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週刊私自身

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サウダーヂなアーカイブ。
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#エッセイ

投票済ませて、寿司。

昨晩、イオンモールで初めて投票をした。噂に聞いていた投票所は迷路のようで矢印に導かれていくスタイル。 その先で私を待っていたのは笑顔の優しい女性であった。名前を伝えるだけで選挙権があるか確認してくれ、投票について説明してくれる。だけど、私は説明どころではないくらいに動揺してしまっていた。彼女の歯にネギか青のりらしきものがコンニチハしていたからだ。 こ、これは伝えねば!と思いつつタイミングをはかるも、私と彼女の距離感、周りの人の数をみても、超困難。あっという間に次のコーナー

平成最後の大晦日。

オープンして間もないヒバリでsakanaのライブを初めてみた。pocopenさんがMCで「ヒバリのスタッフさんがこんなんだと困りますけどね。」って喋って歌い始めたスカイは、私の胸にずっと住みついた。すぐにBLIND MOONのアルバムを買って、私はいつかスカイみたいになりたいなんて年甲斐もなく憧れたことを今でも思い出す。 ヒバリを退職して短くて長かったなと思いながら、そんな感傷に浸ることもなくせわしく年の瀬を迎えている。 恋人たちが素晴らしきタイミングの良さにますます胸を

「質問」して自分を暴くこと。

はじめまして ひょんなことから毎週日曜日「サウダーヂな夜」の昼営業にて働くことになりました。城下をぶらぶらする際には、ぜひ私の話し相手になってください。もしくは面白い本もあるのでふらりと読書に寄っていただけたら。 そして今日から週に1回ブログを書くことになりました。なにを書けばいいのか迷ったのですが、サウダーヂのテーブル席で寺山修司の秘書の方が書いた「質問」という面白い本を見つけたので、自分の近況もふまえてその本に少しだけふれてみようかと。 まわりはどんどん変わるのに私

真田丸とサウダーヂな夜。

歴史オタクで真田ファンの森山城主に「きり」と呼ばれています。どうやら私は大河顔らしい。顔だけにとどまらず髪型までも大河カットと言われます。 もしくは金太郎。LEONのマチルダを意識した髪型のつもりなのに。 私は日本史があまり得意ではないけれど、なぜか歴史オタクが周りに多い。みんなお気に入りの戦国武将を答えることができる筋金入りのオタクっぷり。 祖父の話によれば、私の苗字には由緒正しき由来があって、実はある武将のおかかえ武器屋だったらしい。この話を軽い気持ちでオタクの友人に

人が珈琲と出会うとき。

カフェバーというくらいだから、サウダーヂな夜は珈琲にもこだわっています。 ただ私は珈琲について素人なので詳しいことは割愛。お店で聞いてください。 今日、私は人生で初めてドリップをした。(家ではいつもポットや急須で適当にいれる) お湯を注ぐと粉がカルメ焼きのように膨らんでおお〜と感動した。豆が新鮮な証拠らしい。本当に生き物みたいでじっと見ていても飽きなかった。水面のきらきらと似ている。 珈琲っていうと、いかにも「大人の象徴」って感じがする。サニーデイサービスの曲に「ひとり飲

外の世界を教えてくれる場所。

まだ5月だけど、もうすぐ5月も終わるけど、長雨が続いてなんだか早くも梅雨入りしたような気分です。そんな月末、サウダーヂな夜では4日間ぶっ通しでイベントを開催しています。本来イベントって晴れの方が印象良く感じるけど、クレイジーにぶっ飛ばしているサウダーヂをみていると雨のテンションが似合っているような気もする。 今日が3日目、そして明日の「マンデーナイトモンドリアン」で怒涛の4日間の幕が閉じます。ぜひ、皆さんブルーマンデーを吹っ飛ばしに来てください。 私はそんな慌ただしいサウ

「ある」ものを見つける。

大切な友人の結婚式が神戸でありました。 式の余韻を感じながら、久しぶりに元町を大学時代の友人たちと歩いた。ここは不思議な街だと思う。新と旧と中華がうまく共存している。大丸みたいに大きなものが存在感を放っている横で商店街は繁盛し続けていて、裏側には真っ赤な中華街があって、その脇には昔からある食堂や喫茶店がひしめき合っている。しかも駅のすぐそばで。元町の高架下なんてなかなかのもんだと思う。そんでまた三宮とのギャップがすごい。まさに「カオス」って言葉がぴったりだ。 そういう風景

