言うことは簡潔で的確、そしてわたしたち二人に優しかった。
あのお医者さんは本当に格好いいと後で二人で盛り上がりました。
現実の世界の人では、あのときのお医者さんが最高に推しです。元気にしてらっしゃるかなあ。
窓際のスパイ(slow horses)
ということで、よければドラマも見てみてください。
とても面白くて、間違いなくうぎゃーーっと悶絶します。ゲイリー・オールドマンもすごくいいよ。やたらと屁をこくけど。
#私の推しキャラ 終わります。
良い週末を