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一つ一つは、小さな、ほんのちょっとした間違いともいえるようなことだったけど、

ただ、それが積み重なっていくうちに、あるときに突然、

とても酷いことがおきた。

その酷いことは、はじめはゆっくりと、そしてしだいに速くなりながら、たくさんのものを巻き込んでどんどん大きく広がって、


とうとう


遠い空の下の隠された場所に残されたものたちをのぞいて、

みんないなくなってしまった。


本当に誰も



残されたものたちは、
ない顔を見合わせて、話すことのできないなかでお互いを気の毒に思い、

でも、
なんとか伸ばせるからだの部分で触れ合いながら、自分たちの望む美しい世界を想像した。


想像した世界はすぐには来なかった。

けれど、
思いが積み重なっていくうちに、
最初は遅く、そして次第に速度を増しながら変化して、


黄色い花となって咲いた。


黄色い花は

いなくなってしまったものたちが幸せそうに自分を抱いて空に掲げていることを感じながら

いつまでも咲き続けることを願ったのでした


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