事前の準備について。

一週間前に実家で採った梅を使って今さら梅酒を漬けた。冷蔵庫にいれていたけど、半分くらいは捨てなきゃいけない感じになっていて、その分レモンでかさ増ししたおかげで、梅酒なのか疑わしいものが出来上がった。最近の私は冷蔵庫と生活ペースの足並みが揃わない。もらったカリフラワーを腐らせてしまったことに罪悪感。 何事にも「旬」ってあるなあと思う。タイミング、と言うには少し違うのかな、どうだろう。 毎日をバタバタしていると、いろんな感情を日常へ置いてけぼりにしてしまう。時には地面をだんだ

名は体を表す。

友人が生まれ日占いにはまって私の占い結果をLINEしてきた。いいことしか書いていなかったので「私の喜ぶツボわかっているね〜」って勝手にテンションがあがった。 普段から神頼みもしないし占いもあまりしないけど、やっぱり良いことは信じたくなる派です。 占いに関していつも思うのが、マインドコントロールの一種だなあってこと。特に星座と血液型にはかなり影響されているような気がして、私の基本性格はそのふたつで大体構成されていると思う。 その最たるものが「名前」のような気がしている。多

ロマンチックの終着点。

梅雨はそろそろ明けたのでしょうか。溶けるように汗がにじんで流れてきて「夏が来た・・・!」とアパートの部屋でうなだれながら思う。ついにクーラーも解禁。今年もキラービーチが私の夏を開会宣言。 「夏の恋」とか、季節が始まる時期は大体ロマンチックが高ぶってくる。とか言って、何かと理由をつけてロマンチックという空想をいつも楽しんでいるけれど。 それでもやっぱり夏は特別のような気がしてならない。そんな時には、簡単に恋の気分にしてくれるような音楽を聴きたくなってくる。私の場合、それはY

悲しみと幸せの同居。

先週のからっと晴れた日、私は生まれて初めて礼服に袖を通した。サマーウォーズを思い出しながら。 私は生と死について鈍感(というか無関心なのか?)で、自分はいつまでも長生きすることを疑わないし、だけど、注意力がとても散漫だから交通事故とかであっという間に死んじゃいそうな気もする。まあ、自分の終わりについてあまり考えたことがない。それだからなのか、どこかで大きな地震が起きたって、土砂降りの雨が大変だって、私はどこか他人事で、自分を生きるのに精一杯でそういう自分を残念なやつだなあと

時間を繰り返す。

フェス好きな友人が今年の計画を聞いてきた。そういえばそういう季節か、今年はきっとゼロの夏だろうなと、こういう会話を始めて彼とは6年目。今まで、学生時代の友人と一緒に行ったりしたけど、それぞれの生活が違いすぎて、こういう決め込んだタイミングでは会わなくなった。その点、彼は恋人と毎年行くからうらやましい。その手段を使って行ったこともあるけれど、あまりろくなことにならなかった。 その彼は、東京にいた頃の友人から、この時期にだけ連絡が来るという。きっとそれが私に伝染していくのでしょ

コンパクトの予言。

落ち込んだ時は、めちゃくちゃ身体に悪いものが食べたくなる。そんな日は激辛ラーメンに限る。明日のことなんて考えないで食べる深夜のラーメン。「へっへっへっ、やってやるぜ」って気分でラーメンを待つ。そうやって強がってはみるものの、カウンターに座りながら私は、ずーっとため息を放出し続けている。そして辛いものを食べたからと言って元気を取り戻すわけではなく、次の日は案の定目覚めが悪くて「あんなことやるんじゃなかった・・・」といつも後悔する。 たまたま読んでいた小説で「天気売りは頭のシー

アメちゃん問題。

この間、飴のことを「アメちゃん」とさりげなく言ったら、すかさずツッコまれてはっとした。 この世に岡山弁と大阪弁がある限り、話し言葉どうする問題がいつも私を悩ませる。友人と話す時は岡山弁、身内と話す時やひとりで行動している時は大阪弁に、私は話し言葉をいつも器用に切り替えているつもりでいるけど、よく妹に「岡山弁がわざとらしい」とケチつけられるので結構落ち込む。 このどうする問題を必要以上に悩んでしまうのは、私の場合、話し言葉ひとつで人格までが変わってしまうから。 大阪弁の私