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その仕事を選ぶ理由と、自分の価値観に気づく

その仕事をする理由は人それぞれ

わたしがいま勤めている会社では、経営企画のほか、マネジメントの仕事もしています。メンバーのパフォーマンスを最大限に発揮してもらうために、仕事の中での会話や、チームメンバーとの1on1ミーティングをとおして、それぞれの価値観を聞いて理解することを大切にしています。

メンバーそれぞれが、その仕事の
「何に価値を感じているのか」
「どんな点が好きなのか」
「どんな点をとおして、やりがいや成長を感じるのか」
同じチームで同じ種類の仕事をしていても、その【価値観】や【好きなポイント】は本当にさまざまです。

わたしの管掌部門である「経営企画本部」には、いくつかの機能・部門が含まれているのですが、「広報チーム」もそのうちのひとつです。
経営陣の方針で、専任メンバーのほか、業務部門からも兼務メンバーを募って、広報業務にうすーく参加してもらっています。案件業務だけでは得られない経験や成長機会を持ってもらうためです。

広報チームの兼務メンバーに参加した理由を聞いてみると、多種多様な声があがります。

  • 会社の中でいろんな人とつながりを持ちたい

  • 社員同士がもっとよく知り合えるしくみ作りをしたい

  • 動画制作スキルを活かしたい

  • ポスターやバナーのデザインをするのが好きだから

  • 社内イベントの企画・運営にチャレンジしたい

  • 社内イベントで司会役をやって目立ちたい(笑

  • 地域の人たちに会社を知ってもらう機会を作りたい

などなど

ひとくちに「広報の仕事」といっても、何に関わりたいのか、ひとりひとり違います。もし、人前に出るのが苦手で、仕組みやモノづくりがしたい人に、イベントの司会をさせようとしたら、ストレスと苦痛しかないかもしれません。

価値観を言語化する意義

「言語化=見える化」です。
自分と、周りの人の、価値観を見える化して、お互いに尊重し合えたら、どんなことが起きるんでしょう。
価値観を言語化する意義は、大きく2つあると思っています。

  1. 価値観に沿い、才能を活かした仕事の仕方をしてもらえたら、メンバーのやる気や貢献意欲が高まる

  2. 自分の価値観を知ってくれているチームで仕事をすると、組織へのエンゲージメントが高まる

価値観や才能に沿った仕事ができれば、そうでない仕事を強いられるよりもパフォーマンスが上がります。
エンゲージメントとは、自分と組織との心の結びつきです。自分を理解してくれているチームで働けることは、そうでない場合よりも、組織へ所属することへの居心地の良さや貢献したい意欲も高まります。
そして、無意味なディスり合いや、自分の能力を人と比較して自己否定に陥るようなことは、だんだん減っていくんじゃないかなと思います。

価値観を言語化する難しさ

とはいえ、自分の価値観を言語化して理解できていない人もわりと多いように感じています。

「自分らしさとは何か?」
問われてすぐに答えられる人は少ないかもしれません。

生まれてから社会人になるまでに、それに向き合う機会がとても少ないからです。学校や家庭生活の中で、得意を伸ばすことより苦手を克服することに焦点が当てられたり、一般的な価値基準(=他の人)と同じであることが推奨されがちのように感じています。そんなふうな考え方の多くの人たちに囲まれて教育を受けて大きくなったのなら、自分の価値観が分からなくなってしまっても仕方がないかもしれません。

価値観を言語化してみた実体験

わたしは、自分の価値観に向き合うワークをしてみて愕然としました。
「得意を活かして人に貢献する」ことばかりに、人生の時間を費やしてきたことに気づいたからです。
基本的にワーカホリックな性質があるので、きつい仕事であってもそれは、人や会社の役に立つと思えるポジティブな取り組みでしたし、「得意」が活かせているので、楽しさやイタ気持ちよさ(笑)みたいな感情をもって乗り越えてきました。

言語化できたわたしの価値観は
「人が自分の価値観や才能に気づいて、それを活かした仕事や人生が送れるようになること、に喜びを感じる」
ことでした。
振り返ってみると、いま突然このような価値観が降ってきたわけではなくて、人生をとおしてずっとそんなことを考えたり、その断片を口走ったりしてきた記憶があります。

でも、フレーズとして言語化できたのはつい最近のことです。
言語化できた途端に、人生に目的と活力がぐんと生まれてきました。
ゆるぎない軸が一本通ったというか、急に目が醒めたような感覚です。

どんなふうにして自分の価値観を言語化したらよいのか、それによってどんなよいことがあるのか、今後も少しずつ記事にしていきたいと思います。

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